エホバの証人を裁判で訴える可能性

(8-7-04)

はじめてお便り致します。
私は現役のエホバの証人の2世です。生まれて以来エホバの証人の母親から教えを受け早
40年以上が経ちます。長老も10年以上経験しています。
私も投稿されている皆さんと同様に悩みを抱えております。
輸血の件、うつ病や引きこもりの子供たちの件、職業選択の件、高等教育の件などどれを
とっても個人の基本的人権に抵触する案件ばかりで、私がどうこう言える問題ではないと
思います。最近輸血が「排斥」処置から「断絶」処置へ変更されましたが、やはり私も貴
殿と同じく協会の責任回避としか思えません。私は以前から医療上の輸血処置は救命上仕
方のない処置であり、その権利を患者から奪うことは何人であれ許されないことではない
かと思っておりました。そのため、皆が一同に会し、輸血拒否カードを記載することは、
協会が輸血拒否を強要していると取られても仕方がないのではないかと、幾度となく巡回
監督に申し上げたことがあります。聖書には「血を避けなさい」とのみ指示されているの
であって、それどう受け止め行動するかは本人が決定することであり、何人もその決定権
を侵してはならないものだと思います。
  ところで今回投稿いたしましたのは、もう20年以上も前の話になりますが、私の所属
していたM会衆の母子家庭のA君(当時15才 中学3年)の件です。大変短気で母親も手を
焼いておりました。当時大学生であった私はその子の勉強を見てもらいたいと母親から依
頼を受けましたので、6ヶ月間必死の思いで家庭教師をし、やっとの思いで私立の高校に
合格させることができました。ところが当時の長老K兄弟は自分がこれから聖書研究を司
会するので高校にはいかず、自分と同じように新聞配達をし、将来は巡回監督になるよう
にとA君を励ましたのです。そのため、当人そして母親までもがその気になり、高校進学
をしないと言い出しました。私は、A君は、学力も乏しく粗暴な気質でしたので、とても
巡回監督になれるとは思えませんでした。それで、A君には今しっかりした学力を身に付
け、自立するための準備が必要なことを母親に訴えましたが、K長老の言うことに間違い
はないということで私の意見は全く受け入れてもらえなかったのです。ところが数ヶ月も
経たないうちに、K兄弟はA君は言うことを一つも聞かない、不従順であるということで聖
書研究を中断し、全く援助しなくなってしまったのです。A君もK兄弟に対する憎しみを募
らせ、とうとう会衆と交わらなくなってしまいました。A君はその後エホバの証人でない
女性と結婚し家庭を持ったそうですが、無理な労働がたたり、最近になって体を壊し生活
保護を受けざるを得ない状況に陥っています。彼にはちゃんとした学歴がないためまとも
な職に就くことができない状況です。それでご相談したいことは、彼が今から20年以上前、
高校に進学していれば、今より就業の機会は多かったのではないかと思われますが、その
教育の機会を奪う指導をしたK兄弟の行為は、明らかに基本的人権の侵害であり、無責任
極まりない行動と思うのですが如何でしょうか。K兄弟に対して損害賠償を起こしたいの
ですが、勝訴する見込みはあると思われるでしょうか。もし可能であるなら、この点で長
けた弁護士をご存知でしょうか。よろしくご教示ください。

《編集者より》
私は法律の専門家ではありませんので、私の見解はあくまで一つの参考と考えて下さい。K兄弟を訴える場合、彼のエホバの証人としての指導者としての行為を訴える場合には、私は勝訴する見込みはないと思います。その理由は、彼の指導は宗教上の指導であり、裁判所は一般的に宗教社会の中では一般社会の通念に会わない事も、宗教の自由の大義名分の元に大目に見ることが多いからです。また、この場合にはものみの塔協会の多くの無料弁護士が、全力をかけて投入されますので、訴える方に余程の資産がない限り難しいでしょう。一方、K兄弟を一個人として訴える場合(たとえばK兄弟はその後エホバの証人をやめたとか排斥された場合)、状況は少し異なると思います。しかし、その場合にはK兄弟の指導がA君に対して拘束力を持っていたことを実証することが(宗教以外では)困難になるのではないでしょうか。そして宗教的な拘束力を問題にすれば、上に述べた問題が浮上してきます。いずれにしてもこの裁判は非常に困難だと私は思いますが、最初に申し上げたようにこれはあくまで素人の一つの見方であると思って下さい。