「愛がコトバの力を超える時−排斥された元エホバの証人の彼女」(続き)

(8-21-04)

 こんにちは。まだ載ってはいませんが、この間投書させてもらった20歳の心理学
生AEです。今日は、質問があってメールしました。僕にとってはこの問題だけが唯
一の問題であり、これさえどうにかなれば、あとは自分で切り開いていけると強く確
信しています。だからどうか答えてほしいです。
 その質問とは、この状況で排斥されたうちの彼女は復帰できるのか?また復帰のた
めにかかる時間や行為はなどはどれくらいのものなのか?仮に戻った場合、僕らの愛
は終わりを迎えるのか?または仮にそのまま抜けた場合、彼女の精神をどうサポート
していくのが良いか?という4つの質問です。
答えてもらうためにも少し僕らについてお話します。
  
 僕は心理学を学ぶ大学生。縁があってか、宗教からみ(創価学会2世や天理教2世)
の女性と付き合った経歴があります。だから、このような境遇にはすこし免疫があり
ます。そしてこの春、JW2世の今の彼女と出会いました。2人の前の障害のせいも
あってか、今までにないくらいの愛を感じています。彼女も他とは少し違う僕を好き
でいてくれているようです。僕は昔、強豪の部活や人間関係で悩み、自殺未遂にい
たったこともあり、今では自分自身を何よりも信じているし、命と人生の大切さを十
二分に理解し、それらを無駄にしないように自分の為に精一杯生きています。

 彼女はJW2世です。56歳の母が25年ほど前に入信し、上にいる二人の兄と彼
女、そして夫を巻き込んでJW一家となりました。年は僕と同じ20歳。ごく普通の
JW一家として、JWのコトバの力に守られて、家族はとても仲良く絆ができていま
す。しかし今年の3月、彼女に大きなターニングポイントがやってきました。排斥で
す。理由は他のJW信者とのSEX直前までしてしまったことを2人で懺悔したため
です。排斥になりたくてなったわけではないので、熱心な母と戻るために頑張って会
衆にいったりしていました。そんな時、それこそ神のいたずらなのか、僕と出会い、
恋に落ちました。まだ出会って3か月ですが、明らかに彼女は広い目で物事を見るこ
とが出来るように1歩1歩なっていってます。排斥中だからという気持ちもあるの
か、すべてが運命的に2人に作用しています。昨日も2人の誕生日と付き合った日の
記念日でした。娘の変わりつつある気持ちを察している母の、彼女への異常なまでの
外界との隔離によって毎日家からほとんど出ることすら無理な彼女ですが、母の仕事
や奉仕の隙をついて、合っています。2人は限られた短い時間で愛し合いました。性
交渉はすでにあります。彼女自身、実は既に僕が3人目です。ただ、母や家族を気
遣ってか、誰にも漏らしてはいません。もしかそれが知れていたら、排斥にどのよう
な影響があったか計り知れません。彼女の悩みはそれで余計に大きくなっています。
毎日数時間も行われる母からの彼女への泣きながらの説法・・・ノイローゼ寸前で
す。大好きな家族のために戻ってあげたい。大好きな僕のために家を出て新しい道へ
も出て行きたい。戻りたい気持ちもあるが、ここまで規則を破りきった自分にその資
格があるのだろうか?普通の女の子になれる素晴らしい機会でもある。あまりに選択
の幅がありすぎて、彼女は胃を壊すくらい悩んでいます。いずれにせよ彼女にとって
人生最大のターニングポイントを迎えています。彼女は悩みながらも、JWにとって
は違う世界のことや、聖書の研究などをして、迫りくる決断の時に備えています。

だいたいこれが現状です。質問に対して、どうでしょうか?
 彼女には非常に酷ですが、そこは僕も心を鬼にして、良心に訴える手紙を送った
り、このようなサイトからコピーした2世の言葉を読んでもらったり、僕の好きな斉
藤茂太先生の本を読んでもらったりして、何とか思想の面をほっといて人生とは・・
・についてのサイドから考えるようにと仕向けています。決して自分本位にならない
ように、ゆっくりゆっくりと。教えにマインドコントロールされている彼女は違う世
界の意見を受けてショックを受けてもいるようですが、一番のターニングポイントで
ある今、全てを伝えておくことが、例え二人には逆効果であってもきっと一番だと信
じています。僕には組織がどうとかよりも、やはり二人が環境などに縛られず幸せに
なることだけが目標です。
ここでやはりポイントになるのは上記の4つの質問です。昨日も愛し合った後、論議
しました。うまくいっているといっても、ぶつかり合うことは日常茶飯事ですし、い
つ彼女は自分の前から急に消えてしまうか分かりません。毎晩毎晩JW関連のサイト
を見たりしながら打開策を考えたりしています。いつも本当にありがとうございま
す。そしてご苦労様です。お返事お待ちしています。
 苦しいけれど、僕は最後まであきらめません(*^_^*)

《編集者より》
前回の投書より内容が詳しくなっているので、それを踏まえて私の個人的な意見とお答えを申し上げます。読者の中で別の意見があれば、その方たちからも返事がもらえると思います。

1)排斥された彼女は復帰できるか? 彼女が排斥された理由となった事柄を真剣に反省して会衆の指導者に罪の赦しを願い出れば、徐々に復帰することは可能だと思います。
2)復帰にかかる時間や行為は? 私は自分の知っている例からしか言えませんが、少なくとも数年はかかり、その間エホバの証人として集会に傍聴する形で参加して模範的な生活をする必要があると思います。特に大事なのは指導者(長老)に、罪の赦しを乞い求めている態度をよく見せることでしょう。一度排斥されると、復帰するには多大の時間と努力が必要です。
3)仮に戻った場合、愛は終わるか? これは全ての恋愛関係と同様、二人の間の複雑な関係があり、全くケースバイケースだと言えます。一般的に言えば、一人が熱心なエホバの証人である場合、未信者との結婚は非常に困難であると思います( よくある質問(FAQ)のページをご覧下さい)。彼女がもしエホバの証人に復帰しても、組織に忠実でなく目ざめた存在であれば、家族の反対を押し切って未信者と結婚する可能性は残されているとは思いますが。
4)仮にこのまま抜けた場合の精神的サポートは? これは元エホバの証人のサポートの問題であり、このウェブサイト全体の一つの大きなテーマです。他の元エホバの証人の体験談を聞いたり読んだりして心の整理をつけて地道な計画を立てて行動していく必要があります。