エホバの証人二世で子供時代に脱出した方より

(2-26-98)

31歳の会社員です。
私の母親は私が生まれる前すでに入信していたため、
私は、中2の時に教団から脱出するまでものみの塔の信者として
一緒に行動をとらされ教育を受けました。
5人家族ですが、幸か不幸か父親は仏教徒ですが、母親と兄、弟
の3人は今もものみの塔の信者です。(かなり熱心な信者です。)

前述のとおり私が教団から脱出したのは中2のときですが、教団の
教えがおかしいと思ったのはずっとずっと前の(多分小学生前半)
ことです。ではなぜ中2まで脱出できなかったのでしょうか?
答えは簡単です。それは子供だったからです。

小中学生が親に歯向かうというのはどれだけ苦しいかわかるでしょう
か?親を頼らずには生きていけない子供がどれだけ不安で悲しい思い
をするか理解できますか?

私が母親に意思を伝えたとき、母親は涙しました。
なぜこんな風に(育ってしまったんだろう)・・・といいかけて。
でも私は、母親の目の届かない場所でその何千何万倍の涙を流して
きました。

でも(今は)私は母親を恨んではいません。
なぜなら私の肉親だからです。同居もしています。

教団を脱出してからも心の傷はなかなか癒えませんでした。
なぜなら、世間一般の常識や慣習を一切教わらずに育った私はコンプ
レックスの固まりになっていたのです。
一例をあげれば、仏事の時のお線香のあげかた一つ知らないのです。
高校を卒業し就職しても、しばらくはコンプレックスから開放されま
せんでした。
就職をして10数年目で、やっと人並みな生活ができるようになった
なと感じる今日このごろです。

私が考えるものみの塔の決定的な間違いはこうです。

彼らは、神の教えを忠実に守り、全ての『欲』は邪悪なものとしています。
性欲・金欲・物欲etc・・・。
なのに彼らは、それらに勝る最大の欲求『永遠の命』を欲しているでは
ないですか?
死も悲しみも苦しみもない地上の楽園に、『この世の人々』すべてが
滅んでも、自分たちは蘇り永遠に生きつづける・・・。
これほど邪悪な醜い欲求はないはずです。

輸血拒否はどうでしょう?
彼らは神の教えに従い、動物の血を食する(または体内にいれる)ことを
拒みます。例えそれが原因で死亡することになっても構わないそうです。
ではなぜ彼らは病院で手術を受けたりするのでしょうか?
神から与えられた肉体を『この世の人々』(彼らは信者以外の人間を『こ
の世の人々』といって自分たちと区別しています。)の手で切ったり貼っ
たりすることに戸惑いはないのでしょうか?
彼らの命は神にのみ委ねられています。自分たちの教義にもとづき邪悪な
人に命を託すのはやめなさい。輸血訴訟なんて問題外です。

地球上にはさまざまな人間がさまざまな暮らしを営んでいます。
極寒の地にすむエスキモーや高地にすむ人は、大切な栄養源として動物の
血を食べています。
彼らに永遠に生きる権利はないのですか?そういう人たちにたいして布教 
活動をしていますか?
ものみの塔は文明社会に生きる人達しか相手にしていないのです。

さて、
ものみの塔の家族をもったり教義に疑問を抱きながらも教団から脱出でき
ない人たちへメッセージです。
何も恐れることはありません。
今のしがらみからさっさと逃げ出してしまいなさい。
夜逃げでも何でもよいのです。(死んじゃだめです。)
親戚中からなんと言われようと身内が無くなろうと怖くありません。
人は一人では生きて行けません。
が、困った時には誰かに助けを求めれば、きっと誰かが助けてくれます。
過去のことはきっぱり無くして自分で自分の道を歩んでください。
さっさと逃げ出さないともっともっとひどい目にあいますよ。

思いつくまま書いてみました。

《編集者より》
お母さんと二人の兄弟が証人という家族の中で、元エホバの証人としてしかも現役のエホバの証人であるお母さんと一緒に生活されているという状況は、ストレスの多い毎日であろうと思います。いつか、そのような家庭での家族関係をうまく保つ方法、また信者でないお父さんのあなたに対する影響が、あなたをエホバの証人を止めさせるのにどれだけ関係していたか、などについてお知らせいただければ幸いです。

最後の「脱出できない人たちへのメッセージ」は是非、現在のエホバの証人で、心の奥底で迷っている人々に考えていただきたい言葉であると思います。恐らくこれを読む現役のエホバの証人はこのような言葉をサタンの誘惑として直ちに心の中から拭い去るように訓練されているので、反射的に読むのをやめるか、直ぐに忘れようとするでしょう。でも待って下さい。あなたが信頼しきっている「エホバの組織」がその名の通りの組織でなく、ただの人間の組織の一つに過ぎないとしたら、その組織が教える「サタンの誘惑」なるものは、実はサタンの組織から出るための救いの声かも知れないではありませんか。自分の目と頭で調べて下さい。