「JWと子供の教育について」

(10-28-04)

私は2世の40才の者です。
以前、大学教育を協会が痛烈に批判していたことについて
投稿したものです。正確には小学校5年の頃に研究して
いた母から証言を受け、集会に行ったので、半2世というところでしょうか。
父は多少の反対はしていましたが(その行為は、家族を守りたい一心
という意味から十分理解できる範疇でした)、未信者の父のおかげで(?)大学にも
行かせてもらえました。また、当時としては珍しく、部活動もさせてもらえました。
また、本来目指していた仕事(教員)はJWになるとなにかと問題が起こると
思い、学校関係の他の仕事につきましたが、それは自分で納得し、満足しています。
 
しかし、いろいろな兄弟、姉妹たちと話し、他のHPでJWのOBたちの経験を
聞いていると、私のような経験ができた人は実は少ないということがわかって
きました。
 
多くの2世が部活もさせてもらえず、大学に行きたいといっても協会が勧めていない
との理由で却下、たとえ行こうかと思っても長老の助言や説得で断念、
という人も多いようです。
はては、小・中学校のときに学校が終わってからもクラスメートの友人と遊んで
帰って来ただけで「世の人」と交わった、との理由で鞭を食らった経験もあるようです。
私の知り合いにも、子供の頃学校の友達と遊んだだけで鞭を受け、会衆以外の人
とは話すことが難しくなって半ば引きこもりになってしまった人もいます。
これは、実はその親の教育方針というだけでは済まされないようです。
というのも、「ものみの塔」の70年代の出版物には、「できれば、親は子供が
世の人と交わる時間をほとんど与えないようにするのは良いことです。」
という提案がなされているからです。
 
これが単なる提案として勧められているだけなら、まだ選択の余地も大いに
あることでしょう。しかし、協会はさまざまな場面で協会の提案に従順に、忠実に
従うよう繰り返し指示します。「従うことは犠牲に勝る」、 「私たちはエホバに献身
したのですから、何が正しくて何が間違っているということを自分の考えで判断すべき
ではありません。」「忠実で思慮深い奴隷の提案を自分の好みで選り好んだりしませ
ん。」これらは直接の引用ではありませんが、このような要旨は何度となく触れられています。
また、親に対しては「子供をエホバに仕えるようにきちんと育て上げるのは、親の責務」
であると繰り返し言われています。
 
このような精神態度を何度も何度も協会が勧めていると、提案であっても命令に非常に
近いものとなってきます。まして、「エホバに仕える点で気を緩めたりしてはなりません。」
「救いに至る門は狭いのです」こういう文言を何度となく受けていると、協会の提案もほと
んどすべて適用していないと救われない、そして、子供たちが世の影響を少しでも受けて
熱心でなくなってしまったら、神に申し開きが出来ない、
恐らく大多数の親はこのように考えるでしょう。
 
興味深いことに「ものみの塔」2004年の10月15日号でも「愚かな者の友となるものは害を
受けます。明記できる点として、『愚かな者』とは、エホバを知らない人たちやエホバの道を
歩まない人を指します」と触れられています。これを読んで、クラスメートとの通常
の交友をも「世の友達」を理由に制限する親がまたぞろ出ることでしょう。そして、JWの
子供たちも「世の人々」を心の中で警戒する準備がなされるのです。さきほどのように
帰りの会が終わったらすぐに帰ってこないと鞭、という親も出ないとも限りません。
 
これは、子供にとって本当にプラスになることでしょうか。もちろん、本当に「悪い影響」から
保護されるということはあるでしょう。しかし、いわゆる霊的な「温室」の中で図らずも育つことは
本当にその子のためになることとは、どうしても思えません。
 
JW一人一人は、本当に良い人が多いです。(私は例外かもしれませんが)しかし、
組織内にはこういう現実があることも、多くの方にぜひ知っていただきたいのです。
もちろん、私はJWそのものを否定しているのではなく、そういった問題点について
議論することは、今後の子供たちを考えると、確かに必要なことであると思うのです。
いつまでも組織に「純粋培養」された2世を生み出すこと、これがこの宗教を「カルト」
と言わしめる大きな原因でないかと思うのです。

《編集者より》
私はあなたが、物事をありのままに見られる目ざめたエホバの証人であると推察しますが、その目ざめを可能にしたのは、多分あなたの大学教育であり、教育関係のお仕事につかれていることによると思います。そして正にあなたのような例が多くあるからこそ、ものみの塔協会は「世の知恵」、「世の人」との交わりを極度に警戒するのです。独裁政権の人民が、外の世界の広い知識を取り入れることを禁じられるのと全く同じ理由が、エホバの証人の世界を支配しているのです。エホバの証人の教育問題は実に深刻な問題を含んでいると思います。