「ずらずら意見」さんへ

(7-4-02)


「ずらずら意見」さんへ。
あなたの意見を読んで、同じように考えるエホバの証人達のためにご自分の思考によって考えていただきた
く筆を執ることにいたしました。
 
 私は以前に油注がれた者の一人としてこちらに投稿させていただいた者です。
 
あなたは「色眼鏡でものを見るな」と言う言葉を聞いたことがあるはずです。なぜだか理由がわかりますか。
物理的な現象としては、もし黒や赤そして青などの色々な色で書かれた聖書があったとします。もし赤色の
メガネでその聖書を読むならば、赤の文字だけ見えなくなります。青色のメガネをかけた人には青色の文字
が見えません。
 
  このような現象と全く同じように「思いこみ」や「偏見」などを持って聖書を読むなら書いてあってもそ
の言葉の意味を悟ることができないのです。
 このことを実に見事に証明してくださったのが「ずらずら意見」さんのご意見でした。
 
 > 聖書からすると,「神はひとつの組織を用いてご自分の民を導かれる」
> という,基本的な考えに間違いはないように思いますし,つけいるすきはないように
私は思います.    * 「」は筆者挿入
 
このご意見はまさに 「特殊な教え込み」によって聖書のある部分が読めなくなってしまった典型的な例とい
えるでしょう。
 
   あなたに改めて考えていただきたい。真の神「ヤオ」はアブラハムという個人を導いたのではありません
か。彼は族長なので組織だとでも反論されますか。それならばアブラハムを祝福したサレムの王メルキゼデ
クは誰の組織だったというのでしょうか。彼は真の神「ヤオ」の大祭司だったのではありませんか。
 
 聖書には明らかにこの時代2つ以上の真の神の導く組織が存在したことを記録しています。それともこの
二人が同じ組織に属していたとでも言うのでしょうか。もしそうだというのなら彼らの属していた組織は何
という組織であったのか聖書から証明してください。
 
 真の神の人モーセについて言うならば不忠実な組織であったイスラエルを全て滅ぼしてしまい、モーセの家
族のみを救おうとされたことがあった事実はどうなりますか。義人ロトは アブラハムと分かれた時族長の一
人のようになっていましたが、ソドムとゴムラから救い出されたとき、その組織は置き去りにされ彼とその
家族のみが救われたことはどうなるのでしょう。
 
 ここに書いたことは反論のほんの一部にすぎません。あなたの言う基本的な考えは付け入るすきだらけで
あって、聖書的な証明はどこにもありません。
 
  もしあなたが今回私の指摘したことを何の疑問も持たずに読み飛ばしていたとするならば次の指摘に注意
を払ってください。「あなたは真の神は一つの組織だけを認めて用いる」という人の教えを刷り込まれてか
ら聖書を読んでいたと言うことなのです。つまり「色メガネ」を知らぬ間にかけさせられて聖書を読んでい
たのです。
 
 最後にあなた方の考えがいかに人間的なものであるかを指摘しておきましょう。
 
 真の神にとって人間に対して依存しなければならないようなことはなにも存在しないのだという「真理」
なのです。 依存しなければならないのは人間の方なのです。いったいいつ真の神が人間に依存した例がある
というのでしょう。いつ唯一の組織を用いて人間に依存したことがあるのでしょうか。
 
 聖書を読めば明らかでしょう。長い間イスラエルが国家として組織されない時代が存在した事実、イスラ
エルをバビロニアに流刑にしたり神殿を破壊させたりしているのは人間の組織に依存していない証明ではあ
りませんか。
 
 あなた方の呼び方によれば「エホバの唯一の組織であったイスラエル」が、王制という形の組織国家にな
ることを求めたときなんと発言されたか聖書を読み直してから発言をしてください。最後に結論です。もし
本当の信仰があるのなら絶対にでてこないのがエホバの証人の主張する組織論なのです。

《編集者より》
なお、この投稿者の方は神の名前を「エホバ」でなく「ヤオ」とされていますが、日本語表記にするとこの発音が最も古い神の名前に近いとのことです(非公開部分のお手紙による)。興味ある説ですので、もう少し詳しく教えて下されば幸いです。


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