(10-5-99)
はじめまして。 私は、以前ものみの塔の研究生でした。 現在は、自分自身の考えで研究を離れています。 インターネットのものみの塔に関するページが、たくさんあり、批判的なものの多いことにも正直驚きまし た。 たしかに、私が感じていたことと一致することもありました。 ただ、ひとつだけ質問です。 たくさんのものみの塔協会の意図的?な間違いや、協会が信者に真実を隠していたとかなどの事例が載って いるのですが、そういうことをすることによって、どんなメリットがものみの塔にあるのですか? たとえば、信者からお金を儲けるとか、教祖が自分自身を高め、自分を信仰してほしいために信者を獲得し たいとかならわかるのですが、ものみの塔にはそういうことはないと思えます。 何の目的で、ものみの塔は皆さんの指摘されるような間違いをし続けて、信者を獲得する活動をする必要が あるのですか? 私の質問はおかしいですか?
《編集者より》
あなたの質問はおかしくありません。よくある質問で、当然の疑問と思います。あなたの質問に似た質問は過去にもありました。この「統治体が嘘を教える動機は何ですか」の質問と答えを参照して下さい。
更に付け加えるなら、私は「自己陶酔」を大きな動機としてあげたいと思います。自分たちがエホバに選ばれた唯一の組織であると信じ、それを自分たちの働きで示し(つまり多くの信者を獲得して聖書の預言を成就したと信じて)それにより自分たちがエホバに是認されているという再確認ができる、という限りないサイクルの繰り返しが、エホバの証人、特にその指導者たちを宗教的「自己陶酔」の渦の中に閉じ込めているのです。心理学の用語ではこれを self-fulfilling prophecy と言いますが、日本の心理学者がこの用語をどのように訳しているかは知りません。あなたのおっしゃるように、エホバの証人には金銭とか地位とか名誉の動機は一切ありません。