医師でありエホバの証人研究生である方より−進化の問題も含めて

(9-10-97)

拝啓

日本で、MacOS, Netscape3.01で拝見しています。日本語は、問題なく表示され
ています。

エホバの証人について、貴重な情報をありがとうございます。
実は、私も、熱心な兄弟、姉妹の訪問を受けて、いわゆる、研究会をしてもらっ
ています。
彼らは、善良な人々の範疇に入ると思います。どんな宗教でも、本人次第かもし
れません。

気に入っている教えは、
喫煙を禁じていること、

生物は、神が創られたということ、
子どもの頃は、何かの偶然でできた簡単な生物が、進化していったと思っていま
したが、生物学を知るにつれ、偶然にできるようなものではない。と思うように
なりました。突然変異で進化した猿が発見されたというニュースも聞いたことが
ないし。

死後の世界がないということ

占いを信じないこと

戦争、兵役への反対
そういう行動をとる人々も必要だと思います。

いやな教えは、
永遠の命

独善的であること
他の宗教が全くダメだと言っている。

祝い事の拒否

輸血拒否については、健康だから、自信があるのでしょう。
彼らの主人も医師で、私も医師です。
「健康とは、環境衛生、労働衛生、などの社会的な努力と、個人個人の努力の総和です。」と言われますし。

エホバの証人が、臓器移植を認めているとは知りませんでした。
その他、不変と思っていた教えが、かなりよく変わっていることに驚きました。
新しい光で、眩しいばかりです。

今までは、将来いつか入信しようかとも考えていましたが、考え直すことにしま
した。
貴重な情報をありがとうございました。

《編集者より》
医師であられるとのことですが、同業者としてとても興味をもって拝見させて頂きました。私も医師として、日本の医師の間に沢山のエホバの証人がいるという話を聞いて、驚いており、いつか日本の医師でエホバの証人である人と話か文通をしたいと思っておりました。アメリカで医師であってしかもエホバの証人であるという人は非常に稀で、私自身はまだ実際にその様な人を身近に知りません。何故医師がエホバの証人になりにくいかという理由ですが、まず時間の制限があるでしょう。私も医師として、週に五回の集会と何時間にわたる野外奉仕を本業のかたわらに行うということは、いかに困難なことであるかがわかります。もちろん、いったんエホバの証人になった後で医師になる訓練を受けることは、長年にわたる大学教育と卒後研修を考えると不可能でしょう。しかしもっと本質的な理由があるかも知れません。私は自分の医師としての根本的な物の考え方を分析して見るとき、エホバの証人の教えのような、無批判に教条的で矛盾が明らかに見える教義を、「光が増してくる」などという理由で盲目的に絶対的に信じることは、キリストや神への愛を持ち出すまでも無く、医師の良心に基づいて、また科学者のはしくれとして、到底できないことなのです。これが、アメリカのようにエホバの証人が圧倒的に多く、多くの医師が医療行為を通してエホバの証人と接していながら、まずごく稀にしか信者にならない最大の理由であろうと私は思っています。

進化論の議論はエホバの証人に限らず、非常に議論の難しい所です。ただ、エホバの証人の使っている「生命」の本が欺瞞だらけであるということは、生命科学を勉強した医師として気がついて頂きたいと思います。近いうちに、より徹底した「生命」の本の批判をウェブサイトに掲載する予定です。日本人の間に特に、この「生命」の本の欺瞞に気がつかず、その似非科学に魅了されて、エホバの証人になった知識人の方々の話を何度も聞いたからです。

私は個人的には、神が生物を作られたことが、現在の私たちの理解している進化の事実を必ずしも否定してはいないと信じています。問題はエホバの証人のように、明らかに進化を支持する科学上の知見を隠し、いかさまの批判意見をあたかも権威ある見方として何も知らない読者に与え、だまし続けていることなのです。生物の進化に関しては今後ますます科学技術の進歩に伴って、新たな知見が加えられ、われわれの理解は変わっていくことになるでしょう。今後ますます、ものみの塔が構築した「進化論批判」は崩れ去ることでしょう。ただものみの塔の似非科学に基づいた教義が崩れ去ることは、無神論への飛躍を意味しません。そのことと、神への揺るがぬ信仰とは別物であることを、理解していただけるような記事を今後書いていきたいと思っています。

なお、輸血問題については、医師の目から、このページの姉妹ウェブサイトであるエホバの証人と血の教えの内容をよく検討して下さい。もし、身近にエホバの証人の医師、あるいはエホバの証人に関心を持っている医師がいたら、是非これらの情報を提供してあげて下さい。