「ありがとうございます」−集会に行かなくなった一世信者

(9-4-03)

 初めまして。私は 2003年3月会衆の主宰監督夫人に 「私は自分がエホバの証人とは
言えなくなった気がする」 と伝えてそれ以後集会に集っていない 1世信者です。
私が組織から離れたきっかけは、組織の教えへの不信感といったものではなく、組織が述
べるクリスチャンの理想像に自分がかけ離れてしまったと 感じられたためでした。
「完璧主義」と、いってしまえばそれまでですが、その時は信じていた姉妹からの裏切り
を、どうしても許す事のできない私が、このままエホバの証人の一人でいて良いはずが無
いと真剣に考えていたのです。
 とはいっても、これまでも会衆内での信じられない裏切り行為は数々存在していました。
私がそういうターゲットになり易いタイプの人間だとは思いますが、長老兄弟からももち
ろん、巡回監督夫人からのものさえありました。それでも、それらは 「不完全な人間の
犯す誤りであり、許さなければならないこと」 として、うめき苦しみつつ 乗り越えて
きたのです。
けれど、今回は信じていた相手だった為に それまで我慢してきたことまでが全て崩れて
いってしまったのだと思います。
 自分に起きた事はなんだったのかと、一人苦しむ日が続いた後、集会にも集っていない
自分なら、エホバが悲しまれる事はもうないだろうと、それまで自分にとって絶対禁止事
項だったインターネットを開いたのです。エホバの証人と打ち込み、検索した時の心臓が
止まるかと思うほどの恐怖感は忘れられません。けれど、そこで見つけたものはもっと恐
ろしい事実でした。
 たくさんの元証人の人たちの悲鳴また悲鳴。1世よりも更に苦しむ2世の声は 私にとっ
て更なる苦しみを増し加えるものでした。全ての2世の方達の叫びが、我が子からのもの
に思え、信者として過ごしてきた10年間の自分を殺してしまいたいとさえ思えました。そ
れでも私は次々と関連するページを開いては読み、開いては読むことを止められませんで
した。
 そして幸いな事に ここにたどり着いたのです。 村本さん、そしてたくさんの声を私
に聞かせてくださった方々に対して、本当に感謝しております。
自分が信じてきたことを 全て否とする事は本当に辛いことですが、真実を見つけること
が出来たことに目をつむるわけにはいかないでしょう。これから先は、愛する家族を立て
直す為に力を尽くしたいと心から思えるようになりました。
 私に冷静に考えることを思い出させていただき 本当にありがとうございます。多くの
方がおっしゃるように、私もまだまだ組織の呪縛から 完全には解かれていない自分を感
じる事が多々あります。けれど、一人で苦しまなくてもよいことが分かったのです。10年
間は人生における寄り道だったと考えて、時折皆さんの声を聞きつつこれから先新しい道
を歩いて行こうと思います。
 そして一人でも多くの人が組織の呪縛から解かれ、救われることを願っています。その
ために役立つかどうかは分かりませんが、私の経験も少しずつお伝えしていけたら、と思
っています。
 村本様、本当にありがとうございます。それしか言えないのが残念なくらいです。

《編集者より》
エホバの証人の恐怖と不安の日々から出て、どうか心の平和と安らぎの日々へと移行し、忘れていた人生の喜びを見出して下さい。残念ながら、不活発化したエホバの証人、元エホバの証人にとってこれからの人生は決して明るいものではありません。でも、ものみの塔の組織が教えるような外から来る「光」を期待するのではなく、聖書にもあるような、あなたの中から出る光で逆に他の人々を照らすように(マタイ5:15)という、発想の転換を考えて下さい。また落ち着かれたら、ゆっくりと体験談を聞かせて下さい。