(5-28-99)
村本様 初めまして 氏の書かれた掲示板を拝見いたしました。 私自身は ついこのあいだまで JWの長老(主宰監督)であり、正規開拓者として“ 組織”に仕えて来ました。しかし、教理上の数々の疑問が湧き上がり、組織のやり方に も理解に苦しむことが多々あり、また不正や理不尽なことを目の当たりにして、遅まき ながらとうとうこれは真の宗教ではない、神の組織ではないとの結論に達しました。 しかし家族が組織にとどまっていることもあり、面と向かってではなく、静かにできる だけ自然に離れようとして、とりあえず疲れたことを口実に長老を降り、集会にも徐々 に行かないようにしているところです。家族は硬い信仰を今も持っているので、そのこ とを考えると心残りであり、また私のこのような行動が家族に数々の心労や圧力をかけ るかはよくわかっていますが、長い年月を掛けてでも傷つけずに愛する家族を偽りの自 称真のクリスチャン会衆から離れさせたいと願っています。 それにしても、この組織は多くの幸福だった家族を崩壊させ、前途有望な若者たちを潰 し、誠実な人々を精神的に追い込んで廃人同様にしてきたことを私自身目にしてきまし た。大変な組織です。 ものみの塔に掛かってしまった人々を助けるために私に、もしできることがあれば微力 ながら協力させていただきたいと思います。 村本氏のこれからのご健闘も期待しています。
《編集者より》
あなたの勇気ある決断と愛ある心配りに心から敬意を表したいと思います。私も何人もの元長老の方々からインターネットの上でお便りを頂きました。責任の重い立場にいただけにその行動と決断は非常に困難なものがあることを推察いたします。是非あなたの体験とそこから得られた洞察とを、手記の形で本かインターネットのページとして出版して下さい。もちろん、実名は出す必要はなく、家族の方には内緒にして出す必要がありますが。この宗教はこの数年大きな変革をとげ、この動きは更に続くでしょう。今後とも、あなたの長年の長老としての貴重な体験を、多くの人々の助けに使って下さい。