「今度は、仲のいい友達が『非公式の証言』の被害に」

(7-31-03)

引越しを機会にJWをやめた私。
新しい土地で新しい友達もでき、もう7年、
お互いのプライベートを知りつつ、
お互いその部分は、一線を引いて
尊重しながら、お付き合いしている友達。
でも、困っている時は、話を聞いたり、聞いてもらったり、
それによって、適切な提案を言ったり、言われたり。
そんな友達だから、私は、彼女にだけは、
自分の過去(JWだった事)の話はしていた。
でも、細かい事は全く話していません。
話す事で、思い出すのが、イヤなので。

ところが、今日、彼女から電話が入り、
「聞いてほしいことがある。助けてほしい。
エホバで困っている。確か、以前エホバやってたって
言ってたでしょ?」
とにかく、逢う事になり、自宅にやってきました。

話によると、仕事の引継ぎのために
60歳位の方(女)と一緒に外回りをした後、ファミレスで
昼食をその方としたそうです。食事前のお祈りから、
話が始まったそうで。
自分がクリスチャンである事を伝えたそうです。
彼女(私の友達)は、大方、ごく普通の教会に通っている
クリスチャンだと思っていたそうです。

彼女(友達)もそこで「あっ そう!」で終わらせて
話を違う話題にすり返れば良かったのですが、
長年、彼女は営業職という職に慣れているせいか、
相手の話を聞いてあげることには大の得意!
「私の叔母もクリスチャンで教会の責任者の立場なんですよ」
などと言って相手との共通点を引き出して相手の気を良くしてあげようと
思ったのでしょう。それが不運の始まり。
その60歳位の姉妹が証言を始めちゃったらしいんです。
(証言のいい機会を、彼女が与えてしまったんですよ。)

あと2〜3年で終わりがくるとか、ハルマゲドンが来るとか、
彼女にとって訳がわからないことばかり、言っていたそうです。
結局、押されて今度の日曜日、集会に一緒に行く約束まで
してしまったそうです。集会の約束を交わしたあと、その方が
エホバの証人だ ということが、初めて判って、「エホバって
○子(私の名前にしときます。)がやってたって言ってたっけ・・・」
と思いながら、断ることもできず、帰って来たそうです。

それで、私のところにSOSです。
「エホバって、何?普通のクリスチャンじゃないの?
どんな事、やってるの?どんな事を教えてるの?
何で、○子、もっと早く詳しく教えてくれなかったの?」

もちろん、私は、彼女が集会に行く事は反対。
彼女は、営業職上、お客さんの付き合いで
いろんな宗教の集いに参加してきたことは
知っていますが、これだけは、私は反対です。
もちろん、王国会館に行って皆から歓迎され、
それに乗っかってのめり込むことはないと信じていますが、
私は、JWを知っているだけに、「絶対、ダメ!」と強く
行く事を反対しました。

彼女の質問にあれこれと答える事、2時間ほど。
なんで、私が今更、ものみの塔の教理を証言しなくちゃならないの?
私は、この教理を否定したいのです。
教理を彼女に伝える事で、肯定しているような気持ちに
かられます。とっても複雑で嫌な後味の悪い気持ちです。

それから、村本さんのサイトの、エホバの証人の起源や
多くの元JWの投書などを、彼女に見てもらいました。
彼女は、何やら意気込んでいる様子でしたが、私は
それを察知して
「少々のJWの事を知ったからって、その姉妹に
知った内容をを話してから、集会を断ろうなどと考えちゃダメ。
輪をかけて証言が始まって止まらなくなるから。
仕舞いには、仲間も連れて来て証言攻撃が始まるかもよ。
面倒くさい事になるから。とにかく、『興味がないので、止めます。』と
ただ、それだけ言えばいいのよ。断ったからって、その方から、冷たくされて、
仕事に支障がくることは、絶対ないから。もしあったとしたら、
その方の人格の問題。ビジネスと宗教は、別。」

「○子がやってたんだから、よく知って言ってくれているんだろうから、
言うとうりにして、断るわ」ということに。

まさか、こんな形で、彼女にJWが、近ずくとは・・・
過去に私がJWをやっていた事、話しておいて良かった。
伝えていなかったら、彼女は知らないで集会に行っていたでしょう。

《編集者より》
とても興味ある体験です。この体験から言えることは、あなたが元エホバの証人として、その役目は一生続くかも知れないということです。確かに今は思い出すのも嫌な体験かも知れませんが、心の整理がついたら、次に来るあなたの仕事は、残されたエホバの証人、他の元エホバの証人、そしてエホバの証人にこれから引き込まれる人々へのケアです。あなたのこの事例は、あなたの元エホバの証人としての経験が決定的に役に立った見事な例だと思います。確かにフラッシュバックと言って、トラウマを与えられた体験を心の中で再現することは非常に辛いことは確かです。しかし、その一時的苦痛を我慢して通り過ぎると、ここに投書されている多くの元エホバの証人のように、ものみの塔とエホバの証人をもっと客観的に見られるようになり、今度はあなたの体験が他の証人、元証人、証人になろうかという人々に役に立つ貴重な証言になるのです。

あなたの元エホバの証人という履歴は、決して拭い去ることの出来ない「烙印」と感じるかもしれませんが、しばらくするとそれは、世の中に貢献できる貴重な特殊技能ともなるのです。その体験を生かして、多くの人の役に立てると思えば、元エホバの証人の履歴も決してマイナスばかりではなく、ある程度の生き甲斐も感じられるようになるかもしれません。それは丁度、薬物嗜癖を克服できた人が、立派なドラッグ・カウンセラーとして活躍しているのと似た状況でしょう。