私のものみの塔との関わりについて−もうやめたいと思っている研究生の方より

(7-18-97)

(前略)
 私がものみの塔に関わりはじめたの一昨年の冬からでした。その
時私は学生で、バイト先の人が熱心な信者でした。そこには4人
関係者が在籍しており、「姉妹ー。」と呼び合っているのをみて、
「この人達はなにかあるな。」とは思っていました。そしてその
なかのひとりの姉妹があの「新世界訳聖書」を私にくれたのでし
た。その姉妹の家に行き、一人の兄弟を紹介され、「見よ!」の
研究が始まったのでした。私はすぐ乗り気になり、研究の前には
予習をし、質問に対する答え(本文丸写しになってしまっていた
が)をレポートにし、研究の際に提出すると、
「あー!すごいですねーっ!」
と、今思えばオーバーアクションに言われ、私はいい気になって
いたものです。そして、6ケ月内に集会に来させたかったのでし
ょう、私は1ヶ月で集会に初参加しました。何だか知らないが、
飛び切りの笑顔で、いかにも大歓迎という感じで応対を受け、
私はさらに有頂天になっていました。研究や集会が、本当に神の
祝福を得る為の霊的食事ではなく、「褒められたい」という欲望
を満足させる為の手段として存在していた様に思います。バイト
先の店長も研究をやっていましたが、彼は私以上にその傾向があ
った様に思います。注解の際には、必ず聖句を調べておいて発表
をする。集会が終わった後の掃除も、頼まれもしないのにやって
いました。そういった行為の後には、必ず笑顔で
「ありがとうございますー。」
といわれて、店長はさぞ愉快に思った事でしょう。ま、本当に神
を信じて、賛美していたかどうかは知りませんが。ちなみに彼は
今神権宣教学校まで進んでいます。ある意味では"おだてられて"
そこまで行ってしまった彼に私は、インターネットを通じて得た
情報について話をしました。しかしそれらは既に「悪い情報」と
しか受けとめず、話を聞こうともしませんでした。私は、研究を
行っていた昨年秋にインターネットにふれ、ものみの塔組織の矛
盾を知ったとき、やっと「目覚めた」のでした。私もマインドコ
ントロールに引っかかり、危うくあの組織の一員になる事を目標
としようとしていたのだという事を。
  私は、元信者のホームページ「エホバの証人 封印された真実」
に載せられていた、ダビデ王とバテ・シバの姦淫の末生まれた子
についての矛盾を、私を聖書研究に導いたバイト先の姉妹に話し
ました。すると、彼女は、暫く考えた後、
「ダビデ王とバテ・シバはエホバの許しを得たのよ。」
としか答えることができなかったのです。なぜ親の負った責任を
子が償わなければならないのか、これは数ある聖書の矛盾の一つ
です。しかし何年も「エホバへの奉仕」に携わっている人には、
そんなことはもうどうでもよく、ただ、神がそうしたから、それ
は正論なんだということを盲目的に信じていることが「永遠の命
を得ること」なのでしょう。
 私は故郷を離れて社会人の身ですが、今住んでいるところに訪問
がきて、集会に参加しましたが、何ともいえぬ空虚な気分にさせ
られました。もういやになり、毎週集会の誘いの電話が掛かって
来るのが嫌でたまらず、辞めるきっかけをどうやって作ろうか、
と思い、村本さんにメールを送った次第です。しかしそんな私の
心情を察したのでしょうか、集会への車でのお迎えや誘いの電話
も来なくなりました。現在、好ましい事ではありませんが職場で
メールを作成しているところです。
  長くなりましたので今回はひとまずここで終わります。村本さ
んの活動が実を結び続けるよう願っています。

《編集者より》
お便りありがとうございました。あなたのように空虚な気分が感じられるようになり、自発的に止めたいと思って止められる方は幸いだと思います。褒められておだてらて、いい気分になりきってしまうと、「店長」のようにもはや状況を客観的に見ることができなくなることでしょう。

インターネットの情報がお役に立ったということは、私の活動にとって何よりの朗報です。このことを読者の他の方々にも知って頂くために、掲載させて頂きました。