「今をいきています、思いっきりいきるってすてきなこと・・・」−くらら

(6-4-03)

私は5年前までエホバの組織にいました。色々つらく悲しいことがありました。もう10
年前のことです。台湾から帰った私は日本と台湾との兄弟姉妹たちのあまりの違いに、つ
いていけず、精神的に病気になりそうになっていました。そんな中、ストーブの火が衣服
に引火してしまい大やけどをおいました。輸血拒否カードを渡したにもかかわらず、どう
やら手術中に輸血をされてしまったようでした。
それが分かったのは自分のカルテを偶然見てしまったからでした。
私は長老たちに助けを求めました。でも私が悪い、輸血されたのは私の落ち度だと言い放
ったのでした。それからまるで地獄にいるようでした。
私は排斥者のように扱われ、だれもお見舞いにきてくれませんでした。
それどころか、悪意のある人たちが、根も葉もない噂を流し、私がやけどしたのはある兄
弟に振られた腹いせだ・・とんでもない姉妹だ・・・その噂を流したのが、仲良くしてい
た姉妹だと知ったとき、心が張り裂けそうになりました。
誰も信じられない・・
そのときもうすぐバプテスマを受ける伝道者から、兄弟になったら結婚してほしいとプロ
ポーズされていました。しかしその噂で壊れてしまいました。
すっかり人間恐怖症になりました。
誰も信じられませんでした・・・。
私は自分がまだ子供だった頃、タカラズカの舞台が大好きだったのを、なぜか思い出して
いました。私は救いを舞台を見ることに求めたのです。
それはまだ私がエホバの証人になる前のことです。美しく、夢があふれる舞台。
子供の頃あこがれた世界が今も存在しているのです。何も変わることなく・・・
見に通っているうちに色々な方と出会いました。ファンクラブに入るとタカラズカのお友
達同士で色々楽しく過ごすことができるようになり、少しずつ人間不信が直っていく自分
がいました。
組織の言うようなこの世の悪い人は、実際には少数であることに気づき始め(でも20万
病院で知り合った人にだまし取られましたが・・・)少なくとも舞台が縁でお友達になっ
た方は皆優しい人ばかりでした。
かなり広範囲にわたってやけどのケロイドで大変な状態でしたが、行動範囲が広がったた
めだと思いますが、何とか普通に歩けるようになりました。
お友達との交流の中で、エホバの証人をやめる決意をしました。もう後ろを振り返ること
はよそう・・・。
私は決別しました。私の青春のすべてを捧げた組織とお別れの時がやってきました。
今は、素敵な友達、未来の夢(遅くなってしまいましたが)青春を取り戻しています。
4年前からバレエを始めました。今では中級クラスにも参加しています。トウシューズで
も一通りできるようになりました。2年前にはモダンバレエのステージに群舞ですが(商
業公演です)でることができました。誰も私がそんな傷を負っているとは、踊っている私
を見たら思いもしないでしょう・・・
私を救ってくれたミュージカルの舞台・・・・
私はいつか自分も、希望を失っている人に感動を与えられるようなミュージカル女優にな
るため頑張っています。
数年後、私は劇団四季を受験します。もうすぐ40・・・・・おそくたって取り戻せます。
ちなみに来年はダンスの(商業公演です。)公演に出ないか・・・と打診がきています。
今生きています。幸せです。生まれてきて本当に良かったと叫びながら生きています。
皆さん、一歩踏み出す勇気だけ必要なのはそれだけです。
ただ1つ気がかりなのは、親切にしてくれた姉妹たちのこと・・・・
いつかは心からやりたかったことができるように・・・そう祈るだけです。
l生を愛することができるように・・・
声楽が大好きで習いにいっていたあの人・・・・歌えない曲が沢山ある(オペラなどで)
と苦笑していたあなたの悲しそうな瞳を、いつかは希望にみちた輝く瞳に変わったらいい
のに・・・・
私の願いはそれだけです。それではまた・・・・
ペンネームくらら

《編集者より》
この投書は、2月10日付けで書かれていますが、発送されて到着したのは6月4日です。あなたの証人歴を見ていると、誤って輸血を受けてしまったことが会衆内の差別と偏見の原因となり、そのことがあなたの目を組織の外へ向けさせたように思えます。ということは、輸血をされてしまったことは結局の所、あなたにとって悪いことばかりではなかったのではないでしょうか。それにしても、エホバの証人をやめた後、一生懸命に打ち込めることがあってあなたは幸せだと思います。今、組織を離れることを考えている方々には、やはりこの方のように、何か自分が打ち込めることを早い時期に見つけることが大事であろうと思います。