「組織の言う『危険な音楽』とは何!?」

(4-4-04)

<前略>

今回は個人的な事なのですが、組織の教えから私の趣味が救ってくれたようなので(汗)
その事を書いてみました。趣味は音楽鑑賞ですが、暴力的・不道徳・メッセージ性が強く
危険などと組織に言われている『サタン視される音楽・ロック(ヘヴィ・メタル)、ラッ
プ』もあります。クリスチャンもそうでない方も、このジャンルは悪魔的で暴力的で、不
良が聴く音楽等の悪いイメージを持っている方が多いと思います。確かにそういうものも
ありますが、あくまで一部なのですよね。
私と同じ音楽趣味の姉妹がいるのですが(一世、証人歴15年、家族は全員未信者)話した
きっかけは聖書は無関係、趣味が共通という理由です。他にも同趣味の証人(二世・兄弟)
がいます。この二人は特にロックやヘヴィ・メタルを趣味に持つエホバの証人ですが、意
外でした(笑)その二人は運悪く、自分の好きなバンドが昔『ものみの塔』にサタン的で
危険だと書かれてしまい「聴けなくなった」と言っていました。私も危険視されたのか、
研究司会から「音楽はよく選ばないと」と1990年の(もう返してしまったので、何月号か
忘れてしまいました)その事を扱った『目ざめよ!』が手渡されました。予想通りの内容
(一部を全体に当てはめた偏見)で、もし私が実際に聴いた事が無かったらこの記事をま
ともに受けてしまったと思いますが、書かれた内容を当てはめると何もロックに限った事
ではないのです。例えば「攻撃的な音楽」などとありましたが…挙げたらキリがありませ
ん!どう考えても変な話です。「メッセージ性が強く危険」の答えは相変わらずサタン、
サタンと迷信的で(他にもサブリミナル効果とか)何だかよくわかりません。更にヒドイ
のが、最後の方にしっかり「この類の音楽を聴く人は、何かと言い訳をしたがる」などと
書かれていた事です(汗)
全く腑に落ちないので『目ざめよ!』と同じ頃の音楽雑誌を読んでみたら、アメリカで開
かれた猥褻な写真展が原因で政治家や一部の宗教団体(キリスト教系)が『芸術』に関す
る事で騒ぎ、それで音楽規制も厳しくなったらしい事がわかりました。時期的にこうした
風潮にものみの塔も乗ったのではないかという気がしてなりません(汗)よくよく考えた
ら、先の兄弟姉妹は「ものみの塔に書かれる前はガンガン聴いてた」と言うので、その危
険性が本当なら二人はとっくに王国会館を火の海にしているハズです(爆!!)それに二人
は『ものみの塔』に書かれていない、他の強烈なバンドの曲は今も聴いているというし、
他の証人は流行歌やクラブ系ミュージックにハマっているし、ハッキリ言って音楽の危険
性など意識していないような気がします。

組織全体を見たら些細な問題と思われますが…実際に、音楽に危険などあるでしょうか?
私は、歌詞を真に受ける方も、サタン視する方もおかしいと思うのです。どんなものだろ
うと聴く側の問題だと思うのですよね。長くなってしまいましたが、何かご意見を頂ける
と嬉しく思います。

《編集者より》
音楽に暗示効果があり、感情的な影響と歌詞のメッセージとの組み合わせにより、人の心に影響を与えることは確かであると思います。これはロックやラップミュージックに限らず、ものみの塔協会自身が推奨している、「エホバに向かって賛美を歌う」の歌でも、国歌や校歌の斉唱でも同じことです。だからこそ、宗教に音楽はつきものなのです。音楽、特に歌は、人々の心を駆り立て、一致させるのに最適な道具なのです。その意味で、流行歌はしばしば、世間の風潮を支配します。ものみの塔協会が、国歌や他宗教の音楽など、信者がものみの塔宗教以外に心を奪われる可能性のある音楽を警戒しているのはそのような理由によります。ロックやラップミュージックも、この類に入るのでしょう。この問題は、ものみの塔協会の根本的な体質、すなわち信者の個人個人の私的生活の隅々まで、組織が介入して統制をするという実態の、一つのよい例であると思います。音楽と同じことは、服装や髪型、学校の教科で何を選択するか、などにも言えます。問題はこれが単なるアドバイスに留まればいいのですが、実際にはそれが会衆内でルール化し、それに従わないものに対する差別と偏見が生まれるのが、エホバの証人社会の一番の問題だと思います。