ものみの塔協会は長老に個人的な見方を表明しないように特別通達を出す

ものみの塔協会は、4月25日にアメリカ中の長老に対して特別の手紙を出し、エホバの証人に関する学術、研究目的の調査にどのように対応すべきかを詳細に指示しました。

この手紙の中で、協会は調査票への記入や直接のインタビューを避けて、協会の出版物を直接渡して回答の代わりにするように指示しています。たとえば教義に全体に関する調査については、質問に答えずにブロッシュアーを渡すこと、僧職者の存在や人種構成などに関する質問には「論ずる」の本を見せること、などが指示されています。

更には、ものみの塔協会の公式のウェブサイトを教えてそこから回答を得させること、どのように答えたらよいか分からない質問には、自分で答えようとせず、協会本部の奉仕部門に直接問い合わせるように、とも指示されています。

この手紙の結論を読むと、この通達の背景に何があるかがよくわかります。この手紙の二ページ目の第二段落は次のように述べています。

クリスチャンの行動と、エホバのご意志を行う兄弟たちの一致した努力を支配する聖書の原則に調和しないような、自分の個人的な見方を伝道者が表明するようなことは確かに避けるべきです。

つまり協会は、エホバの証人が個人として、自分の頭で考えた見方を対外的に表明されることを食い止めるために、このような特別の通達を出したことがわかります。たとえば輸血の問題でも、このウェブサイトで何回も取り上げたように、どの血液製剤が「血液」として避けなければならないかは、個人の見方によってエホバの証人夫々によって異なるはずですが、そのような個人的な見方が出てくることが、協会の最も恐れる所なのです。全てのエホバの証人を一致させるためには、中枢組織のものみの塔協会の出版物のみを使わせることが、最も有効な「一致」の方法であるわけです。

エホバの証人は教義において自分達がいかに一致しているかを誇りにしてきました。しかし、この「一致」は組織を通した統制であったことが、この組織の本音を伝える内部書簡からつぶさにわかるのです。この手紙の英文の原文を見るにはここをクリックして下さい。

(6-10-01)