エホバの証人の親子関係の問題点−不活発二世の方より

(5-18-02)

編集者様 
 
はじめまして。**と申します。3年程前からこのホームページを拝見しておりますが、投稿するのは今回初めてです。
私は*歳から2*歳までをエホバの証人として過ごし(献身していた期間17年)途中開拓奉仕者にもなった、典型的エホバの証人
2世です。4年前より徐々に集会に参加するのをやめ、現在はほぼ不活発です。(現在##歳の女性です)
 組織の中で過ごした年数と、私の母との(現在も熱心な証人です)との関係からエホバの証人の親子とは何か
また、そのことが生活に及ぼす影響について少し書きたいと思います。長くなりますがお許し下さい。
( もちろん様々な本、医師、評論家の方々などにより、言われてきたことと重複することは承知の上です)
 
1.機能不全家族を造る温床となる可能性が高い
 
 信仰による家族内分裂のため、通常の家族関係が維持できない。
 特に母親と子供が信者の場合、子供と父親との関係が浅い様に感じます。これにより、多くの若者(特に男性)
 は、一般常識が欠落している、決定力に欠ける、責任感の欠如が見られると思います。こういった若者が
 組織内で結婚することで、正常な役割が果たされない家族が増えていると考えます。
 (これは、会衆の長老、組織の上層部が頭を痛めている問題と思います。)
 
2・片親家庭の場合、子供が親の犠牲となり易い
 
片親家庭(特に母親との)の子供は(私自身も父がなくなりました)幼くとも精神的にかなり大人になることを求められ
 ます。特に母親は、離婚、死別の直後は感情的に不安定で、自分の気分で子供に接することが多い。これにプラス
 して、組織の中では子供は常に「小さな大人」になることが必要なのですから、子供は日常的に人の顔色を覗いつつ
 過ごすことになります。これは成長する過程で些細なことに動揺する、自分に自身が持てない、人間関係が円滑に
 行かない、過度に気を遣うなどの形となって表れるはずです。本人が余程精神的に鈍感か、組織の中で良い立場を
 得ていない限り、精神的なバランスを失うのは時間の問題と考えます。(もちろん全ての人がこうなるとは思いませんが。)
また、証人の教義に疑問を感じても、「私が親に従ってさえいれば、家の中が平和だから」「親と対決するのに必要な
 エネルギーを考えると、嫌々でも組織にいたほうがまだマシかもしれない」と言う理由で、自己犠牲の精神を示している(笑)
 人も多いです。(私自身もそうでしたし、同じ考えの人を何人か知っています。)「親の幸福=とりあえず自分の生活の平和」
 という誤った式が出来てしまうのです。
 
 3.とにかく精神的負担が大きい
 
不活発、または集会に行くのをやめた後も、親はほとんどの場合、組織に残ります。
 一人暮しの場合はそうでもないですが、同居している場合の精神的苦痛は、かなりのものです。特に集会のある日、
大会の日、などに軋轢が強まると思います。親は子供が出席しないことに後ろめたさを感じますから、当然
気分は悪く、些細なことで当たられたり、以前の仲間と比較されます。集会は週3回ありますから、親子関係を
修復できる余裕がほとんどないのです。
 また、普通の異性とお付き合いするにも、結婚するにも、当然証人の教理では認めていないのですから、親と気持ち良く
この事を話し合える確率は、限りなく低いはずです。
 
 4.親に対する感情の矛盾に苦しむ

 証人でいる間は、親に従順であることは当たり前のことです。また、証人であれば自制、愛を示し、激発的に怒るべきでは
ないと常に聖書から諭されます。ところが、証人をやめたいという意志を示した途端、多くの親は子供を怒鳴ったり、ののしったり、
無視するなどの態度に出ます。(私は「お前はサタンだ」と言われました)研究生や仲間の前では決して見せないであろう
こういった行為は、心に深い傷となります。また子供に「証人として親が学んでいること自体、一体何なのか」という疑問を生じさせます。 
証人をやめたいだけで「親に不従順」と批難されれば、自分が今までしてきた他の様々な努力は何だったのか、と感じざるをえないでしょう。
 でも、親に喜んでもらいたい、という気持ちは誰でも持っていますから、親のこのような態度は、子供の感情を混乱させます。
 
 以上が、おおまかですが私が長年感じてきた、また今現在直面している問題です。時々一体いつまでこんな事が続くのだろうという、
 暗澹たる気持ちになります。3年前は本当のうつ病になり、心療内科に通院していました。全時間の仕事についておりますので、仕事上のストレスも
 多く、正直、心休まる場はありません。本当に疲れます。でも自分はまだ恵まれている方だと思います。反対され、非難されながらも、それなりの教育を
 受けたので何とか希望の仕事には就けます。また組織を離れる前から語学を勉強していたので その関係で仲間もいますし、資格取得の
 勉強に没頭することができます。
 これは単なる逃げかもしれませんが、そうやって自分を激励して忙しい日常を送ることで、悩む時間を少なくできればと考えております。
私は親を恨むことはしたくないのです。ただ、組織が多くの幸せな関係を持てるはずだった親子の人生を、ある意味で崩壊させ、特に
 子供の側に精神的苦痛を与えている(親も犠牲者なのですが)と言う事実、またその状況に有無をいわれず置かれた者の心情をだれかに分かって
 欲しいのです。 そして早く親がこの事実に目を向ける日がくることを願います。
 
読んで頂き本当にありがとうございました。読者の広場に載せて下さって構いませんが、年齢、名前は御容赦下さい。
 これからも、様々な情報楽しみにしております。お体ご自愛下さいますように。失礼します。

《編集者より》
長年の経験と深い洞察力に基づいた分析で、全く同感いたします。エホバの証人の宗教は残念ながら「心を癒す」宗教ではなく、「心を病ませる」宗教なのです。この問題点を広く社会に知らせる必要があると痛感いたします。一人でも多くの人が不必要な心のストレスと病から逃れられるような対策が必要でしょう。