エホバの証人に事実を公表するには− 元2世がとっている方法

(4-10-02)


編集者様、

これは過去何度かに渡って、列記とした事実をきちんと見つめることに気付かれ、
マインドコントロール状態から覚めた現役JWの方が過去に質問されていました故、
(一般のエホバの証人に事実を公表するには、泣き寝入りはもううんざりではない
ですか等のログ)現在私がとっている方法をご紹介するものです。 確かに、JWの中
には本当に心から真理だと信じ、生活の全てを犠牲にしてまで努力されている証人
が沢山居り、またそれらの方々の数多くは、世間一般の方々とごく普通に非常に純
粋で優しい心を持ち、自分達が教わってきた真理がどれほどの人達を傷付けている
かも気付かない方々が数多くいます。  彼らは、JWの組織的な矛盾や汚い行動には
関与しておらず、かといって そのような情報も全て彼らに閉ざされており、第三者
による彼らの信ずる事柄への感想や批判なども知るはずもなく、いわゆる個々会衆
の先端にいる数多くのまだ無知な若い兄弟姉妹であり、年老いた姉妹達であり、何
らかのきっかけでJWに魅力を感じて長年忠実な僕を努めてきたおっ母さん姉妹であ
り、彼らが今日に至るまで教わり培ってきた内容 VS. 現在の組織の現状とのギャッ
プに苦しんでいる証人達です。 長いこと現役をやってきて、自分が気付いた時点で
自分は救えたもの、あとあと気になるのは そうゆう彼ら にも、なんとか JWの組織
の実態を暴く必要があると私も感じていた次第です。  私の母親も、少なくとも自
分が組織に導いてきた姉妹達だけには必ず開示する、と言っておりました。 ただ、
開示した後、証人として続けるか辞めるべきかは彼ら自身が決めればいいことであ
る、とも言ってました。  真理、それは各々がそれぞれ決めることであり、どう行
動するかについて他人が強制することはできません。 ましてや、それこそがエホバ
の証人であり、そこに気付いたから離れたのであり、同じことを繰り返しては意味
が無いどころかむなしくなります。

さて、前節が長くなりましたが、私が現在でも実施しているその“方法” についてで
すが、私はこの方法で自分の家族の全メンバーをエホバの組織のマインドコント
ロールから救えることができました。 勘違いしないでください。  それは決して簡
単ではありませんでした。 私と私の家族は決してエホバの証人として浅かったわけ
でもありません。  私は元2世であり、私の父も米国で長老として忠実な僕を努め
て数十年経っていたものでした。  私の母は日本では非常に古くから証人としての
人生を歩んできた人間です。  何人もの姉妹達をも導いてきた母です。 では、どう
やったのでしょうか?

まずそれは、上記過去のログに対して編集者様が回答された内容に実ヒントがあり
ます。 もちろん、私はここからアイデアを得たわけではありあませんが、編集者様
がおっしゃられた言葉は下記のようなものでした:

やはりアメリカ・ヨーロッパでの主な活動の場はインターネットになります。イン
ターネット上で様々な案を練って、その上で実践に移します。一つのやり方はやは
りインターネットを使ってない仲間の証人たちに少しずつインターネット上の証人
たちの情報交換の場に導入すること

そうです、インターネットです。  現代の情報社会はインターネットを無視するこ
とができなくなりました。 今は日本の世間一般の方々の中でも、家族に1台はパソ
コンあってもおかしくない時代です。 ところが、エホバの証人について考えると、
確かにここでいくつかの問題が挙げられるます。  それは、数多くの現役証人が @
パソコンを所有していない、(あるいは持たない)   Aパソコンは持っているけ
ど、このようなサイトにたどり着く程パソコンの使い方への知識が無い − 年配の
方々等、  Bいずれ、証人のいつものパターンとして、自らの“真理” と呼ぶ内容に
反するものには目を塞ぐ、 ということが予想されますよね。  そこで私がとった手
段とは、有益となる情報を記載したサイトをできるだけかき集めて全て印刷し、一
つの大きなファイルにしたことです。   主な主題として:

@ フランズ兄弟の排斥の事件  (英文)
A 協会による株式の投資の実態  (英文)
B NGOへの参加の実態  (英文)
C 現役・元の立場の方々の経験を記録したこのようなサイトのログをタイトルを見
ながらピックアップして

でした。  当然、ファイルとしては非常に大きいものとなってしまったので、いく
つかのカテゴリーにわけ、付せんを付けておきました。  もちろん、すぐに読んで
もらえたわけではありませんが、通常のインターネットがそうである通り、パソコ
ンを持っている人でインターネットを苦労なく使える人にとってがそうである通
り、いつでもその気になれば情報がそこにある、という環境を作ったのです。

家族であればこのようなことが可能ですが、全く別の他人となるとどうかわかりま
せん。  ただ、私はこのファイルを、事前によく吟味し、予めちょっとだけ話しを
してみて、安全であることが確認できれば、“真実を” 、 ということでパソコンが
無い方に貸すことにしています。  私もここのサイトは以前から読ませて頂いてお
り、精神面や気持ち面で多いに助けられた一人です。  編集者様には心から感謝し
ております。    そこで思い付いたのですが、いつか、ここのログを全てプリント
させた一冊の本みたいな形にして頂くことは可能でしょうか?    当然日々お忙し
い中で運営されているこのサイトの存在だけでも大変感謝しております。  しか
し、ここのログの内容だけでも、パソコンを持っていない人たちを含めてできるだ
け多くの現役JWの方々に読んでもらいたいと思いました。  もしその可能性につい
てご検討頂けるのであれば、それは私だけではなく、これもまた数多くの方々が心
から応援し、利用させて頂くことと存じます。  最後に、厚かましい押し付けるよ
うな質問をさせて頂いて申し分け有りません。  誰もが知っている通り、編集者様
には何の責任も無いことは重々承知しております。  有り難う御座いました。

《編集者より》
貴重なご提案をありがとうございます。インターネットにせよ、パソコンにせよ、エホバの証人が自分の頭で考えて自分から情報を集めようという気になれば、それは心の自立の第一歩となります。問題は確かに多くのエホバの証人がインターネットを使っていない上、使っていても「背教者の情報に注意しろ」という警告を繰り返し与えられているために、そのような情報を見る勇気が出ないことでしょう。

このウェブサイトの内容をハードコピーにして出版する案ですが、それが出来れば越したことはないのですが、技術的困難で二の足を踏んでいます。以前、フランズの翻訳の日本での出版を企画した時に学んだことですが、出版物を広い範囲の読者に読んでもらうには、しっかりした出版会社が参加してくれない限り困難であるということです。これは日本ではアメリカでより更に重要なことです。自費出版はできますが、出版社がしっかりしていないと本を流通することができません。読者の中で出版会社に関係した方で、そのような可能性をご存知の方はお知らせ下さい。


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