(9-19-02)
村本さん、いつも有り難う御座います。 ここではないところから一度、メ−ルを送らせていただきましたが、 この、<広場>は、初めてです。宜しくお願いいたします。 まだ、全部の皆さんの投書を読んではいないのですが、 初めて、このような場所があることが分かり、本当に、 このサイトを立ち上げてくださった村本さんに感謝すると共に 今まで勇気を持って投書してくださった方々にも感謝し、懐かしい 親族にあったような、とても他人とは思えない<同じ釜の飯を食った> と言うか、何とも言えない感情から、いてもたってもいられず、 ペンを取りました。(キ−を打ちました) 私は、離れて、もう12〜3年経ちますが、ある時期エホバの証人だったと言うことを 良い意味に於いても悪い意味に於いても、忘れることの出来ない一時代として、 死ぬまで引きずっていくしかないと思っています。 私の場合は、どうしても、聖書や、イエスキリストから離れることが出来なくて、 プロテスタントの方で改めて洗礼を受けました。ドイツ人の宣教師に助けられ 混乱している私を、この聖句が救ってくれました。 <神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには 神が全てのことを働かせて益としてくださることを、 私たちは知っています。>(ロ−マ8:28) この聖句は、ものみの塔の時にはあまり用いられていた記憶はないのですが、 その時の私を慰め、また励ましてくれるものでした。 つまり、神が全てのことを働かせて益としてくださるので、 今までのことは消して無駄にはならない、ということです。 私は、無駄にしたくなかったのです、あの体験を。良くも、悪くも。 ですから、希望を持ちました。そして聖書を読みました。 実際問題として、組織から刷り込まれた教義を調整するのは 簡単には出来ませんでしたが、特に助けとなったのは、ロ−マ書(ロ−マ人への手紙) でした。<組織も何もない、唯、イエスキリストによる救いがあるのみ> と言うことを時間を掛けて確信するに至りました。 でも、其れまでは、本当に苦しかったです。辛かったです。 自分は一体何をしていたんだろう?病気にまでなって。 子供を犠牲にして。夫に淋しい思いをさせて。 罪悪感と、組織に対する怨みと、人間不信と、 ありとあらゆるトラウマがフラッシュバックとなって 毎日襲いかかっていました。 簡単に書きましたが、詳しく書いたら切りがありませんので このくらいにして、またの機会に譲ろう思います。 元、兄弟、姉妹の中に、もしかしたら知っている方がいらっしゃるのでは ないかしらと期待しています。本名を明かす勇気もないまま 唯、唯、懐かしく<元エホバの証人>というたった一つの共通点の 元兄弟や、元姉妹、お懐かしゅう御座います。 頑張りましたよね、私たち。良くやりましたよね、私たち。 決して無駄なことではありませんでした。少なくとも、今、私たちは、 たった一つの共通点によって、いま、この<広場>で交流する喜び に預かっているのですものね。どなたかと、個人的にメ−ル交換したいです。 長々と済みませんでした。読んでくださり有り難う御座いました。 又次回までさようなら。 村本さん、このような場を作ってくださり本当に有り難う御座いました。 これからも、お体に気を付けて、宜しくお願いいたします。
《編集者より》
人生は誰も二つの異なる生き方を生きることはできません。人生は一回勝負ですので、私は全ての時間を貴重なものと考えて生きていくことをお勧めしています。元エホバの証人がエホバの証人時代を思い起こす時、とかく「人生を無駄にした」と思いがちですが、あなたのおっしゃるように、それはそれで決して無駄ではなかったと信じ、少しでも良いものを引き継いで生きていくことが、心のリハビリの鍵かも知れません。過去にこだわって後悔のために現在という貴重な時間を使えなくなったら、それこそものみの塔に敗北宣言をしているようなものです。
あなたも少し書いていますが、元エホバの証人同士の結びつきは驚くほど強いことがあります。少なくともアメリカ、ヨーロッパでは元エホバの証人の大々的な交流会が毎年各地で開かれています。このサイトが出来て5年以上が経ちますが、その間に日本各地でも元エホバの証人の交流会が出来ているのではないでしょうか。私が見たところでは、そのような交流会では出来るだけ宗教色を取り払って集いあうことが成功の鍵のようです。他宗教に転向した元エホバの証人が、別の元エホバの証人を引き込もうとする動きをすることがありますが、これは交流の妨げになるようです。逆に無神論者になった元証人がその議論を持ち出すことも禁物です。大事なことは、元エホバの証人として同じ苦労、同じ間違いをしてきたもの同士が交流し、今後あとに続く人々を支援していく体制を作ることであると思います。日本でそのような体制が育っていくことを願っています。