「ある老婦人のこと」

(11-17-02)

ものみの塔最新号:2002年12月15日号には例年通りギレアデ宣教学校の卒業
式のプログラムが簡略に紹介されています。

その中で、統治体の成員のケアリー・バーバーは97歳だという。
統治体の成員は概ね長寿です。
当然でしょう。
ベテル施設で何不自由なく食べ、飲み、息抜きに旅行して暮らしているんで
す。医療も無料。
みんなわたしたちの寄付です。

一方現場の開拓者たちは、特開者たちをも含め、老齢になって若い頃の無茶
がたたって体に多くの不具合を持ち、少数の人たちは結婚もしていな
いので、独りであれこれのことに対処しています。こういう独身の老齢の姉
妹の中にはとても意地悪な人がいます。初めからそうだったわけでは
ないでしょう。今になって自分の状況をわびしく思うようになったのでしょう。
現にご病気されたときに、お世話のためにお伺いすると、子どものようには
しゃいで、ホントに病気かなと思うほど、よくしゃべられます。お開
きにする機会を逸するほどです。帰路についたとき、みんなちょっとの間、
しーんとしていました。

以前、この投書コーナーで、東京の三田の宣教者の家の姉妹たちが、どこと
なく諦念に溢れた表情に感じられたというご意見を読んだのを、私は
思い出しました。もちろん心の中でひそかにですけれど。
それでも宣教者の家の方々はまだ恵まれていますよね〜。

こんな事って、しかしいいんでしょうか。
統治体や支部の人たちの待遇と一般の人たちの待遇との違いは
まるで中世の貴族と農民の差のよう、というとちょっと誇張になるでしょうか。
これでもまだ協会は開拓奉仕を生涯の仕事として追い求めさせ続けるのでし
ょうか。これからも日本ではまだまだ不況は続くでしょう。
信仰があればエホバは食べさせてくれるで押し通すつもりでしょうか。
私はなんだか暗澹たる気持ちになりました。

最近時期はずれの王国宣教学校が開催されるようです。 何かあるのでしょうか。 ひょっとすると輸血関連の新たな指示があるのでしょうか。

《編集者より》
ものみの塔のような巨大な組織になれば、上に立つ支配層と、最下層の一般信者との間に格差があるのは当然でしょう。これはものみの塔だけの問題ではなく、恐らく他の宗教でも他の組織でも同じ事であると思います。ただ、エホバの証人の組織に理想社会を夢見ていた人にとっては、現実を悟らせるいい材料となるでしょう。

直ぐに来るハルマゲドンと地上の楽園を生き甲斐にして、一生を過ごしてきた年老いたエホバの証人の人々の心理は複雑なものがあります。彼らは組織の欺瞞を最もよく分かる立場にありますが、それを認めることは自分が一生をかけてきた基盤を否定することになり、よほどの勇気のある人でない限りできないことです。大部分のエホバの証人は、あきらめと泣き寝入りの気持ちを抑えながら、それでも自分は「エホバに奉仕している」と自分で自分に言い聞かせて、なんとか老後を生き延びているのだと思います。

王国宣教学校については知りませんが、輸血に関する指示は1月にあるはずです。