(8-5-02)
こんにちは。 わたしは25歳の専業主婦で、中学1年〜高校2年まで研究生してました。 私が研究していたのは岐阜県のS会衆だったのですが、 夏休み中のある集会でのこと、T家族(両親は現役、子供は研究生でHちゃん) が旅行にいくらしいと会衆のS姉妹に聞いたので 「どこに行くの〜」と何気なくHちゃんに聞いてみたら 「行き先をいうのは相手をつまずかせることになるからいえない」 といわれました。 なんでも、「旅行に行く」ことを「うらやましがって」「自分も行きたくなる」 ことがいけないのだそうです。変な宗教ですね。 この出来事以来、なんだか醒めてしまって いつのまにか集会に行かなくなり、現在にいたります。 (こんな小さなきっかけでも目を覚ます材料になるんですね^^;) エホバの証人って、いまでもこんな変な考えをもってるんですかね。 ほ〜んと、変わった宗教・・・。 ただ、会衆にはたくさんのやさしくて気遣いのあふれる素敵な人も いたことは、認めますけどね。 <後略>
《編集者より》
この会話は多分、この「Hちゃん」の個人的な見方であって、エホバの証人の中でもこのような話題は自由に話す人は沢山いると思います。(従ってもしこれが「目を覚ます材料」だったら、些細な材料だったかもしれません。)ただ、「つまずかせることになる」という観念は、エホバの証人に特有で深く根付いた見方で、一般の人々には理解できない面があると思います。これは、何か行動するのに、自分の良心は許しても、他の人が疑いの目で見るようであれば、他人の手前自粛するという態度です。これは誰か指導者にああしなさい、こうしなさいと命令されるよりも、ある意味ではより効果的に個人個人の行動を規制するメカニズムになっています。つまり、行動の基準が自分の良心や祈りと信仰に基づくのではなく、会衆の他の人がどう見るかという表面的なことによって左右されます。このような見方は、どうしても表面を取り繕い、本音は出さないというエホバの証人に共通の心理を助長していると思います。