エホバの証人の葬儀のやり方について質問

(11-12-98)


私は、葬祭業を営んでいるものですが、エホバの信者の方の葬儀はどのように行われ
るのでしょうか?
お骨にして葬儀を行うと聞いたのですが、どういう意味があるのか、教えてくださ
い。

《編集者より》
エホバの証人は、個人や偶像を崇拝していると見られる行為を行うことを極端に嫌い、避けようとします。遺体の入った棺や、故人の写真を飾る一般の葬儀のやり方は、故人を崇拝することになると解釈するようです。従って、エホバの証人の葬式は普通遺骨になった後に行われるようです。しかし、骨であろうが遺体であろうが写真が飾ってあろうがなかろうが、故人を偲んで人々が集まることには変わりません。どこまでが「崇拝」に当たるかどうかは、全く人間の恣意的な解釈であり、エホバの証人はその人間の判断を律法のように厳守する人々であることを理解すべきでしょう。葬儀屋さんとして覚えておく必要のあることは、花以外の装飾は大部分エホバの証人によって拒否されるということです。エホバの証人の葬儀は、長老の許可の元に王国会館で行われますが、そこに持ち込まれる品については、他の宗教に関係したものがないかどうか、厳重に監視されます。たとえば、十字架(一般のキリスト教の象徴であり、エホバの証人は「背教したおおいなるバビロン」と教えられている人たちの象徴)や仏教、神道の装飾品や仏具は一切取り除く必要があります。エホバの証人は、死に至るまで規則ずくめで死んでいく人々なのです。


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