「僕は世の人です」

(2-8-02)

あなたに質問したいのですが、
エホバの証人の人は無料で時間をさいて、
一般の方々に聖書を教えていますが、
何か利得があるのでしょうか?
自分の忙しい時間をさいて損得なしに行動している
彼らは、とてもりっぱだと思います。
あなたにそれができますか?
批判をしている暇があるのなら、
悩んでいる人たちを一人でも救ってあげて下さい。
学んでいない僕でさえ、明らかにこの世界は異常です。
人間では今起こっている問題は一生解決できないでしょう。
たまたま、僕はこのサイトを見ましたが、
あなたは、かわいそうな人に思えました。

《編集者より》
「世の人」というエホバの証人の内部用語を使用していますので、本当にエホバの証人の外部の人かどうかわかりませんが、ここではあなたの文面通り、あなたがエホバの証人と関係ない人であるとして話を進めましょう。自分の宗教を広めるために損得を無視して自分の時間をさいて行動しているのはエホバの証人だけではありません。多くの宗教の信者が、これを行っています。それが立派かどうかは人の価値判断によるでしょう。私はそれらの人々の多くが純粋な気持ちから行っていることは立派だとは思いますが、それに伴う弊害を無視している点では、必ずしも立派だとは思いません。私は自分の信じることを人に知ってもらいたいとは思いますが、そのためにエホバの証人と同じ行動をしなければならないとは思いません。

「悩んでいる人たちを一人でも救ってあげて下さい」というあなたの言葉には具体性がありません。何をすることが悩みを救うことなのですか。エホバの証人の組織に悩んでいる人たちを入れることでしょうか、商売に成功してその人たちにお金を寄付することでしょうか、それとも政治家になって世の中を変えていくことでしょうか、それとも医者になって苦しむ病人を癒すことでしょうか、科学者になって難病の特効薬を発見することでしょうか。多くの人が様々なことをしていますが、あなたは何をしろと言いたいのでしょう。あなたの発言には具体性がありません。

異常なことは何時の世の中にも世界中のどこでも起こりつづけており、それは人類の歴史始まって以来同じ事で、今後も変わらないでしょう。あなたも言うように「今起こっている問題は一生解決できない」のです。私も、あなたも、ものみの塔協会も、誰もこの世の中の問題を一夜にして解決はできません。それは誰もが知っている出発点です。それではそのような限られた人間の限界の中で個人個人がなにが出来るかを考える必要があります。何も出来ないから「人間の努力は無駄」と宗教を広めることに専念するのも一つの道かもしれませんが、それだけが立派な生き方であるとは私は思いません。不完全な人間でも多くの努力の積み重ねが、人間の社会をここまで改善してきました。科学者や医者として、たとえ人の悩みや苦しみを「解決」できなくとも、それらを改善してきた人々の努力が、着実に実を結んでいることは、たとえ不完全でも無視するべきではありません。

最後に、あなたは批判をしている暇があるのなら他のことをしろと言いますが、私は無批判に宗教に盲従することの危険を世界に知らせることが非常に重要なことであると、あくまで認識していますので、あなたの「批判」にも関わらず、このウェブサイトを続けていく積りです。