「信者の妻への対応はどうしてますか?」

(9-12-04)


はじめまして、**県###の○○という者です。このページは4年前に
知って、時々見させてもらっています。<<公表の場合には、匿名でお願いします。>>
膨大な資料、情報、投書の管理運営に敬意を表します。

すぐ解決につながる妙案などはあり得ず、投書して何が得られるか、意味ない
のではないかと迷いましたが、「一人だけでやろうとしないほうが良い」
と書いてあった解説本もあったので思い切って状況を書いて見ました。
長くなってすみません。

---以下、本文---

H12年の2-3年前から「聖書の勉強」と妻が言いだし、当時幼稚園児の二男を
日曜集会に連れて行っていたが、「家族を巻き込むな」と子供連れを止めさせた
くらいで、一時の気まぐれと思い、それ以上の強い反対はしなかった。
 H12.1.7のニュースステーションのカルト特集で「ものみ」も取り上げられたのを
きっかけに、解説本を買ったりして本気で調べ始めた。
別冊宝島「救いの正体」、竹下節子「カルトか宗教か」、T&J.カイザー「あやつ
られる心」、楠山泰道「カルトから家族を守る」などを読み、「ものみ」が破壊的
カルトにあたることや、ただ反対、反対と強く迫れば逆効果などを知って、どうしよう 
かと考えた末、逆効果になってもいいから自分が最善と思う方法でやろうと決めた。
  信者=勧誘員の我が家訪問を禁止し、「家庭聖書研究」を外でやらせる、
  ほどほどにやるのは仕方ないが、集会、大会への皆勤をするなどの「中毒」行動
  は禁止、子供の前で教団テキストを堂々と読むな、などを迫った。
が、解説本どおりに徐々にエスカレートするばかり。批判には、まったく耳を貸さずに 
「わかりました」と上の空で言って無視し続ける。「そういう態度をとり続けるなら、 
話する気にもならない。食事提供も拒否する」に対しては、「反対されるとうれしい。 
益々教えが正しく思え、やる気になるので感謝する」と元気一杯、幸せ一杯の様子。
実際、こちらの言動はまったくお構いなしに「ありがとう」とか心がこもっているとは 
思えない感謝の言葉が多くなり、自分でも「前より家族のことを思うようになった」
と本気で思っているようだ。こちらから見ると教団のいう一方的愛を押し付けてくる
だけと感じてしまう。夫婦は神が決めたものだから、夫の意見は聞いてはいけない
が、感謝の言葉は述べ続けるべし、の教えを実践中、何をされてもめげない。その
態度に、あーあ、と思う。
こちらは振り上げたこぶしのおろしようがなくなり、「何言っても通じないなら何も
言わない」と無視し続ける状況になっている。ちょっと異常だ、何とかしなければ
と思う時もあるが、でも相手が「幸せだ」と少しも悩んだり困っている様子がないの
なら、これはこれで仕方ないかとも思う。
妻がこちらの批判等に少しでもまともに反応すれば、こちらの意見を怒らずに
伝えねば、と思うが、批判などは何もなかったように振舞う状態が続いている。
元々、会話が噛み合わない夫婦だったが、価値観がまったく正反対だな、と思う。
まったく反応しないので、たまに向こうから何か言ってきた時、「こちらの言うことは 
完全黙殺しといて、面倒なことが起こるとこちらに言ってこないで、教団仲間に相談
すれば」などと突っぱねることが多くなった。

こちらの都合は、二男がまだ小学生なので、離婚は困る。かといって、365日
「ものみ」最優先でやってる人を許すこともできない。これだけ反対してもお構い
なしなのだから、もし自分が死んだら、我が家は教団の支配下に置かれ、余っ
た金はすべて教団に貢がれるのは、絶対嫌だと思う。
子供は何とか我慢してくれている。妻は何の心配、不安もないようで集会や
テキスト暗記に精を出している。この2年間、「いやーな性格ね」とこちらを責め
ることもまったくなくなって、家事もそこそこやっている。思うほど悲惨ではない
じゃないか。逆に、こちらが強く反対しているから、益々あの教義が本物に思
えてくるのだったら、幸せの源をこちらが与えているのだから、感謝される良い
対応をしているとも言える。そう考えれば、必要以上にこちらがひどい「迫害」
をしているのでは?向こうが大人で、こちらがわがまま言ってる子供みたいじゃ
ないのか?なんて悩む必要はないのか、と思う。このままの不安定な安定さで
やっていけばいいのかとも思う。

以上のように、「教団のあやつり人形」にはなっていることは許せないのだが、
世間一般でいう問題行動がそれほどひどくない妻には、どう考えて対応して
いけば、楽になれるのかコメントをいただければありがたいです。
よろしくお願いいたします。

以上

《編集者より》
エホバの証人の妻を持つ夫の態度は、人によって様々です。「よくある質問」のページにも書きましたが、夫の宗教観や人生観、夫婦の性格、子供との関係などによって、大きく違ってきます。あなたの場合、奥さんに特に問題行動はないようですし、お子さんに対して虐待をしている様子もないようですので、せっぱ詰まって何かしなければならない状況ではないと思います。奥さんのお子さんたちに対する教育方針がどうなっているのかが、文面からはよく分かりませんが、一般に言ってエホバの証人の妻が、子供たちを厳密なものみの塔の教育方針で育てようとする場合に、夫の側が危機感を強めることが多いようです。確かに幼い子供の心に教条的な宗教の一方的な洗脳教育をすることは、このサイトの他のページでも再三書きましたが、ある意味では最大の家庭の危機であり、そのために離婚や子供の養育権の争いが問題になることが多いと思います。もし、お子さんの問題が特に心配ない、つまり奥さんは子供の教育と宗教との間に一線を画しているのであれば(そういう例は余り多くなく、その場合奥さんのエホバの証人としての熱心さの程度が問題になりますが)、現在の状況をしばらく続けられることは構わないかもしれません。


読者の広場インデックスに戻る