テーズ・ラッセルの墓の写真

これはラッセルの墓の墓碑で、そこには彼はラオデキアの使者(啓示3:14)であると書かれています。ラッセルは第七番目のラオデキアの使者であるとされますが、ちなみに他の六人は、使徒パウロ、使徒ヨハネ、アリウス、ワルド、ワイクリフ、ルターであると言います(『終了した秘義』1918年64頁)。

ラッセルはピラミッドにエホバの隠された真理があると信じ、、現在のエホバの証人が信じている1914年の年代計算も、ピラミッドの寸法の計算から支持されると教えました。しかし、後にものみの塔誌は、ピラミッドは悪魔宗教の表明である占星学に帰依している者によって建てられたもの、と教えています。(ものみの塔誌 1957年8月15日309頁)ものみの塔誌自体が、自分たちの宗教の起源に「悪魔宗教」が関連していたことを認めていることになりますが、現在そのことを知ったり口にしたりするエホバの証人はほとんどいません。しかし、協会自身が建立したこの記念碑を見る時、、ものみの塔宗教がその自ら「悪魔宗教」と呼ぶ異教の象徴と関連があったことが、改めて確認できるのです。

ラッセルの墓に隣接するものみの塔協会の建てたピラミッドを形どったラッセルの記念碑。十字架と王冠の飾りがつき、左の背景にラッセルの墓碑が見えます。

この十字架と王冠の徽章は実は Knights Tamplar と呼ばれるフリーメイソンという秘密結社が使う、組織を象徴する徽章です。フリーメイソンは中世のヨーロッパの十字軍に起源を発するという、石工の組合でしたが、その後オカルト的な儀式を行うようになった、秘密結社です。ラッセルとこの秘密結社との関係は明らかではありません。フリーメイソンがエジプトやピラミッドの宗教的な意味を重視することからラッセルが関係していたという説と、ラッセル自身がフリーメイソンの会員であったという説があります。

ものみの塔記念碑の近接写真。十字架と王冠の飾りの下には Watch Tower Bible and Tract Society という碑銘が読み取れます。