「交わりをやめる計画を立てました」

(2-1-03)


こんにちは。
今日、思うことがあって、おもいきってメールしました。
かれこれ都合22年間をエホバの証人として生きてきました。
この組織が神の組織と呼ぶにはあまりに官僚的で、成員もみんな人間的に
萎縮してしまっているように感じていました。みんなに後ろ指差されない事に
窮窮としているように思えます。
バプテスマを受けて5年くらいしてからのことです。
エホバの証人として生きるために、いえ、開拓者として働くために
公務員を辞め清掃の仕事を10年ほど続けました。
しかしとうとう経済的にもやっていけなくなり、別の職に変えたのを機に
開拓奉仕をも降りました。開拓奉仕には何の意義も見出せませんでした。
ただ単に王国宣教の提案をオウム返しに繰り返すだけの毎日。
研究も研究用出版物を消化して行くだけ。
研究生がタバコをやめたり、集会に出席するために生活を調整されるようになる事を
喜ぶ日々。でも内心では、生活を調整されたときなどは、
異様な恐怖を、後ろめたいような恐怖を覚えていました。
それでもエホバの証人を続けてきたのは、エホバの証人として生きてきた自分の
人生が無駄であった事を認めたくなかったことがあると思います。
わたしも結婚しないでこの年になりました。38歳です。
さすがに寂しいものを感じるようになりました。
ある姉妹への失恋がきっかけで、自分の人生を客観的に眺める機会となりました。
自分は組織に人生を捧げてきて、結局何を得たのだろう。これから何を成し遂げる事になるのだろう。
開拓奉仕を降りるときに、主宰監督のやりかたにいかにもまずい点があるように思えたので、
ある提案をしたところ、そのことを根に持っていたのか1年後に些細な事を問題にされ、
長老を降ろされました。それ以来みんなの目が変わりました。よくあるパターンですね。
ものみの塔ライブラリーが発行されたので、PCを買いました。
誘惑に負け、また冷遇される事に気が滅入ったときについに村本さんのHPを
覗いてしまったのです。ショックはありませんでした。むしろ、自分と同じような境遇の人が
おおぜいいたんだ、いえ、もっとひどい経験をされておられる方もいます。
疑問に思っていたのは正しかったと確信しました。
そこへ失恋が思い切りをつけてくれました。
いまわたしが望むのは静かに暮らすことです。
自分に達成感と言う形で帰ってくることのないエホバの証人のノルマから解放されたい、
そういう気持ちです。組織の暗黙の掟、教条にかなっているかどうか窮々とする
精神的な制約から解放されたいのです。
しかし22年もエホバの証人やっていると、その染み付いた信念を捨てることに恐怖を覚えます。
どのようにしてこの気持ちを整理したらよいかわかりません。
しかし物事は決心して、進めなければ道は拓けません。
4月1日から交わりをやめるという計画を立てました。
自尊心や心が準拠していたエホバの証人を離れるに当たって、わたしはどのように自分に言いきかせれば
いいでしょうか。
厚かましい事をお願いするようですが、簡潔なアドバイスいただけないでしょうか。

《編集者より》
22年間エホバの証人をやってきたと言うことは、あなたの大人としての人生のほとんどの時間であり、あなたの頭も体も、エホバの証人の訓練が徹底的に染み込んでいると思います。着物を着替えるように、簡単に「足を洗う」ことは無理かもしれません。第一のアドバイスは、焦らずに時間をかけてゆっくりと気持ちを整理しながら、あなたにも周囲にも最も衝撃の少ない形でエホバの証人であることを「消滅」させることです。4月1日と日付を決めていますが、その時に崖から飛び降りるような決心をする必要はありません。その日にあなたの「心」が組織から離れればよいのであって、外見上の体はまだ会衆の内部にあっても構いません。それによって波乱を引き起こさずにやめられるのであれば、「外見だけのエホバの証人」をしばらく続けるのもいいかも知れません。それと同時に、第二のアドバイスとして、「世」の中であなたがやりたいこと、やれることを探し、それに打ち込むことです。仕事でも学校に行くことでも趣味でもボランティアでも何でも結構です。自分が喜びを見出せることを見つけてそれに打ち込んでください。第三のアドバイスは、同じ苦しみを通り抜けた人々と交流することです。このサイトにも多くの同じような苦しみを通り抜けた人々の体験が書かれていますので、参考にして下さい。元エホバの証人の交流サイトもあるようですので、そこで交流されるのもよいかも知れません。


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