エホバの証人の兵役拒否について

(9-17-97)

はじめまして。
奈良市に在住する会社員(49歳)です。
私はキリスト教、聖書等にほとんど関心はなく、今後も恐らくそうだと思いま
す。
ところで次の本を読み、明石順三と灯台社の人々に深い感動を覚えました。
・「兵役を拒否した日本人」−灯台社の戦時下抵抗−  稲垣真美 著
(岩波新書・1972)
・「戦争と聖書」−兵役を拒否した灯台社の人々と明石順三−  津山千恵 著
(三一書房・1988)
灯台社は言うまでもなく当時のものみの塔日本支部であったわけですが、
その毅然とした兵役拒否の姿勢は今日の日本のエホバの証人になお受け継がれ
ているのでしょうか。
もし不幸にして再度日本がアジア諸国に侵略戦争を仕掛けたとしたら彼らは体
を張ってそれに抵抗するのでしょうか。
その辺のところをお聞きしたくてメールを書いた次第です。
お返事をお待ちします。

《編集者より》
エホバの証人は現在でも兵役を拒否します。しかし、日本には徴兵制はないので、日本のエホバの証人の日常生活に、このことは全く影響しないはずです。一方、エホバの証人は戦争をなくす運動には加担しません。彼らは政治的な中立を保てなくなる、という理由をつけて、一切の政治活動への参加も拒否します。従って、確かにエホバの証人は兵役を拒否しますが、「再度日本がアジア諸国に侵略戦争を仕掛けたとしたら彼らは体を張ってそれに抵抗する」ということはあり得ません。彼らにとっては、この世が戦争になっても、何の関わりも持たず、ただ自分たちの組織の拡大のみに力を入れ続けるのです。第二次世界大戦当時のエホバの証人はまさしくそうしていました。彼らが「戦争に反対した」という事のみを強調するのは、少し片手落ちの見方でしょう。私は、エホバの証人は「戦争が増えている」と言って大衆の不安感をかき立てて置きながら、実際の所、彼らは戦争を無視しているのだと思います。

なお、ご存知かもしれませんが、明石順三は、戦後組織の間違いに気づき、エホバの証人をやめました。彼は現在のエホバの証人の間では「背教者」として侮蔑されています。戦後のエホバの証人運動は、ほんの数人の日本人信者をのぞき、すべてアメリカの宣教師たちが新たに導入したものです。