「30歳を過ぎて理学療法士になったエホバの証人」

(5-22-04)

私はエホバの証人になり15年以上たちます。いまだに独身でこれまで何度も結婚を考え
たことがありました。しかし、長老でも僕でもない私を好きになってくれる女性などいま
せんでした。長老や巡回監督にも相談したことがありましたが、やはり特権ということを
もちだして真剣にとりあってはくれませんでした。やはりこの組織の中にも霊的な差別が
あり何の特権も持っていない人との結婚は考えないようです。結婚がすべてではないと思
うのですが人としてごく普通の生活を送りたい。ただそれだけなのです。会衆のなかで孤
独を感じていた私は自分の人生をやり直すために30歳を過ぎて理学療法士の資格を取得
するために専門学校へ行き、3年後には資格を取得しました。確かに勉強はとてもつらい
ものがありましたが、毎日が充実していました。会衆でただ与えられるだけのものとは違
い、理学療法士の専門学校へ行き、多くの事柄を学び、また経験しました。今も障害を抱
えた人のリハビリに生きがいを感じています。エホバの証人にならないで早くから理学療
法士を目指しておけばよかったと非常に後悔もしています。書きたいことはまだまだあり
ますが、今日はこれくらいにします。同じような経験をしているエホバの証人はいますか?

《編集者より》
理学療法士は、医師、看護婦、心理療法士などと同様、不幸な人々の生き様を直に一緒に経験する職業で、それなりに自分の職業を通じて貴重な人生勉強が出来ます。(私自身が医師としてそのような経験を通ってきたので言えることです。)医療職というものは、自分の信じることを前面に出して人に押し付けるより、自分の心を空にして病む人々の信じることや価値感を真剣に受け入れる必要があります。エホバの証人のように、自分の信仰を前面に出して人の信じることを低い価値でしか見られない人々にとっては、医療の世界に入ることにより、きっと新鮮な人や物の見方ができると思います。もちろん医療職につくには苦労の多い長年の教育と研修を積まなければならず、それだけに熱心なエホバの証人にはやり難い仕事でもあります。エホバの証人の教義と生活様式が教育や職業を制限し、その制限された教育や職業の結果、ますます凝り固まった人や物の見方しか出来なくなるという悪循環が、エホバの証人の多くの人々を支配しているようです。あなたはそれに対して、勇気を出して自分の人生をやり直そうと、医療職の世界に入られました。私はこれは素晴らしい決断であったと思います。できればその体験から、ものみの塔宗教の歪んだ精神構造が見えるようになることを期待したいと思います。