「母の件で相談させていただきます」−その後

(11-29-04)

母の精神的問題についての専門的なアドバイス、ありがとうございました。母は親類のいる田舎に引っ越して
いくことになりました。結局頼れるのはエホバの証人の仲間ではなく血のつながった親族というのは皮肉に感じ
ます。

エホバの証人の抱えがちな精神障害という件で、私自身の問題も聞いていただきたいと思います。自分が
学習障害を抱えているのではないか、と感じています。エホバの証人の集会に参加することを子供のころか
ら強制されてきたことがその一因ではないか、とも考えています。理解しづらく興味のわかない内容を素人の
おじさんたちから聞かされていたために、集会中はほかのことを考えるようになってしまいました。これは自分な
りの自己防衛だったのかもしれません。集会に連れて行かれ出したのは私が小学4年のころでした。今思え
ば、それ以降学校の授業中の集中力が下がってしまったような気がします。

大人と同じ集会に参加することは乳幼児から強制されています。もちろん乳幼児や児童が話を理解するこ
とはできません。このような経験を週に三回計五時間もすることから、話を聞かなくなるという特技(?)を身
につけるのかもしれません。話の内容がつまらなく非論理的で非科学的であること、話術が稚拙であること
も大きな問題だと思います。ほかのキリスト教の教会では、児童には児童向けのプログラムがあったりするの
でこのような問題が生じる可能性はエホバの証人よりも低いのではないか、とも思います。

もちろんこれは必ずしも集会に参加させられた弊害だけによるとは言えません。私が思春期になるにつれて
勉強への熱意や興味が薄れたのかもしれません。学問の壁に当たって授業がつまらなくなり、集中力がな
くなったのかもしれません。ただ、今も大学の授業を受けていてふと気づくと、集会のときと同じように意識が
さまよっているのです。これは当時と同じ感覚です。

お忙しいなか、精力的なご活動にほんとうに頭が下がります。
大学で研究なさるそうですね。ご活躍をお祈りしています。

《編集者より》
これは「母の件で相談させていただきます」の投書者からのものです。あなたが「学習障害」を抱えているかどうかは、一概には言えませんが、一般論としてエホバの証人の教育方針が、発達心理学が教える子供の心理発達に対して悪いことをことごとくやらせていることは確かで、その結果、エホバの証人二世の心理発達に悪い影響を与えていることは充分に可能であると思います。二世の抱える多くの問題には、幼児期の心理的問題に根ざしているものがあると思います。あなたの例で言えば、子供の好奇心、穿鑿心、冒険心は、全て脳の健全な認知機能の発達のために子供に備えられたものです。それらの自然な子供の心を押さえつけて型にはめ、子供にとって意味のない話を一方的に聞かされ、それに逆らえば厳しい罰が与えられる環境は、子供の認知機能発達に対して最悪のものと言えると思います。