(1-10-99)
初めまして村本様、いつも興味深く拝見させていただいています。 わたしは、現役の証人です、でも証人の、情報を規制するやり方 は大嫌いなので中立的な気持で、いつも読んでいます。 本当に教えが正しいのならどんな非難にも耐えうるはずですものね。 村本さんの与えてくださる情報はとても正確で私達に役立ちます どの記事も特に偏ったものではないと思うのですが、一つだけ 分からないところがあったので、質問したいと思います。 エホバの証人は本当に血から避けているのでしょうか?の記事です 私たちはある種の血漿成分の一部を受け入れますが、それはその 成分だけが胎児のとき親と共有するからである ということを知ったのは会衆の兄弟が、無輸血手術を受けるのに付き添った ときでした。連絡委員会の兄弟が、手術を受ける前の話し合いの中で患者 の兄弟にそのことを伝えているのを聞いたとき へー と感心したのですが 村本さんの記事の中では、全ての血液成分は、胎盤関門を通過しうる とあります。これだけを見ると証人の行いは確かにいいがげんなものですね。 でもそれは本当でしょうか?赤血球も母親から胎児に流れているのですか? 違いますよね。その辺の、もっと詳しい情報もどうせなら示してほしいのです。 協会のブドウ糖やアルコールの血管からの投与と輸血の例の不適切さ にはなるほととうなるものがありました。 証人は確かにとても偏った情報を与えられています。それは、疑いが 有りません。私を含めて、正確な情報から自分を見つめたいと思う人は 多いはずです。どうぞ そうした人の理性に訴える情報をこれからも 与え続けてください。それで証人を辞めることになってもそれは、正しい 事なのだとわたしは思っています。
《編集者より》
ある種の血液成分の一部をエホバの証人が受け入れること、その理由としてそれらの成分が胎盤関門を通過することををあげているのは、1990年6月1日のものみの塔誌31頁です。確かに、最近までの一般の医学、生物学の教科書は、胎児と母親の血球成分は混ざらないと書いてあり、それが常識でした。しかし、この「常識」はこれまでにも何度も疑問視されてきましたが、技術的にこれを検証することは困難でした。しかし、1980年代のになって、微量のDNA(核酸)を正確に同定することが出来るようになり、一つ一つの血液細胞のDNAを調べることにより、その細胞の起源を知ることが出来るようになりました。原理的には、一滴の血液から、犯人を正確に同定できるDNAの技術と同じものです。この結果、母体血液の中に、胎児の赤芽球や白血球が流れていることが確認され、現在この母体血流中の胎児血を使用して、出産前の遺伝疾患の診断に応用する技術が開発されています。確かにこの胎児血の量は微量ではありますが、もしものみの塔協会が、エホバが胎児と母親との間でアルブミンやグロブリンを交換することを許したことを理由にこれらの血液成分を受け入れても構わないと判断するのであれば、他の血球成分に関しても同じようにエホバは許していることにならないでしょうか。