「感情的になっていてうまく伝えることができなかったようです」−エホバの証人を愛する大学生より再投稿

(12-9-00)

 2度目のメールを送ります。理工学部の大学生です。俺はエホバの証人になるとい
うことがどういうことか、ここでの他の方々のメール等をほとんど読み、わかってい
ました。一通目のメールを書いた時には、まだ失恋のショックが大きく感情的になっ
ていたと思います。俺は彼女と心が通じ合えていないとは思っていません。むしろ、
彼女は普通は言えないような、俺が逆の立場でも言えないような事を苦しんでいたと
はいえ俺に伝えてきてしまったのです。だからこれ以上彼女について隠してあること
があったとしても、何も驚くことはありません。そういうことではないのです、もち
ろん結婚したいとか、恋人になりたいとか言う気持ちが全くないわけではないですが、
なにより彼女に幸せになって欲しいのです。すべてを感じた上で彼女を愛しているの
です。俺は彼女を愛していますが、はっきりと言えば、エホバの証人の組織について
は否定的な目で見ています。エホバ(神)についてのことは確かに信じられることも
多いです、間違ってるとは思いません。そしてエホバの証人の方々は自分を大切にす
る良い人が多いと思っていますが(もちろん人間としての欠点があったり、例外な人
はいると思います)、今現在自分はエホバの証人になるつもりはありません。相手の
ことを一人の人間として良く理解する上で、そういった意味でエホバの証人になるべ
く、聖書について学ぶと言ったのです。もし彼女がエホバの証人でなかったとしても、
相手のことを知らずに、深く付き合って話をするのは難しいと思います。もちろんそ
れが普通と違ってどれだけ重大な事なのか、という事も理解しているつもりです。た
だ人間として、一人の女性を愛するということに関して、その事に時間をかけても、
それは別に俺にとってみれば自分が成長する上でも、全く後悔という言葉は出ません。
何も俺はエホバの証人になるだけの為に努力するわけではありません。彼女のために
も、自分のためにも何より人間的にもっと自分が成長する事に努力します。たまたま
愛した人がエホバの証人であったというだけです。それは皆程度は違っても誰でも同
じ事だと思います。彼女は俺にとっては魅力もあると思いますが、同時にかなり欠点
も多いのです。本当だったら彼女に対して怒りを向けて終わりにしているのが普通だ
と思います。ただ理由が解っているので、(簡単に言うと彼女は人間関係であまり深
いつきあいをしていないのです)たまに全くとんちんかんなことを言ったり、時に俺
にとってこの上なく残酷なことを言ったりするのですが・・・、自分で気づいて言っ
てるなら放っておくのですが、しかしそれも解らずに言っているのかと思うと、やは
り気にしないわけにはいきません。今は既に恋愛感情よりも、相手が幸せになれれば
よいと言う気持ちが一番強いので、恋に目がくらみ、自分の気持ちに反する、後悔す
るような行為をすると言うことはないと思いますので心配はご無用です。それから、
彼女は付き合っていたときも俺にエホバの証人になるように進めたことは一度もあり
ません。そして彼女はエホバの証人でない周りの人間には、自分がエホバの証人であ
ることは伏せています。だからなおさら彼女を助けてあげたいのです。エホバの証人
という組織に、自分の良心を曲げて屈すると言うことはありえません。自分から学び
たいという姿勢を強く持ち、矛盾があればそれをとことん追求します。エホバの証人
の方々から、自分から離れるような姿勢はとりません。もちろん相手から拒否された
らそれまでですが。自分がしっかりしていないで、人を助けることは出来ない思って
いますので。 
 話は彼女の事についてになりますが、彼女は今現在大学で中国語を学んでいます。
これは偶然エホバの証人について調べていたときに知り合った人の話なのですが、あ
る女性の妹さんがエホバの証人で、中国にいるやはりエホバの証人である彼と結婚す
るために、中国へ行きたいと言って困っているという話を聞いたのですが。中国では
政府による宗教の弾圧が強く、エホバの証人の方々にすれば、そこで宣教活動をする
ことは危険でも大きな意味があると思うのです。彼女は中国へ行くとは言ったことは
ありませんが、彼女はエホバの証人として宣教するために中国語を学んでいると言っ
ていたことがあります。だからその可能性が全く無いわけではありません。実際にそ
のような人の話を村本さんはお聞きになられたことはありますか?俺は彼女と接点を
持てるのは唯一バイト先だけで、それもあまり時間はありません、メールのやりとり
という手段が主です。いずれはお互いに社会に出るので、それまでしか俺は彼女に深
く関わることはできません。もちろんその間に彼女が今現在好きな人と付き合ったり
すれば(それは彼女がエホバの証人である限り、そして彼女の性格では難しいことな
のでしょうが)俺はもう彼女に関わることはできません。もちろんそれで彼女が幸せ
になれればいいのですが、今の彼女を見ているとそれはないと思うのです。自分で自
分を傷つけるような行為を良くするので、もっと自分の気持ちを出せるような人間に
ならなければ幸せになるのは難しいと思います。周りの目をあまりに気にしすぎて生
きているところがあるのです。彼女が俺を利用しても良いから、何とか彼女を幸せに
なれるようにしてあげたいのです。彼女のことについて少し話しすぎてしまいました
が、もしそのことについて知っていたら、アドバイスをいただければ幸いです。

《編集者より》
今回のあなたの詳しい説明で、状況がわかってきたように思います。前回のあなたの投稿と私の答えとは確かにかみあっていなかったようです。エホバの証人になることがあなたの目前の目標でないことはよく理解しました。あなたの目標は「彼女を救う」「彼女を幸せにする」ということだと理解しました。そしてその目標のためにエホバの証人についての理解を深めたいと思っているようです。それでは次に考えなければならないのは、「彼女を救う」とは具体的に何をすることなのでしょうか。彼女を縛っている「組織」や家族からの「救い」でしょうか、それとも現在彼女が直面している苦しみ(それが何なのかはあなたの文面からはわかりませんが)からの「救い」でしょうか、それともただ漠然と「幸せにする」ことが「救い」なのでしょうか。「組織から救う」ことは非常に大変な仕事ですが、もしあなたが真に彼女を縛っている組織を研究し、元組織にいた人々の助言を聞いて努力すれば、不可能なことではありません。もし彼女を現在の苦しみから救いたいのであれば、それはその苦しみの原因によるでしょう。これに対し、第三の漠然とただ彼女を幸せにしたいというのは最も困難な目標です。なぜなら人が幸せであるかないかの基準はその人本人の基準によるからです。あなたが彼女が幸せになるだろうと思ってあなたの基準でしたことは、必ずしも彼女の基準からして幸せになるとは限らないからです。若い男性が漠然と「彼女を幸せにしたい」と言う場合、多くは恋愛感情の表現の一つの形である場合が多いようです。「同情は愛情の始まり」と言います。あなたの場合いかがでしょうか。

中国語を学んで中国に宣教に行くことを希望するエホバの証人についてですが、私の知っている範囲でもこのようなエホバの証人は沢山います。中国は近い将来宗教の自由化が予想され、十年前のロシアと同様、世界各国の宗教団体が堰を切ったように押し寄せることでしょう。現在でも非公式な形で様々な宗教が中国で激しい布教活動をしています。エホバの証人もその中の一つです。アメリカ、ヨーロッパ、日本などの先進国ではものみの塔宗教の問題は世間にかなり知れ渡り、これ以上の成長が望めないことはものみの塔協会も承知しており、今後の重点は中国やロシアになっていくようです。実際、エホバの証人の統計を見てもこれらの地域での目覚しい伸びが見られ、それによって辛うじて世界的な成長を維持しているのが現状です。日本でもアメリカでも多くの中国語の群れや会衆ができ、中国語で宣教活動をできるエホバの証人を養成しています。これらのうちのかなりの人々が色々な形で中国に入国し、隠れて宣教をしています。あなたの彼女もそのような中にいるのではないかと思います。