「ありがとうございました」−「青春を組織にささげた元特別開拓者」

(5-22-02)

掲載していただきありがとうございました。
あれから読者からの投稿を読ませていただいているのですが、膨大な量でまだすべ
てを読みおわっていません。ひとつひとつ、身につまされる体験ですね。
開拓者だったころの日記を出してきて読んでみたりもしました。繰り返し出てくる
言葉は「私は信仰がうすい」とか「自我を削り取ってエホバにつかえなければ」と
か「エホバの用いやすい器にならなければ」といった反省の言葉です。つまりわた
したちが目指していたのは、組織にとって使いやすい人になるということだったの
ですね。
一度、ベテル奉仕の申し込みもしました。「格子なき牢獄」などと証人の間でもささ
やかれていましたが、自分の信仰のありかたに不安だった私にとって、最後の手段
のように思われたのです。招待されなくてよかったですが・・・・・・
自分の半生を何かに書くには、今は忙しすぎますが、わたしの経験を役だてられれ
ばうれしいです。メールアドレスを載せていただいていいです。とは言っても、今
の私は家族の悩みを抱えている状態なので、どなたかに助けていただきたいのは私
のほうでもあります。
エホバの証人をやめて、結婚にも救いを得られないと知ってから、ヤマギシ会の特
講に参加して、またマインドコントロールに陥りそうになったこともあります。(
村本さんはヤマギシ会をご存知ですか?自分たちだけの村でお金のいらない生活を
している人々です)彼らの使う楽園という言葉にふらふらとなったのでしょうか。
そこからは、情報を与えてくれる人がいて、すぐに目が覚めましたが、その後も「神
との対話」とか「聖なる予言」とかを読み漁り、去年は前世療法に興味を持ち、そう
いう治療をする精神科医の講演を聞きに行ったりしました。アメリカでも流行って
いるそうですね。
人間は弱いもので、何かに頼らねば生きられない時もあります。でも自分自身を何
かに売り渡してしまうような生き方はもう決してしたくないと思っています。
イエスは重荷を負っている人は私のところへ来なさいと言ってくれています。私の
父は戦前は韓国で牧師をしていました。戦後、神戸で聖書関係の本を売る書店を始
めました。母も熱心なクリスチャンでした。そういう家庭に生まれながら、今は教
会へも行っていません。そろそろ自分のいるべき場所に戻るときなのかなーと思っ
たりしています。あまりにもエホバの証人のとき、教会のことを「大いなるバビロン
」と呼んで、忌みきらい、偽善者の代表のように言ってきたので、教会に行けない
まま25年が過ぎてしまいました。
ではまた書きます。**

《編集者より》
前回、「自分の声を失わないで!」−「青春を組織にささげた元特別開拓者」の投書をしていただき、ありがとうございました。エホバの証人をやめた人は、それまでものみの塔によって訓練された依存的性格が抜けないために、どうしてもものみの塔に代わる権威を求めて宗教の「はしご」をする人が出てくるようです。そのような人は、回りまわってものみの塔に戻ることもあります。どうか犬が吐いたものに戻るようにならないように気をつけて下さい。もしあなたに宗教が必要であることがわかっているのであれば、あなたのご両親の宗教であった、キリスト教に戻られることが最も安全確実ではないでしょうか。もちろん、これはあなた自身の置かれた状況によってあなた自身が判断する問題ですが。