校歌を歌うことを拒否するエホバの証人の子供−中学教員の方より

(4-27-02)

はじめてホームページを見ました。
全く勉強不足で初歩的な質問で恐縮ですが、ぜひ教えてください。

私は中学の教員で、今度受け持ったクラスにエホバの証人の子が2人います。
1人は姉を持ったこともあり、知っていたのですが、もう1人は昨日行事で校歌をう
たってないので、注意したことからわかりました。
みんなが歌っている中で、口を結んでいることは、かなり大変なことです。すごい信
念だなと思ってしまいます。

たいへん基本的な質問だと思いますが、
なぜ、校歌を歌ってはいけないのですか?
また、彼がいうには応援歌などの類も歌えないとのこと、なぜですか?

私は、本人たちに、それなら構わないし、何かそのことで他の教師に注意されたり、
いやな思いをしたら、私に言いなさいと話しました。信教の自由を侵してはいけない
と思うし、そのことで子どもが不利益をこうむってもいけないと思っています。
でも、クラスで校歌を元気よく歌おうとか、行事で歌合戦を企画していて、練習しよ
うとかいう場面でどうしたらいいのか、考え中です。
エホバの子がいることがわかっているなら、そういう企画自体をやめるべきなので
しょうか?
それと、よく争い事など、格闘技などもいけないと聞いたことがありますが、
球技で争ったりはかまわないのでしょうか?これも、人によってちがうのでしょうか
?

《編集者より》
エホバの証人の子供たちは、親の宗教によってしつけをされ、その宗教団体、ものみの塔協会が決めた規則に従って全ての行動が規制されています。校歌を歌うことは、国歌の禁止と同様の理由で禁止されています。国歌は、愛国心を称揚するからいけないと教えられていますが、それと同様に校歌は学校を賛美しているからいけないのです。その他応援歌にしろ、何かエホバ以外のものを賛美する内容の歌は全て拒否するでしょう。次に、ものみの塔のこれに対する正式の見解を引用します。

*** 学 17 国旗敬礼,国歌および投票 ***
校歌は国歌と同じ範ちゅうに入りますか。そのとおりです。学校内の人々の校歌に対する見方は国民の国歌に対する見方と同じです。校歌は愛校心と熱情をこめて歌われる場合が少なくありません。私どもの若者たちはそのような歌に表現されている感情を共にすることはありません。私たちは、エホバ神を賛美する以外は、人間の組織や機関のどれに対しても賛美の歌は歌いません。
これに関しては、別の学校の先生の歌に関する質問と答えが次の投書に出ていますので(「大地讃頌」を拒否する生徒−エホバの証人を生徒に持つ教師からの質問)一緒に参考にして下さい。おっしゃるとおり格闘技も禁止されています。

エホバの証人の子供の権利を尊重し、偏見から守ろうというあなたの姿勢には基本的に賛成いたします。信教の自由を侵してはいけないことはその通りだと思います。しかし、「信教の自由」は「信教の批判の自由」をも保障して初めてバランスが取れるはずであると私は思っています。「信教の自由」を主張しながら、その一方で信教の批判を一切禁じるのは、真の言論と信教の自由にはなりません。私は、エホバの証人の子供たちの希望を百パーセント尊重した後で、なぜ校歌がいけないのか、なぜ応援歌がいけないのかを、他の子供たちを交えて話し合うことをお勧めします。そのような対話を持つ中で、エホバの証人は他の子供や先生たちの別の見方を聞くことができます。たとえば、「校歌はたしかに学校を賛美していますが、誰も学校だけを賛美する気持ちでは歌っていません。エホバを賛美している人々が、きれいな花や景色を見て賛美したり、父母の愛を賛美することは、何もそれらのものをエホバ以上に賛美しているわけではありません。エホバを賛美しながら、エホバが与えてくれた自分の周りの素晴らしいものを賛美することが何が悪いのですか」という質問を投げかけてみます。もちろん、これらの質問に答えられないからと言って、その子供たちの要求を認めないとか、子供たちを叱ることはすべきではありません。重要なことは、これらの幼心に核心をつく質問をして、疑問の種を撒いていくことなのです。