エホバの証人を友人にもつ方より

(10-30-97)

 初めまして。エホバの証人を友人にもつ者です。私自身は無宗教者なのです
が、宗教というものにはそれなりに興味関心を持っています。
 友人からエホバの証人の研究生として勉強をしていると聞かされてから、もの
みの塔の機関誌や、ものみの塔を批判する本などを読むようになりました。もの
みの塔の主張には納得できないことがたくさんあり、友人がものみの塔との関わ
りをどんどん深めていくのを見ていると非常に複雑な心境になります。幸い、私
が批判的な意見を口にしたり疑問を呈したりしても友人は誠実な態度で対応して
くれていますが、“サタンの手先だ”などと思われないように意見を述べるのに
苦慮しています。
 私がものみの塔を批判する際にいささか躊躇してしまうのには理由がありま
す。なぜなら、もし友人がものみの塔ではなくいわゆる正統派のキリスト者であ
ったり、仏教徒であったりした場合、これほどまでに批判する気にはならないと
思うし、無宗教者として、できることならあらゆる宗教・宗派に対して等しい態
度で臨みたいと考えているからです。もちろん、完全な平等など実現不可能なこ
とで、比較的近しいものを感じる宗教もあればそうでない宗教もあります。それ
でも、“ふつうの”宗教には甘く、“セクト”とか“カルト”とか呼ばれる宗教
には厳しい態度で臨む根拠はどこにあるのか?と考えると、自分の態度に自信が
もてないのです。
 友人は先頃パプテスマを受けたそうです。この先、友人がどんどんものみの塔
との関わりを深めていって、いままで成り立っていた冷静な?議論が成り立たな
くなったらどうしよう、という不安もありますが、当面は今までどおり、友人の
信仰を頭ごなしに否定したりせずに、疑問や意見は忌憚なく述べ、友人の話もき
ちんと聞く、という態度を崩さずにいようとは思っています。でも、こんな優等
生的な態度でいいのだろうか?と自問自答する毎日です。
 これからも時々このサイトにアクセスする予定です。内容もリンクも充実して
いて感激しました。できればその友人にも教えてあげたいと思っているのです
が、興味を示してくれるかどうか…。
 またお便りすることがあるかもしれません。今後ともどうぞよろしくお願いし
ます。

《編集者より》
お便りありがとうございました。私は、どのような宗教に対してでも、一応の敬意を示し、頭ごなしに否定したり、けなしたりしないことは大事だと思います。その上で、あなたのおっしゃるように、その宗教に疑問のある言動や、教義があれば、率直にそれを尋ねるのはよいことだと思います。今後とも友人の方と、意志の疎通を保つ努力をしてください。その中で、多くの矛盾点を少しずつ尋ねてみてください。友人の宗教がしっかりしたものであれば、誠実な答えが返ってくるはずです。もし、“サタンの手先だ”などと言い出して、あなたとの友情を犠牲にするような理不尽な態度に出たとき、あなた自信がこの宗教を判断できる時ではないでしょうか。