エホバの証人の世界統計

グラフで見る1988から2004までの
エホバの証人の世界的活動

(2005年2月1日号のものみの塔誌の2004奉仕年度の報告を基に 1-22-05 に更新)

はじめに

以下に掲載するグラフは、ものみの塔誌1月1日号に毎年出るエホバの証人の各年度の活動報告を元に作成しました。(2004年度の統計は遅れて2005年2月1日号に発表されました。)1988年から2004年までの資料を解析してあり、エホバの証人の多い世界の主要国の他に、旧共産国やアジアの動向を重点的に取り上げてあります。


2004年の統計の興味ある点

  1. 2004年度の世界の伝道者の伸び率2.00%は、昨年の2.24%からわずかに後退しています。1995年頃にヨーロッパに始まったエホバの証人の伸び悩み傾向は2000年から2001年を堺に歯止めがかかったようにも見えます。旧ソビエトを例外として、ヨーロッパのほとんどの国で1990年代中頃から成長が実質的に止まったことが注目されます。この統計で注目してきた主要国の中で、2004年に成長の無かった、あるいは減少した国の数は22カ国となり、2003年度の7ヵ国から大幅に増加しています。

    2004年にゼロ(四捨五入を含む)または負の(減少)成長率を示した主要国:
    オーストラリア、オーストリア、ベルギー、イギリス、カナダ、チェコ、デンマーク、フィンランド、ギリシャ、ホンコン、ハンガリー、イタリア、日本、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、プエルトリコ、ルーマニア、スロバキア、スウェーデン、スイス、アメリカ

  2. ヨーロッパ、北米を中心とする国々での成長停止は、もう10年近く定着した感があります。僅かの成長があるとしても、人口の自然増を考慮すれば優位の増加とは考えられません。

  3. 日本もこれらの北米やヨーロッパの国々とほぼ同じパターンを示しており、本年は僅かに77人(0.04%)の伝道者の増加となっています。一方、バプテズマの数は急上昇しており、「出入りの多い年」であったことが分かります。

  4. 記念式で表象物にあずかった人の数は、油塗られたものの残りのものの数を示し、この人たちが減少するのがハルマゲドン到来の一つの徴しとされていますが、2003年は珍しく大きな減少を見せました。これはやはりハルマゲドンが近づいている徴なのでしょうか、それともものみの塔協会が表象物にあずかる人々に、もう一度自分は本当に「油塗られたものの残りのもの」かどうか、もしかしたら自分の思い過ごしではないか、考えて確認するようにと何度も指導した結果でしょうか??2004年はこの数はほとんど変化していません。

このグラフは、世界全体の平均伝道者数(左の縦軸に目盛りのある緑の点で示される)と、世界全体の年間のバプテスマ数(右の縦軸に目盛りのある赤い点で示される)を示します。


次のグラフは、各年の前年度に対する伝道者数の世界全体の成長率(%)(右の縦軸に目盛ってある青い棒)と、各年の世界全体の平均伝道者数(左の縦軸に目盛ってある緑の点)を示しています。

次のグラフは、日本の平均伝道者数の各年度の前年度に比べた増加率を示したものです。縦軸の左右が上のグラフと逆になっていますのでご注意ください。

次のグラフは、世界全体の奉仕の時間合計(左の縦軸に目盛りのある紫の点で示される)と、世界全体の伝道者一人当たりの平均の奉仕時間数(右の縦軸に目盛りのある白い点で示さる)を示します。


次のグラフは、世界全体の記念式の出席者数(右の縦軸に目盛られた紺色の点)と表象物にあずかった人(油塗られた者)の数(左の縦軸に目盛られたピンクの点)の推移です。

次のグラフは、世界全体の開拓奉仕者の数(右の縦軸に目盛りのある黄色の点で示される)と、開拓奉仕者一人に対するバプテスマの数(左の縦軸に目盛りのある濃緑の点で示さる)を示します。開拓奉仕者の数はこの数年横ばい状態です。しかし、開拓奉仕者の数に対するバプテスマの数は少しずつ減少しており、開拓奉仕の努力が実を結びにくくなっていることを示しています。



1987 から 2004までの各国のエホバの証人の増加のパターン

(2004年度の奉仕年度報告を基に更新)
見たい国のある地域をクリックしてください。各国のグラフでは緑の点が左の縦軸に目盛ってあって伝道者数を示し、赤の点が右の縦軸に目盛ってあってバプテスマの数を示しています。

地域

北米

カナダ、メキシコ、アメリカ合衆国、ドミニカ共和国、キューバ、プエルトリコ

中米

コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ

南米

アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、ペルー、ベネズエラ

西部ヨーロッパ

ベルギー、イギリス、フランス、アイルランド、オランダ

北部ヨーロッパ

デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン

中部ヨーロッパ

オーストリア、ドイツ、スイス

南部ヨーロッパ

ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペイン

東部ヨーロッパ

チェコ、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、ハンガリー

旧ソビエト連邦

エストニア、ラトビア、リトアニア、ロシア、ウクライナ

アフリカ

ナイジェリア、南アフリカ、ザンビア、ジンバブエ、マラウィ

オセアニア

オーストラリア、ニュージーランド

アジア

香港、韓国、日本、フィリピン、台湾、タイ、インド


国々の比較−2002年度の統計

次に示すグラフと表は世界中の国々を様々な指標で順位付けしたものです。エホバの証人の世界各地での動向が把握できます。(2002年のデータを使っています。)
  1. 世界中のどこにエホバの証人が多く住んでいるのでしょう?

    次のグラフは世界中でエホバの証人が多く住む30ヶ国を2002年の伝道者数の順位によって並べてみたものです。日本の世界第六位の位置はこの数年固定しています。

  2. 世界中のどこで人々がエホバの証人になっているのでしょう?

    次のグラフはエホバの証人のバプテズマの最も多い世界中の30ヶ国を2002年のバプテズマ数の順位によって並べてみたものです。日本は世界第18位に位置しています。

  3. 世界中のどこでエホバの証人が減ったり増えたりしているのでしょう?

    次のグラフは伝道者数の増加が最も多い20ヶ国を示します。横軸は変化した伝道者数です。

    次のグラフは伝道者数の減少の最も多い20ヶ国を示します。伝道者の絶対数の減少では日本は世界第一であることに注目して下さい。

  4. 世界各国では一人のエホバの証人のバプテズマを得るために平均何人の伝道者が必要なのでしょうか?
    次のグラフは一人のバプテズマに対する伝道者の数の最も多い20ヶ国と最も少ない20ヶ国とを示しています。この比率が大きければ大きいほど、多くの伝道者を使ってもなかなか人々を「真理に入る」ように導くことが難しいことを示しています。たとえばアイスランドでは145人の伝道者が一年間かかってようやく一人の人をバプテズマに導きますが、アルバニアではたった7人の伝道者で同じことができるわけです。この順位でいくと日本は世界で15番目に伝道がやりにくいことになります。

  5. 世界各国では一人のエホバの証人のバプテズマを得るために平均何時間の奉仕時間が必要なのでしょうか?
    次のグラフは一人のバプテズマに対する奉仕時間数の最も多い20ヶ国と最も少ない20ヶ国とを示しています。この比率が大きければ大きいほど、奉仕に長時間をかけてもなかなか人々を「真理に入る」ように導くことが難しいことを示しています。この統計では日本が抜群の長時間をかけて奉仕をしていることがわかります。約18,000 時間という長時間を費やしてはじめて一人のバプテズマを得ることができますが、ネパールではたった2,000 時間で同じ目標が達成できます。日本のエホバの証人に疲労が出てくるのも当然でしょう。

  6. 世界各国では伝道者がどれだけ奉仕に時間をかけているでしょうか?
    次のグラフは一人の伝道者の奉仕時間の平均の最も多い 20 ヶ国と最も少ない20カ国とを示します。たとえばアルバニアでは一人の伝道者は平均に年間 約400 時間を奉仕についやしていますが、ポーランドではこれが 120 時間にすぎません。日本は第十九位の長時間をついやしていますが、これは2000年の第六位と比べると順位が大きく後退しています。

  7. 世界各国では伝道者のうちのどれだけの割合が開拓奉仕者なのでしょう?
    次のグラフは開拓奉仕者の割合が最も多い20ヶ国と最も少ない20カ国を示します。日本は約33%で、開拓奉仕者の割合の多さでは世界第十位です。これも二年前の35%、世界第二位からの後退となっています。




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