最近のエホバの証人の離婚に対する考え方

(5-23-03)

  これは、二人とも幼少の頃からエホバの証人一家で育った二世同士の夫婦の経験です。

  ある時、兄弟がエホバの証人の教理にどうしても納得がいかない点が出てきて、長い間
徹底的に調べ考え抜き自分の良心に照らし合わせた結果、組織とは断絶しようと考えまし
た。ところが、その事を妻に告げると「夫婦でエホバの証人をやっていかないのなら何の
意味もない、辞めるのなら離婚して」と言われたそうです。
  兄弟は、自分がこのような考えに至った経緯を一生懸命説明し、今後も結婚関係は持続
させたいのでなんとか理解して欲しいとの願いを告げました。しかし、妻は「辞めるのな
ら離婚」との一点張りだったそうです。そして、どうしても断絶するのなら「とりあえず
法的に離婚した後、あなたがすぐに再婚して頂戴」と言われたそうです。なぜなら、そう
すれば聖書的根拠のある離婚にもなるから、自分は組織で今後も堂々と交わっていけると
のことでした。しかも、妻側の両親(2人ともエホバの証人)もそれを支持しているとの
ことでした。
  結局兄弟は断絶を諦めて今も交わっているそうですが、夫婦の関係はそれ以来難しいも
のとなってしまったそうです。

  これを聞いて思ったのですが、一昔前には妻がエホバの証人になり反対者である夫から
離婚される例がよく見られました。そしてそれは真理ゆえの離婚であって、離婚しようと
する夫が一方的に悪く、妻の方は被害者であると言われ多くの同情を集めていました。
  しかし、この例を見ると全く同じことをエホバの証人自身がしていることがわかります。
反対者の夫が自分達の宗教を捨ててエホバの証人になった妻を離婚するのと、今回のよう
にエホバの証人として育てられた者がそれを捨てたら離婚を迫られるのと、何か違いがあ
るのでしょうか。それとも、エホバの証人は唯一真の宗教だからそれを捨てることは許さ
れないとでも言うのでしょうか。
  しかも、エホバの証人を辞めたところで聖書的根拠のある離婚にならないから、相手に
すぐ再婚を要求しそれがかなえば組織の中で安泰であると考えるのは、一般常識からみて
異常ではないでしょうか。
  こうした例を考えてみますと、エホバの証人は離婚に関して聖書の高い基準を遵守して
いると主張していますが、実態は何ら一般の人たちと何ら変わらない、いえそれ以上に心
が無いことがわかります。これも「ものみの塔」という心無い組織の弊害なのでしょう。

  これからは、エホバの証人同士の夫婦の中で片方が自分の宗教を変えることによって離
婚に至るケースが出てくるのではないでしょうか。
  最近はいわゆる聖書的根拠のない離婚・別居が増えていて協会も特にそのことに口出し
はしない方針のようですが、今後、離婚に関する新しい光を出さざるを得ない状況になっ
ていくのかもしれません。

《編集者より》
エホバの証人の教えの中で、自分からは人に要求するが、自分からは行なわないこと、また自分たちを被害者として扱いながら、実際は同じことで加害者になっていること、は沢山あります。あなたの挙げた、宗教の不一致による離婚は一つの例ですが、自分たちは自由に発言や布教する権利を要求しながら、他人の同じ権利を平気で抑圧するのは、もっと端的な例でしょう。いずれにしても、ものみの塔協会は、自分たちが特別で世の人とは違うという理由から、世の基準による公正さは問題にしないのでしょう。このような宗教の独善主義が、世界中の不幸の大きな種になっていることは、ますます明らかになってきました。それから聖書的根拠のない離婚・別居ですが、これは現在急速に増えており、協会としても統制がとれないのが現状ではないでしょうか。