旅を通じて真理を知ったエホバの証人二世

(2-8-99)

初めまして
神奈川県で生まれ育ちました33歳(1965生まれ)男性です

 
こういう発言の場が存在することに対して
 「時代が変わったんだなあ」 という実感を 強く感じています

以前では考えられないことでしたし
一人で苦しむしかありませんでした

私の母は1966年頃から ものみの塔を始め まもなく
バプテスマを受け 現在でもつづけております
つまり私が生まれて気がついた時には
そこは すでに ものみの塔の世界であり
家の中には 所狭しと 出版物が押し寄せていました

集会 伝導 毎日の祈り
私の幼児期 青年期は ものみの塔中心の生活だったと言えます

明らかに私はその生活を とても楽しんでおり また
とても苦しんでおりました

 
12〜15歳の頃からだんだん集会に出席しなくなっていき
その後 いつのまにか(というか大変苦労してというか)母以外のクリスチャン
との接触は なくしていきました

とうぜん 現在でもありませんし これから先もないでしょう

私はこれまでの長い間  いったい何と戦い
どうやってそれを解決してきたのでしょう

そう言ったことをここに少し報告させていただきたいとおもいます


その前にですが

私は この場で(このさきもずっと)ものみの塔の批判をする気も
否定をする気もありません

それを言い出したら 膨大になってしまい きりがありませんし
そしてまた 不毛の議論に発展してしまう可能性があり
そこに解決策はありません


ある意味 わたしの 血 肉 骨は ものみの塔でできている
と言えます
それを否定すると言うことは 遠回しに自分を否定しているということに
なりますし  あまり前向きのようには思えません


ある時期ものみの塔を 信じ認めてきた人たちが
こんどは必死に間違いを探そうとしていますが
それは まったく同じ行為です

もちろん この問題がどれだけ根深いものかは 十分わかっているつもりです

大人になってから自分で始められた方
子供の頃 親が始めた方
生まれたときすでに 片親だけがクリスチャンだった方
生まれたときすでに 両親がクリスチャンだった方
夫(または妻が)クリスチャンになってしまった方

その他 様々なケースがあり
それぞれに問題が違います

さてそれでは
解決策なんて本当にあるのでしょうか

  解決策はあります

 また すべての答えは完全に用意されています

ただその答えを手に入れるには 勇気を持って一歩ふみださなくてはなりません
2歩も3歩もでなくてよいのです
たったの一歩です


わたしは何年間も世界を旅していました
地の底をはえずるように旅していました
死ぬ場所を探していました
神とか宗教とかについて考えることや 苦渋に満ちた人生にまみれることに 
心も体も疲れきっていたからです

答えなんか出るはずもないし 期待もしていませんでした
そういう旅ではなく ただ暖かいところで死のうと思い
寒かった冬の日本をあとにしました


旅先では 様々な出来事が次から次へと起こりました
様々な人々と出会い 様々な自然にふれ

そして いつのまにか1年ぐらいたった頃 インドにいた頃でしょうか
すこしずつ すこしずつ自分の中の何かが変化していきました
だんだん自分で自分がよく理解できるようになって きていましたし
世界や宇宙や人間のこともだんだん理解していきました


その後 2度目にインドを訪れたときには 無一文の野宿生活が
はじまりました
その時のことは ここではうまく表現できませんが 
まわりで大変いろいろなことが起こり その体験はとてもすばらしいものでした

そして ある夜中 砂漠を歩いていた時
期待していなかったものを たまたま
手にすることが出来ました
それが「宇宙の真理」です

 「宇宙の真理」を手にしてから私はいつも幸せです

あたまを覆っていた霧が完全に晴れましたし
二度と覆うことはありません

この「宇宙の真理」は ここに書いてあるとか
あそこに書いてあると言うものではありません

誰にでも到達できるにもかかわらず
ほとんど到達した人はいません  
とても残念なことです

これを理解するには こつがあります

ようく耳をすまして 自分の心の奧から聞こえてくるささやきを
注意深くとらえ  その声に従って動くということです

心と体と宇宙のバランスをとることがその前に大切です

すべてには順序があります

苦行は必要ありません

むしろ必要なことは 心の底から楽しいことです

それとほんのちょっとの勇気です

もし何かに対し恐怖を感じたら それは自分自らが作り出したものにすぎません
実際にはなにも怖いことはありません

もちろん自由ですが 
これを読まれている みなさんにもそれ(本当の真理)を見いだす事を
おすすめいたします

なぜならすべての人は結局 最後は其処へ行くしかないからです
其処へ帰らざるをえないからです

まったく焦る必要はありません
ただ必要なことは ひとつ  自分を信じて just doing    ということでしょう
  

 ものみの塔に関係している人 関係してきた人には
優秀な人達に良くある 共通した傾向があるように思います

それは 「言葉(活字)」に期待しすぎています
 「言葉」はその期待には 答えてくれません

 わたしは すべてのエホバの証人そして エホバの証人をやめようとしている方々
 または 
すでにやめた方々を理解できますし たいへん期待しています

なぜなら その方々は 大変な可能性を持っている人々であり
いずれは その可能性を かならず発揮する人々であります
今 苦しくても 勉強の途中だと思って どうか悲嘆にくれないでください 
 
人には誰にでもその人だけのテーマがあり たまたまそれが ものみの塔であり
聖書だったと言うことにすぎません     
 
しかし こんなに やりがいのあるテーマはありませんよ

無理に いつもテーマと向き合う必要はありません
疲れてしまいます
「時には 何年も忘れて暮らしたい」 と思ったら それで良いのです

もちろん 組織や組織の関係者とは距離をおくことが賢明です


日本に戻って数年たちました
わたしは今年から一つの活動を始めています
だいたいの感じはホームページ http://www2.plala.or.jp/paspas を
ご覧になって下されば理解いただけると思います

決して営利目的の活動ではありませんし
報酬はいただかない活動です
宗教活動を始める気も 毛頭ありません

ただ今の私のように心晴れやかで幸せな状態に
一人でも多くの方になってもらえたらと 始めました

生きることは 楽しいですよ !! 


もし自分で望むなら わたしはこの33年間を もっと詳しく活字で表すことができ
ます
それは 今 現在 私は完全に心の整理がついているからです
私なりに完全に答えが出ていますし 完全に決着がついています

しかし ほかの人々が それぞれの心にしょっている問題を
活字で表すことは 良いのですが 
それを人前に公表するのはどうかと思います

心がまだ中途半端のまま自分の問題を 
文章にして人に見せると言うことと
その問題を解決するということは結びつきません

そしてまた 人が書いたそういったものを読むことも
あまり感心しません
どちらも心の中の混乱を増すだけのように思います

 わたしは今  ものみの塔に感謝しています
ものみの塔 無しに 私の旅の人生はあり得ませんでした

旅は 終始 素晴らしいものでしたし
旅を通じ私は 人間 宇宙 自分について深く学び
そして 本当の真理にたどりつきました

みなさんにも ものみの塔を離れてからも
真理の探究 をあきらめないことをお勧めします

もちろんまったく焦る必要はありません
「この世の終わり」は こないのですから

新たにほかの宗教に参加することもべつに悪いことではありませんよ

ただ いちばん確実なのは 自分の方法を見つけ 
自分の方法でたどりつくということです

みなさんはそろそろ そういう段階にある人々といえます 



                         私自身であるみなさんへ


絶望の淵で自殺を考えている方にこの言葉をお送りします         
         
             There  is  only  one  religion,    It  is  love.

《編集者より》
旅行をすることにより、新たな境地を開くことができるという経験は私も若い頃にしたことを覚えています。あなたが元エホバの証人二世として、ものみの塔があなたの血と肉になっているという感じも、多くの二世の方の感想と一致しています。特に物心ついた幼児の時からものみの塔に漬かりこんでいれば、そう感じるのも当然でしょう。多くの人は自分の血と肉以外のものに「真理」を見つけることも確かです。あなたがものみの塔に心の芯まで漬かりきっていたために、逆に外に「宇宙の真理」を求める気になったのかもしれません。逆の立場の人、つまりたとえば仏教の世界に幼児期から漬かりこんでいた人が、「宇宙の真理」を外に求めた時、ものみの塔に入って行っても不思議はないかもしれません。生っ粋のエホバの証人二世としての興味ある心理を書いていただき、ありがとうございました。なお、あなたの一番最後の言葉は、私も全く同じことを信じていることを申し添えます。