「私にとっての真の幸せ」−活動を停止した元2世

(10-1-03)


 初めて投稿いたします。
 私は今年未信者と結婚し、移転を機にJWの全ての活動を停止した30代前半の元2世です。
 
 こちらのサイトは夫と付き合いだした頃からロムしていましたが
 (初めて「エホバの証人」と検索に掛けたときは罪悪感で手が震えました)
 その前から組織のやり方についていけないと感じていました。
 でもだれにも意見をもらすこともできず苦しい毎日でした。
 このサイトのみなさんの投稿をむさぼるように読んで
 同じように感じていた人がたくさんいて救われた気がしました。

 ますます息苦しくなってきていたものみの塔研究や書籍研究。
 「(真のクリスチャンであれば)〜すべきです」「〜すべきではありません」
 余りにも息苦しいので研究の間思考を停止させるときもありました。
 でもインターネットを通してそれがいかに巧みなマインドコントロールだったか
 を知り、納得しました。
 また、自分たちの決定を絶対的「神のご意志」にしたり、正直さを身上としながら都合の悪いことは伝えない
 組織の上層部の不透明さにも気付かされ、目が覚めました。
 
 また「ベテル」という名の巨大印刷工場を見に、NYと海老名に行きましたが
 海老名の廊下に飾ってあったハルマゲドンの絵は異様でした。
 免疫のない人や子供に見せるものではないです。
 昔、伝道していて「(ブロシュアの)挿絵が気持ち悪い」と言われたのを思い出します。
 そのときは、何でそんなことを言うのだろう?と思いましたが
 普通の人の感覚になった今なら理解できます。
 あのような絵を用いて組織がマインドコントロールしてきたことも。 

 教義面での疑問は14万4千人についてでした。
 人間が神の前では平等というけれど、なぜ「選び」が西暦33年の新しい契約以降なのか。
 同じ忠実な人でも生まれた時代で希望が違うのは、いくら神の取り決めといっても
 平等とは程遠いのではないだろうか?
 そのうち、1914年の世代の教義と血を避ける点での変更があり
 そのやり方は信者が違和感を感じないくらい巧みでした。
 血の成分についてはあまりにもややこしくて真面目に考えていたらますます分からなくなるので
 ただただ周りに従うだけの人たちもいました。
 でも私は煙に巻かれたくない、しっかり考えたいと思い始めていました。

 夫と付き合っている間、大会や集会に招待したことがありました。
 そのころは彼が学んでくれないかと願っていた時期です。
 出席した後感想を聞くと、「皆が受身なのが気になる。生き生きしていない。
 特に男性(兄弟たち)が。」と言いました。
 私はその言葉にはっとしました。
 そうだ、自分達は幸福で特別な神の民と思っている(思わされている)が、
 外から見た実態はこうなのだ、と。

 組織のやり方は明らかに『飴と鞭』です。
 「だれでも開拓奉仕ができるわけではありません。壊れた心をエホバは慰めて下さいます。」
 というかたわら、出来ていないところを責めさせる。
 そう、自分で自分を責めること以上につらいものはありません。
 組織は巧みな論法で人を追い詰めます。 
 また「自由意思を認める」と言いますが、それは組織の原則の範囲内のことです。
  
 北朝鮮の報道を見ていると、なんと組織と似ているか、いやそっくり同じです。
 個人の自由を踏みにじり、(むりやり)一致させる全体主義。
 表の顔はぎこちない笑顔と不自然なくらいの感謝の言葉。
 裏では監視と罰におびえ・・。
 
 私は3度にわたって長老たちと対決し、責められて涙し、
 自分にとって真の幸せとは何か考えた時、それは組織内では見出せないと結論しました。
 私の幸せとは、何時来るか分からない、想像もできない「楽園」を待つことではなく
 今、夫と一緒にいて自然な自分になることでした。

 ここに至るまでつらいことがありましたが今は人生の中で一番幸福と胸を張って言えます。
 たとえ、いつか死んで土になろうとも、ロボットのように生きるよりはずっとましです。
 自分の人生なのですから・・・。
 現役の母がいますが、いたわりつつ温厚な関係を築いていくつもりです。

 しがない末端信者の経験ですが
 かつての私のように苦しんでる現役信者さんがいるなら早く束縛から逃れられることを願っています。

《編集者より》
2世でお母様が組織に残っているようですが、「現役の母がいますが、いたわりつつ温厚な関係を築いていくつもり」という文面からは、お母様とよい関係を続けていける可能性があるようで、大変によいことだと思います。他の投書にもあるように、多くの元2世の方々が、児童虐待の苦しい思い出から、組織を出た後は中々組織に留まる母親とよい関係を保つのは難しいようです。その点で、あなたは恵まれているのかも知れません。もしかしたら、あなたにはエホバの証人の2世に典型的な虐待の体験もないのかも知れませんね。もしそういうお母様であるなら、あなたが自分独自の幸せを見つけることも、静かに支持してくれるかも知れません。またその後の様子をお便り下さい。