ものみの塔協会ついに協会のウェブサイトの存在を一般信者に通告

本年一月以来、アクセス可能であったものみの塔協会の公式ウェブサイト(http://www.watchtower.org)は、今まで決してものみの塔の出版物で触れられることがありませんでした。特に「目ざめよ!」誌7月22日号ではインターネットを特集しておき、他の一般的なウェブサイトの紹介までしておきながら、自分たちの「公式」ウェブサイトを一般のエホバの証人に知らせない、不可解な行動が目につきました。(6月21日のニュースを参照

この度、11月号の「王国宣教」で、協会は初めてこのウェブサイトの存在とURLを一般のエホバの証人に公表しました。この記事によると、このウェブサイトの目的は、協会の新しい情報を提供することではなく、既存の出版物を電子媒体を通じて提供することである、個人でエホバの証人に関する情報のインターネットのページを用意する必要はないこと、そして、e-mailで協会とは通信できないこと、などが強調されています。この「王国宣教」の記事は、誰にでもこの公式ウェブサイトの情報を提供して構わないと述べていますが、一方で、一般のエホバの証人には全ての情報は会衆を通じて得られるのでこのウェブサイトには何も新しいことはないこと、そして何よりも、その調子の中に、エホバの証人の個人が勝手にインターネットを通じてエホバの証人の情報を流すことに警告を与えている様子が読み取れます。

ごく最近、英語圏で人気のあったエホバの証人のウェブサイト、"MP technology" が本部の忠告を受けて閉鎖されましたが、これらの動きを見る限り、協会は、インターネットに対して表立った禁則を設けることを控え、いかにも情報化社会に理解あるような態度を示しながら、その一方で、一般のエホバの証人がインターネットの洗礼をもろに受けて、会衆よりもインターネットに情報源を求めるようになることを強く警戒しているようです。

(10-26-97)


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