「母に感謝してます」−不活発化した二世より

(6-24-03)

まず編集者の方へ 私への返事はいりません。
私は2世で小学生の時にバプテスマを受けました。そして高校1年の時に不活発になり、
多くの人が経験してる罪悪感や心の葛藤に苦しみました。「集会にもう行かない、エホバ
の証人をやめる」と母に宣言した次の日から友達と笑って会話ができない暗い子になって
しまいました。あれから16年経ちました。
いろいろありました、本当につらい日々でした。母へのつらい思い、3歳の頃から心に植
え込まれた教理とエホバへの思い、それでも戻る気にならない組織への気持ちと、自分で
人生を切り開いて歩いていきたいという気持ちでいつも揺れてました。母がエホバの証人
であることをどんなに恨んだことでしょう。「あなたを殺してその後でママは自殺をする。
ママは自殺だから復活はしないけど、あなたは復活して楽園に生きられるから」と涙なが
ら母に言われたとき、愛を感じなかったわけではなかったのですが、何を話しても話すら
成り立たないことに気づき悩み悲しかったです。でも母も同じように苦しんだのでしょう、
円形脱毛症にまでなってしまいました。
 家を出たい一心で東京の大学へ進学、今の夫とも出会い、そのころ「今のままではだめ
だ、自分を変えていくため何かをしなければ、このまま人生を棒に振るのはいや!」と思
いました。それで次のことを自分に言い聞かせました。エホバへの思いが常に心にあるの
ならエホバを認めよう。私を創造してくれた神なのだと。けっして悪いようにはしないは
ず。そして宗教というのはホントは悪いものではない、人の心を救ういい教えなのだ。で
は人間として当てはめていかなければならない事をせっかくたくさん教えてもらってきた
のだからそれは実行した方がいい。そのようにして日々生活することによって心の束縛か
ら解放されたような気がします。
 今私は実家から遠く離れた地へ嫁ぎ、教員として働き、2人の母親になり、賢くて面白
くて優しい夫と優しい姑さんと5人でしあわせに暮らしてます。本当に尊敬できるすばら
しい夫と姑さんです。そんな人に巡り会え、そして今の私があるのは、今までの私がある
からです。今でもつらくなる時があるけど、それでも「お母さん、私今しあわせよ、育て
てくれてありがとう」と感謝の気持ちを込めて言いたいです。エホバは私の心の中にいま
す。母とは崇拝の仕方が違うけど、やっぱり私の中では神です。

《編集者より》
どのような母親であっても、親に感謝することは、私は人間の基本的な営みであると思います。あなたが、崇拝の仕方が違ってもお母様に感謝していることは、素晴らしいことであると思います。あなたのお母様もあなたのことをきっと愛していたからこそ、あれだけのことを言ったのでしょう。ものみの塔協会が、親子や夫婦の絆を裂くために何と言おうとも、あなたとお母様が、親子としての自然の絆を再建されることを願っています。