(8-8-04)
私は現役のエホバの証人です。 家庭聖書研究で苦悩している様子が、手にとるように伝わっていました。 私も20年前には、そのような苦悩の「家庭聖書研究」を受けていたからです。 バプテスマを受けたのも、「研究」から逃れたいからでした。バプテスマを受けるま で続くのですから。 思えば、私もあなたと同じように、断れないことから始まりました。 本当に善良で誠実そうな人が、繰り返し訪問してきて困惑と迷惑を感じてはいましたが、 その話す内容とその人の雰囲気から、断る自分が悪い事をしているような気分にさせられ、 話を聞いているうちに、しだいに 「この人は、私のためを思って来てくれているのだ」と感じるようになってゆきました。 私の事を思ってきてくれている人に対して、わざと用事を作って留守にしている事や 身を入れて話を聞かない自分が、とても不誠実な事をしている気がしてきて、 家に上げ、身を入れて聞くようになりました。 それからは、あなたと同じ葛藤に悩まされる毎日でしたが、教理が入っていますから やめることは「死」を選択することを意味し、やめることもできなくなっていました。 今振り返ると、「あなたと家族の幸福のために」というメッセージがそこかしこに ちりばめられていて、本質を見ないでその言葉や雰囲気に流されてしまったことや そのエホバの証人と感情的な交流を持ってしまった(いい人と感じたり、 自分が断ることで、この人を悲しませてしまう。自分が受け入れるとこの人が喜ぶ。という感情) こうしたことが冷静な判断を狂わせてしまったのだと思います。 エホバの証人となって、「研究」の苦悩からは解放されましたが、子供、夫も巻き込んでしまった 立場と責任があり、矛盾に気づいていても辞めることは簡単ではなく、葛藤に悩まされています。 ちなみに、伝道は形だけ、家庭聖書研究は行いません。 周囲を見ると、エホバの証人全て葛藤しているかというと、そうではなくむしろ何の疑問ももたず ひたすら邁進している人も多いのが現状です。 そんな人たちを見ていると、幸せな人生と思えるのならエホバの証人として生きるのも、人生の 選択肢の一つかなと、自分が合わないだけなのかな、と思ったりもします。 そんな、悩めるエホバの証人の声が集まるサイトもあるので、見てください。 いずれにしても、迷惑な宗教だと思います。
《編集者より》
これは「疑問、苦悩が日々増していく家庭個別聖書研究」に対するものです。「悩めるエホバの証人の声が集まるサイト」はどのサイトでしょうか。もしこのサイトからリンクがなければ、是非リンクしたいと思いますので教えて下さい。矛盾に気がついても辞めることは簡単ではありませんが、もし子供さんもご主人も巻き込んでしまったのであれば、少しずつでも家族そろって不活発化するか、辞める方向を考えた方が、一時的には辛くても長い人生を考えるとより充実した生活を送ることができるようになるのではないでしょうか。