統治体が嘘を教える動機は何ですか

(01-27-97)

以前にお便りしたことがあります。

もし統治体が意図的に嘘を教えているとしたら、彼らの動機は何ですか?
それによって彼らは何を得るのでしょうか?村本さんは組織のトップの不祥事を
聞いたことがありますか?

《編集者より》
お便りのタイミングから見て、ニュースのページに掲載した、ものみの塔協会の「輸血を選ぶエホバの証人に宗教的制裁措置は加えない」というヨーロッパ人権擁護委員会に対する虚偽の訴えを見られての質問と思います。ものみの塔協会はこれ以外にも、一般のエホバの証人が気がつかないような場所において、「神権的戦略」(theocratic war strategy)と称して明らかな虚偽の供述をし、それが発覚すると「神権的」目的の前には嘘も正当化されるという大胆な議論を使ってきました。何故そのような嘘をつくかというと、端的に言えば「嘘も方便」つまり目的が正しければ(正しいと自分が信じていれば)手段は問わないという考えです。このような嘘をついてまで、ものみの塔は自分たちの勢力を伸ばして何を得るのかというのが次の質問ですが、これはお金とか地位とか名誉とか、一般の人々を動かす動機では到底理解できません。ものみの塔の動機は全く別の所にあります。それは彼らの教義が、組織の正当性と繁栄がすなわち、エホバの祝福と将来の永遠の幸福を約束するからです。従ってこの動機は、お金や地位とは比較にならない強いものなのです。命懸けで、嘘をついてでもこの組織の繁栄と拡大を達成することは、彼らの救いにとって不可欠なのです。そのためであれば、嘘をつくという手段も選ばないのです。

組織のトップの不祥事ですが、「不祥事」の定義にもよるでしょう。日本の政界財界に見られるような不祥事はありません。何故なら上にも書きましたように、組織のトップの目的は金や地位ではないからです。しかし、目的のためなら手段を選ばないという意味においては、エホバの証人も数多くの「不祥事」を繰り返しています。ただ、ご承知のように秘密と言論統制を徹底している組織の内部の不祥事を知ることは不可能に近いでしょう。たまたま、前統治体員が内部秘密情報を明らかにした時にそれが知れるくらいで、氷山の一角しかわかっていません。そのようにして明らかにされた不祥事の有名なものとしては、メキシコのエホバの証人の男子が兵役拒否をするために、ものみの塔協会のお墨付きで、メキシコの官吏を買収して兵役終了を証明する偽のカードを発行してもらっていた事実があります。これはメキシコのものみの塔協会の幹部を含めて、メキシコのエホバの証人の間に広範に行われた違法行為でした。