(4-23-02)
新緑の美しい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしですか? 日本では、4月から新学習指導要領が実施されています。 週5日制、総合的な学習時間の導入、中高等学校での選択教科の 導入・増加、相対評価から絶対評価への移行などが主な柱ですが、 どんな子どもの育成を目指しているのでしょうか?文部科学省の冊 子から抜粋してみます。 「生きる力」のある子ども像、「確かな学力」を持ったこどもを目指して います。「確かな学力」とは、単なる知識の量だけでなく、以下のよう な、総合的な力を「学力」としてとらえています。 * 知識や技能を身につけ、活用する力 * 自分で考える力 * 学ぶことへのやる気・意欲 * 自分で判断する力 * 自分を表現する力 * 問題を解決し、自分で道を切り開いていく力 これらの力を重視するのは、今や国際的な流れである。(後略) これらの変化は、日本の知識詰め込み重視の教育がもたらした、 生きる力に欠けた青年の増加による反省が原動力となっています。 では、ものみの塔の教育によって育成された若者の姿はどのような ものでしょうか?自分で考え、行動し、表現し、困難に立ち向かって いける力のある人がどれほどいるでしょうか?私が述べなくとも、皆 さんの方が、よくご存知だと思います。 今こそ、ものみの塔も間違いに気づき、方針を変える時に来ている と感じませんか?でも、それは実現しないでしょう。なぜなら、この 組織はカルトであるゆえに、組織の成員が自ら考え、行動されると 困るからです。そのような観点から組織を見つめ直すのも、理性的 な思考力を養うことにつながりませんか?
《編集者より》
確かに知識や技能そのものを与えることは教育の大事な一面ですが、それ以上に大事なことは、新しい知識や新しい技能を将来自分で身につける方法を教えることでしょう。私たちが昔学校で習ったことの多くは古くなって半分は忘れてしまっていますが、その際に習った方法、例えば証明や論証の方法、検索の仕方、資料の解析方法、そしてそれをまとめて発表する方法など、基本的な方法論は学校で習わなかった知識や技術を、その後自分で導入して使用するのに大きく役に立ちます。これに対して、ものみの塔の教育方針は「霊的な食物」と称する組織の指導部が調理して味付けした料理をただ丸呑みにすることです。そこには材料を吟味し、自分で調理して味付けする訓練は一切ありません。このような典型的な「霊的詰め込み教育」を長年にわたって受けてきたエホバの証人は、一生「霊的赤ん坊」を卒業できず、組織に対する幼児的依存を強いられてきました。ここで教育の原点に戻ってエホバの証人を考えてみることも大事であると思います。