イギリスのエホバの証人について

(8-25-02)

   こんにちは。時々メールさせていただく**です。 
 
     毎日お忙しいとは思いますが、お元気でお過ごしでしょうか?
   7月のニュースで、子供に対する性的虐待を内部告発した兄弟達に排斥
  の決定が下った事が掲載されましたが、結局は単なる内部粛清で終わらせ
  ようとしているのだなあ・・・・と改めて感じた次第です。(当然こうなるのでは
  ないかと思っていましたので。)また、私の輸血に関するメールにコメント頂き
  ありがとうございました。少しでも話せる雰囲気になったら、アドヴァイスに
  従い母と話し会いたいです。
 
  村本様のホームページはアメリカのエホバの証人のことを詳しく知る事が
  できますが、今日は私のささやかな体験からイギリスのエホバの証人に
  ついて感じたことをメールしてみたいと思います。
 
   私がイギリスに行ったのは2000年の春からで、約4ヶ月滞在しました。
  語学学校に通学することが目的で、滞在先はイギリス南西部のの大学のあ
  る落ち着いた田舎町でした。
   その当時、わたしはほとんどエホバの証人として活動していませんでしたが、
  日本以外のエホバの証人はどの様に活動しているのかと言う点には興味があり、
  現地の会衆の様子を見てみよう、という軽い気持ちでした。また、以前メールに書き
  ました様にフィリピンの方と研究していましたので、聖書に関する英語を直に
  耳にしても、それ程訳がわからなくはならないだろう、と予測していました。
 
   まず、王国会館に電話し、集会の時間を尋ね日曜日の公開講演から出席
  しました。以下気付いた点、考えたことを挙げてみます。
 
 
   1.専門職を持っている人が多い
 
   フランス語通訳、WEBデサイナー、中学校教師、法廷画家、語学学校の教師、
   など、専門職を持っている人が多い事に驚きました。皆自分の仕事に満足して
   いる様子で、仕事のために集会を休む人も多くいました。会衆の人達も、それは
   当然、と言う感じの受け止め方をしているのが印象的でした。法廷画家の方の
   絵は、時々地方新聞に掲載され、それを誇りに思うというコメントをしている
    会衆の方も多くいました。
 
  2.大学へ通っている人も多く、明確な目的がある学生が多い
 
   大学町だけあり、2世(長老の家族)で大学に行っている人も何人かいました。
   一般にイギリスの田舎の人々の日本への認知度は低く、「日本って香港のどの
   辺り?」という質問をされることもあるのですが、やはり大学に行っている人達か
   らは、日本の組織について詳しく質問されました。彼らの多くが在学中に開拓者
    として奉仕していましたが、卒業後一旦やめて、普通の仕事でキャリアを積んでから、
   開拓に戻るという感じの学生がほとんどでした。(恐らくそのほうが効率の良い
   仕事に就けるということでしょう)また、長老の妻が大学で法律を学んでいたので、
   その事にも、ビックリしました。
 
  3.集会、大会中の態度
   
    初めに集会に行った時から、常識が履がえされた感じでした。集会中、アメや
   メントスが眠気覚まし、と言って回ってきましたし、ノートをとっている人が少ない(と
    いうかほとんどいない)、兄弟達が派手な色や柄のワイシャツを着ている、大会の
   会場の脇に屋台がたくさん出ていて綿菓子、アメ、サンドイッチなどを売っている、
   大会でもノートを取る人があまりいない、子供がプログラム中も人形で遊んでいる、
   等々、長年日本でエホバの証人をやっていた者としては、「こんなんでいいの?」
   と言う感じの雰囲気でした。(誰も注意したりしないところをみると、いいのでしょうね)
   大会前の奉仕会で、長老が(現地の)かなりしつこくノートを持って行くようにと言って
   いた理由が理解できました。
    また、私が神権宣教学校の教科書を、集会中に見ていたら、(日本では助言者の
   コメントと共に皆、見ていると思いますが)「なぜそんな本を持ってきているの?助言
   者にでもなるつもり?」と笑われました。実際助言者以外は誰も見ていなかったので、
   以後は持って行きませんでした。
 
  4.その他
 
 
    私が滞在中にタイムスに、エホバの証人輸血解禁か、の記事がでました。その日に
   私はちょうどある家族にお茶に呼ばれ、一緒に食事をしましたが、大きな話題となりました。
   その席にきていた何人かは、既に会衆の医療委員にその件について問い合わせたそうで、 
   協会は正式に何も言っていないのだから、タイムスの先走りだ、というようなコメントを
   話していました。
    また、本当に親しくなった何人かの人達に「世代」の変更があったとき、どう思ったか
   聞いてみました。「中には受け入れられない人もいたようだけど・・・・・」「最初は驚いたけど・・」
   と言う感じの返事が多かったです。
 
    私が交わった会衆は長老が10人程いて、みな交代で2−3週間のホリディをとっている事
   もびっくりでした。(でも欧米では特別なことではないのですよね。日本でそんなことしたら、霊性
   が低いといわれるか、やる気がないととられること間違いなし)
 
 
   以上がおおまかですが、私が経験した範囲でのイギリスの地方の会衆の様子です。
   ロンドンのような都会では、様子が違ってくると思います。ちなみに会衆のメンバーはほぼ
   100%白人でした。
    私は、イギリス礼賛者ではありませんし、日本とイギリスどちらがいい、というようなつもりも
   ありません。ただ、結論として少なくとも個人としてのライフスタイルが確立でき、周囲もそれを
   尊重していると言う点では、イギリスのエホバの証人のほうが自由だと思います。
    ただ、自分の意見を主張しないかぎり、だれも何もしてくれないので(日本の証人のように、
   なあなあになることは余りというか、ほとんどない様に思います。結構キツイと思ったこともありました)
   明確な目的意識や目標があり、精神的に強くないと、会衆の人と親密になり、長期滞在する
   のは大変だと考えます。(もっとも、これは海外で長期に生活するひと全てに当てはまるのですよね)
 
    しかし同じエホバの証人といってもこうも違うのか!!と初めから最後まで思ったことは
   確かです。協会がこうしなさい、と言っても出来る事はやるけど、出来ないことは無理してまで
   やらないよ・・という雰囲気が行き渡っていたように思います。最も、更に長期間滞在すれば、
   別の面も見えてくるのでしょうが。私の認識は偏っていますでしょうか?
 
    とりとめがなくなってしまい、申し訳ありません。
   また、メールさせていただきます。村本様、お体ご自愛下さい。失礼します。

《編集者より》
あなたの体験は、私が見たアメリカの会衆の雰囲気と非常によく似ています。大学教育も専門職につくことも、1992年の教義変更以来、堰を切ったように増加しています。恐らくこれらの違いは民族の性格の違いから来るものだと思います。アメリカでも日本人がほとんど集まる日本語会衆では、日本の会衆の雰囲気がそのままあります。従って英語のできる日本人のエホバの証人たちは、日本語会衆より地元の会衆に行くことを望むようです。しかし、私はこのような国による違いはうわべだけであり、根本的なものの見方は世界中のエホバの証人の間で一致しています。つまり、ものみの塔協会は、世界中1000万人近い信者や追随者に一斉に右を向かせ、次には一斉に左を向かせるという、操り人形師の業を見事に行なっているということです。これは世界各地のエホバの証人の様子を見ると実感できることで、「見事」と感心する反面、その徹底的なコントロールの仕方は、ヒットラーやスターリンの軍国主義と同等かそれ以上の脅威として、身の毛がよだつ思いもします。