「ものみの塔、人間味のある組織?それともロボットの組織?」−長老を降りたエホバの証人より

(9-12-99)

このところ、ずっーとこのHPを見てきましたが、自分も発言しなくてはならないの
ではないかと感じ、勇気を奮い立たせて見てきた事、経験してきたことを、ありのま
ま正直にお話ししましょう。
以前はエホバの証人の長老で、1人で会衆を牧していました。それで会衆を援助して
いただきたく、長老の派遣を協会に要請したところ、しばらくして宣教訓練学校(略
称=MTS)卒業の若手の長老兄弟(二十代半の長老に任命されて1年足らず)が組
織により派遣されてきました。「これで楽になれる」と思い力を合わせて羊の群れを
温かく牧するよう協力し合えることを喜んでいましたが、それはとんでもない思い違
いになりました。
彼が着任して早々、会衆の姉妹たち(全員主婦の姉妹)がある交わりをして楽しみま
した。その交わり自体は何ら悪いものではなく、他の会衆でもよく行われているもの
でした。しかしそれを彼は槍玉に挙げて、1人1人王国会館の第二会場に呼びつけ厳
しく叱責し懲らしめたのです。それも1968年ごろの古いものみの塔の記事を根拠
にしてです。私もその記事を見ましたが、今回の姉妹たちの交わりとどんな関係があ
るのか理解に苦しむものでした。しかしそれだけではなく、その“悪い交わり”の総
責任者として私の名前を挙げたのには驚きました。わたしは何も関与していないのに
です。
それ以来彼は私を完全に無視するようになりました。王国会館で会っても自分の方か
らは決して挨拶せず、長老同士の連絡事項も、決して自分からは話さないようになり
ました。こちらから聞けば話しますが、聞かなければ何も話さないのです。その結
果、主宰である私が何も知らないうちに、新しい取り決めがいつのまにか運営されて
いたりして、会衆の兄弟姉妹たちから、「あれ、兄弟、知らなかったのですか」とい
う事が何回も生じるようになりました。このようにして返って大変つらい状況の中で
会衆を顧みなければならなくなったわけですが、“協会の生きた出張所”ともいえる
MTS卒業生はそれだけではありませんでした。会衆の成員たちに対しても非常に差
別的な接し方をするのにはがっかりしました。例えば、仕事をさせてもらっている家
族や、ご主人が社会的に高い地位についている姉妹やその家族に対しては大変優し
く、親しみ深く満面の笑みをもって近づきますが、やもめの姉妹、家庭的に恵まれて
いない研究生、思考や動作が少しゆっくりしている姉妹や地味で目立たない姉妹たち
に対しては大変厳しく冷たい態度を取っていました。それは冷淡と言うより冷酷と言
う言葉が当てはまります。
ある時は、そのような1人の姉妹を泣かす時もありました。奉仕中急に泣き出すの
で、どうしたのかとワケを聞くと理由は、その兄弟の冷淡な態度にありました。ま
た、ある若い研究生は恵まれない家庭環境の中で苦労しながら時間を作り研究し、集
会の予習もよくして、聖書の差し伸べる希望に掛けていましたが、やがて「**兄弟
が恐い・・・」「厳しい目で睨まれる・・・」と何回も泣き付いて来るようになり、
そのうちとうとう集会に来なくなりました。その研究生を支えきれなかったことが本
当に悔やまれてなりません。しかし、このような事は、ここで一つ一つ上げていけば
もっともっと紙面が必要になるので、代表的な例としてこれだけを挙げておきます。
そのような状況の中で、彼は「この会衆は問題が多すぎる・・・」というような事を
巡回監督に報告するようになり、その根本原因は主宰監督の影響だとか、私が主宰を
しているからだと報告されるようになり、会衆が拡大しない責任をすべて背負わされ
るようになりました。実際彼は、若くして開拓者学校の教訓者もしているので、いつ
も巡回監督と接する機会があり、巡回監督も私の言う事よりも彼の言う事をはるかに
信頼している事が分かったので、弁解しても、言い争っても無駄であり、勝ち目が無
い事が分かっていましたし、こちらが益々傷つくだけなので、一切自己弁護せず自ら
長老を降りる事にしました。
今は「どうぞ、兄弟がして下さい」といった気持ちです。
彼と何回か会衆の成員の牧羊訪問をした事がありますが、その時受けた彼の印象は、
「人間じゃなくて、ロボットかな?」というものでした。成員が深刻な問題に悩んで
おられても、顔色一つ変えず、「聖書の原則はこうです」。という調子で、律法第一主
義でした。
こちらは感情の量が多すぎて、思わず目が潤んだり感情が激したりしてしまうのです
が、かれは人間としての温かみがあまり無いのか、感情の量を少なくするようにMT
Sで訓練されたのか、本当に不思議に感じたことを覚えています。
また、私を無視する事についても一度率直に話し合いましたが、その後も態度は変わ
りませんでした。
今思うに、MTSと言うのは、実際には、ものみの塔協会の幹部候補生養成学校であ
り、彼らは協会の幹部候補生、はっきり言ってエリート集団であり、実際エホバの証
人なら誰もが、そこを出たら協会から重く用いられることや、絶大な権威を付与され
る事ぐらいはは知っています。
協会がなんと言おうとも、一般の信者と彼らとの間にははっきりした階級差のような
ものを生じさせているのです。実際、ここに挙げたようなMTS卒業の兄弟がいる限
り、そして、このような刃物のような組織のロボットのような兄弟を生産している限
り、これからも苦しむ人たちは後を絶たないでしょう。
これを読んだ現役のエホバの証人の中には、このような個人的な争いみたいな事を公
にしてとか、個々の会衆の内幕を暴くべきでないと言う人もいるだろうと思います。
しかし、私は黙っていることはできなくなりました。長年開拓者として、また長老と
して一生懸命仕えてきたつもりですが、私から見れば“小僧”のような若手の兄弟に
非常に巧みに、会衆を追われたような形に陥れられ、今は彼が会衆の主宰として仕
え、その結果、特に若い人たちから、『恐い…』と泣きつかられている者として、何
らかの形で発言しなければならないと思ったからです。
今、私はそのようなわけで疲れきって、燃え尽きた状態で集会にも行けていません。
ですから、『恐い…』と言って来る兄弟たちに対しても何もしてあげられないので
す。
でも、精神的には大丈夫です。たた゛自分が人生を掛けてきた、この組織が本当に神
の組織だったんだろうかという疑問がフツフツと沸いてきています。
今、段々と怒りのようなものも正直言って込み上げてきていますが、このような場所
で少しでも発散もできたらとも思っています。。
これから、どうしょうかと思案している最中です。

(後略)

《編集者より》
勇気ある発言を送って下さり、感謝申し上げます。組織の幹部をされていたという重責感に打ち克って投稿されて下さった勇気に敬意を表したいと思います。エホバの証人の組織を外側から見て、ものみの塔の宣伝だけに慣らされている部外者や、研究生にとって、このような内部からの体験談は、この組織を知る上で非常に貴重なものです。これに懲りずに、続けて投稿して頂くことを是非お願い申し上げます。