「愛と許し」は?

(1-9-04)

私は関東近県在住の、49歳(♀)の未信者です。
 
兄は高校時代の同級生と、大学生の時に結婚しました。(兄一家も関東近県に在
住)その兄の妻がJWです。長男・次男が幼い頃に聖書研究を始め、その後、30年弱
真面目に信者としての活動を続けており、三男は生まれた時から義姉によって
JWの教育の下で育って来ました。
兄(未信者)は、最初に訪ねて来てくださったJWの姉妹の人格の素晴らしさに感心
し、初めのうちは、むしろ積極的に聖書研究を義姉に勧めてもいたようです。そ
して時間が経つうちに、誕生日・お正月を祝わない、年賀状も出さない、選挙に
も行かない、集会や聖書研究で度々家を空ける等々が少しづつ分って来たのです
が、それに居心地の悪さを感じながらも、その活動にあえて意義は唱えずに現在
に至っております。
 
ところが、昨年9月に、兄に借金があることが判明し、家中が大騒ぎになりまし
た。兄は家計には手を付けまいと思ったようで、小遣いで足りない自分の遊興費
をカードローンでまかない(兄に言わせると仕事上の付き合いもあったそうです
が)その額が数百万円にもなり、もう自分の小遣いでは利息を払うだけしかでき
ない状態で、義姉に打ち明けたようです。借金は当初、父に金を借りて埋め合わ
せたのですが、それを知った兄の次男が、父(彼にとっては祖父)も高齢だし、
兄も父には甘えがあって金を返しきれるかどうか心配だという理由で、彼自身が
全額を払ってくれました。今後、兄が次男に毎月少しづつ返金するという事で話
しはついたのですが、その間にも義姉が私共の実家の母を訪ねたり、自分の実家、
実姉夫妻(すべてN県在住)にすべてを打ち明け、兄にも彼女の実家に謝りに行く
ように指示したりと、いろいろとありました。
 
私の実家の母に話した時には私も臨席したのですが、兄の収入が少なく、子供達
に十分なことをしてやれなかったこと等も今更ながら話していました。後に兄に
a問いただしたところ、兄は家計のことは一切、義姉に任せっきりだったので、子
供達が夏場に毎日ジュースを飲めなかったことなどは知らなかったそうです。家
は貧しくとも、もちろん義姉は奉仕活動をしなければなりませんから、その頃は
一度も就職しようとしたことはありませんでした。(昨年から、パートで週に数
回、数時間の仕事を始めました。)彼女が兄に「働きましょうか?」と問うたこ
とはあったそうですが、家計がそれほど苦しいとは知らなかった兄は「働かなく
ていい」と答えたそうです。実家が多少裕福だったので、何かあったら実家に頼
れば良い、という安易な気持ちを兄には常に持っていたようです。
 
次男は、既に中学生くらいの時に本人の意思でJWを離れ、現在は仕事の都合上、
遠方に住んでおります。三男も2年ほど前に就職し(そのころから活動は不活発
になっていたようですが)現在は「JWは辞めた」と言っており、職場で知り合っ
た女性と昨年末に結婚し家を出ました。ただし、結婚した相手が未信者だった為にJW
を辞めたようなところも見うけられますし、心の深いところでは、まだまだ吹っ
切れていないところがあるようです。なにせ生まれた時からJWとして育ってきた
のですから。
 
12月の初旬、私共の実家で、母・兄・義姉・兄の長男と私が集い(父は仕事で席
を外していました)兄夫婦は一時期でも父にお金を借りたことへのお礼を言い、
母が、これからは二人で向き合って行くようにと話をしたのですが、その時も、
借金が発覚する以前に家族の反対があったにも係わらず、兄が犬を飼いたいと言
って、勝手に買って来てしまったこと等を義姉と長男とでまるで糾弾するかのよ
うに責めていました。その件は、その時点(昨年1月の事)で家族会議となり、兄
が皆に謝罪して犬はインターネットで里親を探し引き取ってもらって解決してい
ます。
彼らに言わせると、その時、「他に隠していることはないの?」と言う質問に、
兄は皆が怒りまくって興奮状態でいる時に、まさか「実は借金が…」とも言えな
かったらしく(その辺が兄の弱い部分でもありますが)「他に隠し事はない」と
言ってしまったようです。それを「あんなに皆で聞いたのに、まだ『隠し事』を
していた!どうして、あの時、本当の事を言わなかったの」との非難ばかり。
「『ごめんなさい。これからは心を入れ替えてやり直します。』と言われても、
直には信じることはできない」という義姉の気持ちも分らないではありません。
しかし、「大きくて無駄な」車も売り、小遣い(通勤の交通費・昼食代・医療費
も込みなので、実質の小遣いは一万円くらいのものです)以外は全ての収入を義
姉に渡し、煙草も止め、外での飲食も止め、趣味のゴルフも止め(小
遣いが少ないので、必然的にできなくなったのですが)たのにも係わらず、いつ
までも「誠意を見せろ!」と迫る義姉と長男に、とても「愛と許し」のクリスチ
ャンの姿は見ることはできません。JWとは聖書を長年、研究している人たちなの
に、ただひたすら暗記をしているだけで、その実践は伴わない宗教なのでしょう
か?思えば、一昨年13歳で亡くなった犬だけが、兄に対して注意を払ってくれる
唯一の「家族」だったのかも知れません。それもあって、兄はまた犬を飼いたい
と思ったのでしょう。
 
50歳を過ぎているのに、未だに甘ったれのボンボンで大人になりきれない兄に、
私も苛立った事も度々ありましたが、本来は優しい、情の深い人間です。考えて
みれば、もうずっと以前から義姉や長男にとっての兄は「生活費を稼ぐだけの世
の人」だったのかも知れません。義姉や長男は何時も何処となく兄を小バカにし
た態度で、兄の見るテレビ番組を「くだらない」と見下し、兄がJWの活動を許し
ていることにも、生活費を稼いでいることにも、感謝の気持ちの片鱗も見られま
せん。それでも兄は「自分のまいた種だから」、「私と別れたら、あの人は生活
できないでしょう」そして「まだ愛しているから」と、何とか家族としてやり直
そうとしているようです。長男はJW組織が請け負っているビル清掃会社で、週に
3日ほど働き、他の時間は全て「奉仕活動」に従事しています。その長男と、義姉
とでは、家賃を払って生活していくことは無理でしょう。やはり兄は単なる「生
活費稼ぎ」の道具なのでしょうか。
義姉や長男に、何とか兄に向き合って、彼らも今後の生活を立て直そうと努力し
てもらうことは無理なのでしょうか?
 
最後になりましたが、このHPと村本様のご尽力に感謝いたします。私のような、
JWを家族に持つ者にも、とても慰めになります。

《編集者より》
複雑な家族問題と個人個人の人格や性格の問題が絡んでいるようで、どこまでがエホバの証人の問題と関係しているのかは、よく分かりません。確かに義姉の方やその長男がエホバの証人でなければ、あなたのお兄さんを支えることは出来たでしょうが、お兄さんの方にも問題があるようで、奥さんや長男が支えてくれればますますその生活態度を変えなかったかも知れません。一般的に言って、エホバの証人の愛は無条件の人道的愛ではなく、いわば「理屈による愛」と言えるでしょう。エホバの証人としての正当な理由で困っている人々には、最大限の愛を示しますが、エホバの証人が元々禁じているようなことをして困っている人には、「自分のまいた種だから」という理由で極めて冷淡です。義姉の方の振る舞いは、そのようなエホバの証人の考え方を理解すれば、納得がいくのではないでしょうか。