返信(「証人」の良い点)

(11-28-99)

こんにちは。拙論を掲載頂き、さらにコメントを頂き有り難うございます。
ただ、今のところは個人的に割と「証人」の方々に好意を持っているので、
それが災いして、多少挑戦的な表現があったかもしれないことを拙にお詫びしま
す。

しかし、私がここで試みたいのは、その挑戦的な態度です。
とは言っても、誤解していただきたくないのですが、
私は何も「反キリスト者」になろうというのでも、既存のキリスト教を非難しよ
うというのでもないということです。
ただ、私の立場がかなり特殊だと思うので、その点で貢献できるのではないか、
と思っているだけです。

試みに、以前そのような投稿もあったようですので、
私が感じる「証人」の良い点を挙げてみたいと思います。
何か建設的な議論に貢献できれば嬉しく思います。
どうしても、既存キリスト教との比較をしてしまいますが、それは御容赦願いた
く存じます。
気分を害してしまう記述もあるかもしれませんが、それも御容赦願えると嬉しく
思います。

(私の立場をいくつか明らかにしておく必要があるかもしれません。
#私自身は「証人」の教義には魅力を全く感じません。特にハルマゲドン・終末
関連の教義は笑止にさえ思います。
#集会に一度だけ出ましたが、たまたまだったのかもしれませんが、既存教団の
非難が多くて全く感心しませんでした。私自身はもう出るつもりはありません。

#私は仏教徒ですが、既存(正統)キリスト教団体が「証人」のような「異端」
の蔓延に責任があり大いに反省する必要があると考えているのと同時に
仏教の学者や団体もいくつかの異端や似非仏教教団に同様の責任を感じ反省する
必要が(キリスト教の場合以上に)あると切に感じています。)

さて、まず私が彼等を有り難く思っている点は、
とにかく、知的好奇心を満たしてくれるという点です。
というのは、聖書を読みたい・知りたいという方は潜在的にかなりいると思いま
すが、
見ての通り、忍耐なしに楽しく読める本では全くないと思います(少なくとも非
キリスト者には)。
かくいう私さえ、『レビ記』や小予言書を読むのは結構苦痛です。
そんな中で「通読して下さい。そうすれば彼等の独断的な解釈が分かります」と
言っても、無駄だと思います。
通読に苦労し、少しずつでも教えてくれる「証人」に魅力を感じてしまう人はな
くならないと思います。

次に、彼等は「信仰があれば分かります」ということを言わない気がします。
というのは、実はいわゆる正統的な教会で布教を受けたことがあるのですが、
私が「原罪」「イエスによる贖罪」「最終審判」など理解できない点を述べる
と、
(正直今でも理解できません)
非常にしばしば(牧師さんにそう言われたことさえあります!)、
「それは、信仰がないから分からないのであって…君の理解はレベルが低い」
というようなことを言うのですね。
ごく一部だと思ってはいますが、私がこれが原因で既存教団に幻滅したというの
は、悲しいかな事実です。
「証人」は割ととことん付き合ってくれる気が、今のところはしています。

さらに、これと関係あることですが、またこれは「証人」の危険な点でもあると
思いますが、
割と説いていることが明確で、非キリスト者の一般人にも分かりやすいという気
がします。
と言うのは、依然キリスト教の根本教理は非キリスト者には訳が分からない話で
しかないのですね。
例えば、三位一体の問題ですが、「証人」に対する既存教団の反論の方が「訳が
分からない」
というか、「難しくて何のことなのかさっぱり解らない」という事が多いという
経験を時々します。
「「証人」の教理は「以格」を理解していない」とか言われても、「何です
か?」でしかないと思います。

(差し当たり)最後に、少なくとも私に関する限りは、「洗礼」に対する押しが
強くないという点です。
どういうことかというと、依然ある既存団体の教会に数回伺う機会があったので
すが、
あまりに「キリスト者になりましょう」「洗礼を受けましょう」という押しが強
くてそれは本当にうんざりでした。
私が「いや、教義が納得できないし、個人的には今の自分の宗教の方がいいと思
っているから、それはできない」というと、
「信仰を得れば納得できるはずです。キリスト教が真理だと分かるはずです」と
返され、正直がっかりしました。

以上差し当たり4点挙げましたが、何か建設的な議論に貢献できればと願ってお
ります。
念のためですが、私はここで敢えて利点を挙げたので、彼等の欠点も実感してい
ます。
つまり、既存団体よりも「証人」の方がいい、優れている、と思っているという
ことを全く意味しないということです。
無意識にキリスト教に対する嫌悪のようなものが無意識に出てはいまいかと懸念
しておりますが、
 私個人の不幸な体験によるものである点を汲んで頂ければと期待しておりま
す。

お忙しい中の誠実なお働きには本当に敬意を抱いております。
これからも御健闘と、貴サイトの御発展をお祈りしております。
また御家族が平和で幸せなものでありますことを。

《編集者より》
前回のエホバの証人と友好的関係を持てた仏教徒よりと同じ方からの投稿です。再びお便り下さり、ありがとうございました。あなたのご指摘のエホバの証人に魅力を感じる4点に関しては、かなり的を得ていると思います。知的好奇心を満たし、難解な聖書の部分を明解(と見えるように)解説してくれる点は、既存の日本のキリスト教には見られない点かもしれません。しかしキリスト教が社会の根底にある欧米圏では、聖書を同じように明解に、知的好奇心を満たす形で解説する本も人も、幾らでもいることは確かで、これは日本というキリスト教の根が弱い所の特殊性もあるかもしれません。転向をどれだけ強く迫ってくるかは、既存のキリスト教でも教派によって違うようです。確かにエホバの証人よりも圧力の強い教派はありますが、逆にエホバの証人よりはるかに圧力の少ない宗派もあります。一概には言えないでしょうが、エホバの証人はバプテスト教団と並んで熱心に他宗派の信者の転向を目指していることでは有名です。宗派拡大を強調していない教派に行けば、洗礼を迫られるという経験は少ないのではないでしょうか。