日本国内で入手可能なエホバの証人関係の情報源


書籍

『良心の危機:「エホバの証人」組織中枢での葛藤』 レイモンド・フランズ・著/樋口久・訳 せせらぎ出版 本体価格3800円(税込み3990円)

「良心の危機」は、元統治体の成員であるレイモンド・フランズが、ものみの塔協会の指導部の内情を克明に記録した著書 Crisis of Conscience を、樋口久氏が翻訳したものです。この本の書評はこのウェブサイトでも開設当時から紹介してきましたので、なじみの方も多いと思いますし、直接英語の原本を読まれた方もいるかも知れません。今回は一般書店とともに、訳者の樋口氏から直接購入もできるようです。詳細はこのウェブページを参照して下さい。(1-28-01追加)


カルトの子 心を盗まれた家族 米本和広・著 文芸春秋 本体1571円+税 

「カルトの子」は新聞・雑誌で活躍するルポライター、米本和広氏の書かれた「カルト」と言われる宗教団体の子供たちの実態を、綿密な取材に基づいて書いたものです。エホバの証人以外にオウム真理教、統一教会、幸福会ヤマギシ会の子供たちが取り上げられています。日本で特に深刻であるエホバの証人二世の問題、特に体罰と児童虐待の問題を正面から取り上げています。なお本書はamazon.co.jpのこのページで購入が可能です。(1-28-01追加)



『事件簿』・『欠陥翻訳ー新世界訳』(『金沢文庫』) 金沢司・著 (絶版)

ここでは北海道・広島会衆の元長老である金沢司氏の著作『事件簿』および『欠陥翻訳ー新世界訳』を、公開しています。1980年代中頃に起こった北海道広島会衆における排斥事件の経緯を記録し、広島会衆が自費出版した「事件簿」は長らく絶版になっていましたが、ここで全文を読むことができるようになりました。(7-17-00改訂)

『金沢文庫』

『エホバの証人の子どもたち 信仰の子らが語る、本当の姿』 秋本弘毅・著 わらび書房 1800円

エホバの証人二世で、あんどれいあ「フィリップスの未来」のウェブサイトを出している秋本弘毅氏が、エホバの証人二世としての独自な立場からエホバの証人の実態を明らかにしたもので、1998年12月に出版されました。文藝春秋1999年5月号でもエホバの証人に育てられた子供たちの山積する心理的、社会的問題点が取り上げられましたが、この本でもエホバの証人二世の立場から、多くの問題点を紹介しています。著者は事実と体験談を紹介しながら、エホバの証人とその子供たちの歪んだ生活を浮き彫りにしていますが、その一方でエホバの証人という宗教そのものに対する明確な批判を避けています。あとがきの中で著者は次のように書いています。

「エホバの証人は破壊的カルト(セクト)で信者をマインド・コントロールしている云々」と いう論はよく聞く。実際そのような説明でエホバの証人の行動や考えを説明した本は多い。こ の「マインド・コントロール」は、信者に与えられる情報をコントロールすることによつて、 認識や行動や人格を変容させる技術を、本人に密かに用いること、と定義されている。  この見方による評価の欠点は、視野が極めて狭くなることである。つまり操作される側と操 作する側という単純な図式でしか、ものが見えなくなるのである。しかし実際には、それ以上 の複雑な要素が絡んでいるし、この説明で予想される事柄との間に、いくつかの矛盾もみられ る。  つまり、彼らの行動や考えの説明方法としては、あまりにも安直だ、というのが私個人の考 えである。より現実を直視した書き方をするため、この考え方をあえて無視した。
この編集者は、エホバの証人がマインド・コントロールを使うカルトの多くの要素を持っていることを訴えて来ましたが、その一方で、秋本氏の言われる「操作される側と操作する側という単純な図式」以上の複雑な要素が絡んでいるという見方には賛成します。このことは、簡単に加害者・被害者という二極的な見方でこの宗教のもたらす問題点を処理しきれないことと通じています。エホバの証人の子供たちの実態を見るにつけて、エホバの証人は自分たち自身が加害者であると同時に被害者であり、他人を操作しながらその実自分自身も操作している人々であることが、よく分かるように思います。(5-31-99追加)

『「エホバの証人」の悲劇 ものみの塔教団の素顔に迫る』 林 俊宏・著 わらび書房 1800円

エホバの証人を妻に持ち、ジャーナリストである著者が、エホバの証人の実態を広く知らせるために出版されたものです。1997年5月に出版されました。大きく三部に分かれており、第一部、「「エホバの証人」とは何か」では家庭崩壊、戒律主義、信者の生活が紹介されています。第二部、「ものみの塔の歴史」では、アメリカと日本のものみの塔の組織の発展の歴史を紹介し、第三部、「マインドコントロールからの帰還」では元信者が語る脱会の体験談が載せられています。エホバの証人の社会問題を把握するのに役立つ力作です。(7-19-97追加)


『エホバの証人 マインド・コントロールの実態』 ウィリアム・ウッド著 三一書房 1700円

著者のウィリアム・ウッド氏は 1976 年、宣教師として来日し、埼玉県新座市で「真理のみことば伝道協会」を主宰するかたわらエホバの証人問題で悩む信者や家族の救済のために多忙な活動をされています。1993年に出された本書ではこの宗教の歴史からはじまり、教義の詳細な解説、特にキリスト教との根本的な違いを明確に指摘しています。特に重要なことはこの宗教の致命的な体質であるマインド・コントロールの方法とカルト的な宗教の構造を明らかにしていることでしょう。最後の章では信者や家族の方々どのようにしてこの閉鎖的団体から無事に脱出できるかを説明しています。

著者のウィリアム・ウッド氏は普通の日本人以上に上手な日本語を書いたり話したりされます。英語では何冊もエホバの証人の隠された実態を明らかにした本は出版されていますが、日本語では非常に数が限られております。そのような中でアメリカ人のウッド氏が日本で初の本格的な解説書を日本語で出版されたことは興味深いことでしょう。

もし全てのエホバの証人の方々、あるいは研究生の方々がこの本でエホバの証人の隠された実態を学ばれたとすれば、多くの方の人生が変わったことでしょう。恐らく何人もの尊い生命がエホバの名のもとに失われていくのが防げたことでしょう。もしあなたが、あるいは家族の誰かがエホバの証人と家庭聖書研究をしようとされているなら、どうか先ずこの一冊の本を急いで入手してすみからすみまで先ず読んでからにして下さい。何故そんなに急ぐ必要があるのでしょうか? その理由がまさしくマインド・コントロールなのです。一度家庭聖書研究を始めたら、先ず教えられることは「必ず反対者が来てあなたをエホバから引き離そうとする。そのようなものには耳を貸しても目を貸してもいけない」ということで、エホバの証人に少しでも批判的な文書を読んだり人の話を聞いたりすることを堅く禁じます。従ってもしこの恐怖心を巧みに植え付けられてマインド・コントロールの虜になってしまえば、あなたは自分でこの宗教団体の実態を調べてみる道を自分で閉ざしてしまうのです。どうかそうなる前に、まだ批判力が残されている内に、このような本を読むことが大事なのです。


『エホバの証人カルト集団の実態』 ウィリアム・ウッド著 三一書房 1700円

『エホバの証人 マインド・コントロールの実態』の続編として最新の情報を元に、エホバの証人の教えの欺瞞と、巧みなマインド・コントロールの実態を明らかにしています。先ず、カルト教団とはどのようなものか、を解説した後、どのようにして多くの人が、エホバの証人に誘い込まれてしまうのかを分析しています。次いで、最新の情報に基づいた、ものみの塔協会の欺瞞と無責任な態度を批判し、特にエホバの証人の輸血拒否と、精神障害の問題に多くの紙面をさいています。またエホバの証人二世の人、元監督へのインタビューを通じて、内部から見たこのカルト集団の実態を明らかにしています。最後に、エホバの証人の問題で悩む家族への適切なアドバイスと、組織を離脱した後の後遺症とその克服法を解説しています。同じ著者による前著、『エホバの証人 マインド・コントロールの実態』と同様、エホバの証人に関心を持つ全ての人の必読の書と言えます。(9-21-97追加)

著者のウッド氏は、発売後まもない反響を次のように書いています。

『エホパの証人 カルト集団の実態』が発売されて、二週間もたたないうちに、初版の五千冊がなくなり、再版しなければならなくなりました。三一書房の編集長も不思議がるほどの勢いで、売れています。予想どおり、被害者家族の方々から、多数の相談、救出依頼等が来ていますが、驚いたことに、何人もの現役のエホパの証人も、手紙・電話による相談をしてきています。ほとんどの方は、「エホバの証人をやめたいのですが、組織から離れられません」と言います。

 ある元研究生が、本の感想として、次のような手紙を送ってくださいました。

 「あなたの本を読み終えたのがいつだったのか、忘れてしまいました。しかし確かに、あの一冊の本を、私は読みました。その日から今日までの私の生活は、どのようなものでしょう。私の考えは、どのようなものでしょう。まるで別人のごとく変化しました。それほど、あの本には、力があったということです。私の心を大きく変化させた一冊の本なのです。力のある本です。」

 九月二十三日に、本の書評が、『中外日報』という仏教関係の新聞に載りました。仏教界においても、エホバの証人等のカルトが問題になっているようで、今まで無縁だった仏教の世界で証しする場が与えられるのではないかと期待しています。(「真理」1997年11月1日号より)

(10-25-97追加)

『隠された「ものみの塔」の実態』 デービッド・A・リード著|村上純子訳 いのちのことば社 1442円

著者のデービッド・リード氏は米国マサチューセッツ州に住む元のエホバの証人です。長老、主宰監督の重職の身でありながら 1982 年に苦難の末に脱出に成功、以後エホバの証人の方々をキリストへ導くため季刊誌『友よりの便り』(Comments from the Friends) を出版し続けるとともに、数多くのエホバの証人関係の本を執筆してきました。この本は彼の本のなかでは最初に日本語に翻訳されたものです。リード氏は 1996 年 2 月に来日され日本各地で講演されたので、実際に会われた方もおられるでしょう。ちょうど時を同じくしてこの訳書が日本で出版されました。リード氏は最近になってウェブページも出版されました。このウェブページと連携していますのでホームページに戻って Comments from the Friends の見出しをクリックして下さい。

この本の重要な点は、この宗教の発端の地であるアメリカで、どのような経過で歴史的発展をとげていったかを信者の目から見て書いてあることです。閉鎖的マインド・コントロール集団の内部事情を知るには、内部にいた人の証言に勝るものはありません。この本の17章「洗脳の過程」では簡潔ながらいかにエホバの証人達が自分たちを、また研究生達を13段階にわたる過程に沿って洗脳していくかが書かれています。この章だけでもエホバの証人の家族の方が座右において証人の家族の行動と照らし合わせていくのに役立つことでしょう。

デービッド・リード氏はアメリカ以外の国々でエホバの証人が急成長していることに心を痛め、彼の本が外国語に翻訳されことに関心を持ってこられました。この編集者も何度かリード氏と手紙を交換して日本語訳の必要性を訴えました。問題は適当な出版社と翻訳者が見つからないことでした。そんな中で今回この訳書が出版されたことは喜びにたえません。いのちのことば社と村上純子氏の意義ある業績に心から敬意と感謝を表したいと思います。


『説得−エホバの証人と輸血拒否事件』 大泉実成・著 現代書館 2060円

子供時代にエホバの証人として育てられて著者は、1985年6月に川崎市で起こったエホバの証人輸血拒否事件、いわゆる「大ちゃん事件」をきっかけとして、エホバの証人の宗教を内部から理解することを目指し、大ちゃんの父親、荒木昇氏のいる会衆に入ってエホバの証人の研究生として、その宗教活動に参加しました。この本は、その体験をきめ細かに描写して、その教義や信者の生活を内部の人間として実感として感じ取ることの出来る本といえるでしょう。後半では、各方面への取材を元に、輸血拒否事件の経緯を詳細に再現しています。エホバの証人に対する正面からの批判は書かれていないため、エホバの証人の間でも読まれる本です。「第十一回講談社ノンフィクション賞受賞作品」だそうです。


『「エホバの証人」の教えと聖書の教え』 ウィリアム・ウッド著 いのちのことば社


『「エホバの証人」への伝道ハンドブック』 ウィリアム・ウッド著 いのちのことば社


『エホバの証人への実際的アプローチ』 ウィルバー・リングル著 いのちのことば社


『[エホバの証人]はキリスト教か』 千代崎秀雄著 いのちのことば社 1250円


『神のみ名は「えほば」か』−エホバの証人と論じる− 岩村義雄著 いのちのことば社 2400円


『無慈悲な牧者たち −エホバの証人 十年間の報告−』 ヨージー・ドイオン著|湯川真人訳  あかし書房 2060円

以下の紹介文は読者のR.Y.さんから投稿頂いたものをそのまま掲載したものです。

(原著:Josy Doyon "Hirten ohne Erbarmen" Theologisher Verlag, Zurich) これはカトリックの出版社から出されているため、一般のプロテスタント系の 書店では手に入りづらいと思います。内容は、表題にもありますとおり、ある 女性元証人の十年間の記録であります。オーストリア生まれの「ヘルガ」という 女性が、母を亡くした後スイスへ行き、その後看護婦になろうとイギリスへ 留学中にエホバの証人と出会い、受洗。スイスへ帰国後熱心に宣教活動に専念 するが、結婚、子育てといったなかで、次第に葛藤を覚えるようになる・・・ といった感じです。彼女は最後には普通のプロテスタントのクリスチャン になりますが、自分の心の揺らぎを淡々とつづる形式は、小説としても また、エホバの証人とはどのような教義を持っているのかを把握するためにも 読みやすい本であると思います。ただし、この本は原著が1966年に出版され、 時代背景が1950・60年代にあたるため、古い印象を受けると思います。 (特に東ドイツに関する所などは・・・)とはいえ、彼女が入信する動機や 「組織」に対する忠誠といったところはいまだに変わっていないなという 印象を受けます。ぜひ女性の方に読んでいただきたい「作品」です。


『マインド・コントロールの恐怖』 スティーブン・ハッサン著 | 浅見定雄訳 恒友出版 1500円


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