(2-9-04)
はじめまして。 私は十数年来の研究生です。家庭での研究は終わり、自主的に 日曜の集会に出ていました。人づきあいが苦手で、司会者の姉妹以外と 親しくすることはありません。集会の雰囲気は良いけれども、怠け者 なので、行ったり行かなかったりしてましたし霊的食物のなかに 今ひとつ引っかかるもの(漠然とですが)があって、バプテスマを 受けることなく過ぎていました。 司会の姉妹は、とてもいい人です。確固とした信仰を持ち、子供さん達を 愛情深く育てています。これまで私のどんな質問にも真摯に、冷静に 答えてくださいました。 去年の秋にここを見つけて、すごいショックでした。しばらくして 冷静になってから考えたのは、当事者に聞こうとゆうことです。両方の 話を聞こうと思いました。姉妹はきっと答えてくれる人だと思いましたので 国連のこととか、フランズさんの書かれていたことについてとか、輸血とか について、ネットでみた情報だとはっきり言ってから、尋ねました。 姉妹は忙しい中資料を探し、きちんと答えてくれます。組織が信用できないと 私が言うと、組織は教えるもの・信仰を築くために助けてくれるものだけど、 決定は自分でするのだと教えてくれました。エホバとの関係が大事であり、 エホバがどう思われるかが大事だと言ってました。他の質問についての 答えには今ひとつ納得出来ないところがあるけれども、結局、個人で決めなきゃ いけないなあ、どうしよう、と、考えすぎて疲れています。 今週のテーマは株でした。「組織が株を買っているけど、姉妹はどう思いますか?」 と尋ねました。姉妹は、ルカ16:9を引用し「彼」はエホバとイエスのことだと 教えてくれました。私は「彼」は世の者だと思っていたので、びっくりです。 「エホバとイエスを友とするために、良い意味で、上手く不義の富を使いましょう」 という意味だとのことです。前後を何度も読みましたが、どうしても理解できません。 この句の解釈について、姉妹のいうとおりなのか違うのか、どなたか教えて戴けない でしょうか。 こんなことで投稿してすみませんでした。組織を信じるか信じないか、今の自分は 真っ二つの状態です。
《編集者より》
ルカの16:9は、エホバの証人とものみの塔が、世の財源を使って自分たちの宗教活動を支えることを正当化するためによく引用する聖句であり、あなたの司会者の姉妹の答えは、エホバの証人としての模範的回答です。そしてこの姉妹の言うように、「また,わたしはあなた方に言いますが,不義の富によって自分のために友を作り,そうしたものが尽きたとき,彼らがあなた方を永遠の住みかに迎え入れてくれるようにしなさい。」の「彼」と「友」はともに、イエスとエホバを指しているというのが、ものみの塔協会の聖書解釈です。しかし、このルカ16:1-18のいわゆる「不正な管理人のたとえ」(新共同訳)の解釈は、議論が分かれていて、この例え話の真の意図は、解釈する人によって異なっています。そもそも、なぜ不義なことをした家令がほめられ、不義の富を使うことが奨励されているのか、もちろん人々は色々な解釈で何とかつじつまを合わせようとしていますが、すっきりしないたとえ話で、それだけに勝手な悪用もし易いと言えるでしょう。
私は、株を買って儲けて、それを宗教活動に使うこと自体は、何も悪いことだとは思いません。問題はものみの塔協会が、自分たちだけは他の宗教と違って、「金銭に対する愛」がなく、「世から離れている」という印象を信者に植え付けながら、実際には「世」の金銭欲のメッカであるニューヨークのウォールストリートにどっぷりと浸かっていることです。ものみの塔協会の欺瞞は、実際には自分たちは他のキリスト教世界や「異教」と蔑む宗教団体と全く同じことをやっていながら、いかにも自分たちだけは特別であるような印象を与えていることです。