エホバの証人の児童性的虐待者問題報道のその後

前回のニュースでお伝えしたNBC放送の人気ニュースショウ番組Dateline NBCの、エホバの証人の間に蔓延する児童性的虐待者の問題を取り上げたニュースドキュメンタリーの放映は、その後も反響を呼んでいます。まず、放送の画像、音声、トランスクリプトは全て、ウィリアム・ボーエン氏のウェブサイト、silentlambからダウンロードが可能となりました。放送を見逃した人や、アメリカ国外に住む人々にとって助けとなる資料です。

アメリカで発行部数の上位を競う週刊誌、ニューズウィーク誌もこの問題を取り上げて、6月24日号の「宗教」のページでは、カトリックの児童虐待記事と並べて、囲み記事として「Witness To Shame」(恥じの証人)と題して、「波及効果−もう一つの宗教も独自のスキャンダルに直面」という副題の元に、エホバの証人の社会に起こる、報告されない性的スキャンダルの告発が行なわれていることを報じています。6月24日号の81ページに掲載されたこの記事にはものみの塔誌と目ざめよ誌の写真が添えてあります。

予想された通り、NBCの番組に出演したり、取材に協力したエホバの証人たちには、夫々の会衆から審理委員会に出頭するように通知が来たそうです。審理委員会を招集する理由は、「会衆内やエホバの組織に分裂をもたらした」というものです。排斥がどのように決まっていくのか、注目されています。これらの審理委員会の審理の過程を通して、更に組織内の膿が見つけられる可能性をひめているからです。

(6-24-02)


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