(10-2-04)
最近自覚できるようになったことですが、組織活動から遠ざかってからいくつかの段階を 経て、漸くマインドコントロールから開放されたと感じています。 マインドコントロールの正確な定義は別にして、組織人間がそれから真に脱却するには、 ただ漫然と時間が経過するのを待っているのではなく、それなりの過程を踏む必要がある ということを観察と経験から感じています。 このサイトを訪れてくる方々のメッセージを読ませていただいて、皆さんはきっと何らか のきっかけで目覚められたのだろうとは思いますが、同時に、まだ完全にはマインドコン トロールから解かれてはいないように感じられる方が結構いらっしゃるというのが私の率 直な感想です。 もしよろしければ私が用意した、典型的な組織人間(古い開拓者、長老たち、その他いわ ゆる熱心な証人たち)向けの”開放メニュー”を参考になさってください。 1.「会衆内のSOS」(http://www.geocities.jp/sos_from_the_congregations/) このサイトを初めにもってきたのは、このサイトの編集者は現役のエホバの証人であ り、エホバの証人の”心”を熟知しているゆえに、傷ついた仲間たちに対する深い気遣い をもっておられるからです。そして、共通の土台を維持しながら感情移入を働かせつつ、 そして鋭い洞察力をもって、なじみの深い聖句を用いながらこの組織が決して神の唯一の 組織などではないと明快に論じているからです。最初から最後まで(まだ完成していませ んが)じっくりと読んでみるようお勧めします。これを第一段階としてお勧めします。 2.エホバの証人情報センター(本Website) 一方、本ウェブサイトは、組織を外から眺めておられ、かつ組織の人間とも交流のあ る、事情に通じた知識人が運営しておられます。組織の個々の人間に対する気遣いと、組 織の偽善に対する毅然とした態度との区別がなされており、何よりも客観的な、しかも包 括的な情報を提供しています。第一段階を経て、本ウェブサイトに対する先入観、偏見を 除いた後に、調べるべき情報がたくさん見出されます。 2.0 Website編集者、村本氏の自己紹介(http://www.jwic.com/author.htm) 情報提供者がどのような方であるか知ることは肝要です。 2.1 読者の広場(http://www.jwic.com/forum/index.htm) 他の方々の観察しておられる事柄、感想、洞察と自分のそれとを比較したりして得ら れるものは、確認、安心、同情、義憤、決意などがあり精神的な平衡を保つのに役立ちま す。また調べるべき情報、視点に関する示唆も与えられます。 2.2 レイモンド・フランズ(http://www.jwic.com/franzbio.htm) 可能であれば、”良心の危機”の本を購入することをお勧めしますが、村本氏の抄訳 をまず読んでください。この段階であれば既に先入観、偏見が取り除かれているはずです ので、”ああ、これは背教者の文書だ!”と思い込んで情報の価値を認識する前に本を閉 じたり、ウェブサイトを離れたりすることはないはずです! 3.STOPOVERの金沢文庫(http://www.stopover.org/lib/Kanazawa/index.html) 広島会衆の金沢兄弟(当時の)の記録された情報は、あまりにも刺激が強く、早い段 階で読まれると信憑性に疑念を抱く可能性があります。しかし、レイモンド・フランズ事 件の全容を把握した後ならば、すべてうなずけるものであり、組織の傲慢なやりかたが疑 問の余地なく理解できます。また、同兄弟の聖書研究に対する熱心さ、洞察には感銘を受 けるはずです。新世界訳聖書の聖書通読がなぜ難しかったのかよく理解できます。 4.聖書学者は『新世界訳』聖書をどう評価しているか 岩村義雄・著 (http://www.geocities.com/Athens/Agora/3207/nwt.htm) 学者の言っておられることの(一部でなく)全体を知る必要があります。都合の良い ところだけを引用する組織に”真理探求”の精神が欠如していることを理解できます。 5."My Life as a Witness and Why I Left," Free Minds Journal (日本語訳) (http://www.stopover.org/lib/translation/lifeasJW.html) 長年組織に忠実であった証人の家族がどのような経過をたどって辞める決意をするよ うになったのか、エホバの証人の3世のご夫婦の経験を是非読んでいただきたいと思いま す。本当にそうですよねえ!と心から同意できるはずです。この辺で、完全にマインドコ ントロールから解き放たれたご自分を見出せるでしょう! 6.エホバの証人情報センターにご自分の感想などを投稿する。(editor@jwic.com) 気持ちの整理に役立ちますので、投稿をお勧めします。 これ以降はもし余裕があれば、参考になります・・・・というものです。 7.さらにいろいろ知りたい方で、英語でもOKの方 7.1 元エホバの証人への光(http://www.xjw.com/) 元エホバの証人の中には、尊敬できる実に立派な人たちがたくさんいらっしゃいます。 折に触れて読まれるなら、私たちの理性を取り戻す力が得られます。 7.2 The Bethel Chronicles (http://www.freeminds.org/bethel/bethel.htm) 元ブルックリンベテルの長老のウェブサイトには興味深い情報がたくさんあります。 残念ながら、この方法には一つの前提条件があります。インターネットにアクセスできる ことという条件です。日本においてもかなり普及してきたとはいえ、現実的にはかなりの 割合のエホバの証人の方々、特に古い開拓者たちにとって縁遠い道具のようです。私たち の果たすべき役割があることを認識しなければなりません。 以上です。
《編集者より》
沢山のリンクを紹介して頂いてありがとうございました。リンクのページも更新しなければならないのですが、今の所時間がなくてできていません。インターネットのアクセスがどこまで普及するか、私も難しい問題があると思います。新しい世代の人々ほど、インターネットに抵抗がないようですが、ある年齢以上の人は、別の世界のように感じてほとんど関心を持たない人も沢山います。社会全体がインターネットを中心に動き出すと、それでも多くの人々が必要に迫られて使うようになり、より有効な情報提供の手段になるのかもしれません。