「物事をいつも理性を持って考えたい」長老より

(9-25-01)

編集者様
 ご多忙な仕事を続けながら、サイトの更新に励んでおられる姿に頭が下がります。

7-27-01付け「こんな長老もいます」さんのように、私も現役の長老です。フルタイムで製造業
に従事しております。年若いころに母親から教えられバプテスマを受けましたのでもう20年を超
えております。そして、1996年ごろからずっとこのサイトをROMさせていただいています。
 とは言うものの結構わが道を行くほうであったので、大学にも行き専門課程を修了しました。
理系なので物事を論理的に考えないと気が済みません。昔からお涙頂戴式の経験の一杯詰まった
公開講演などは大嫌いでした。モットーはローマ12:1にある「理性による神聖な奉仕」です。
このようなわけで、成人してから社会に出て、さらに長老に任命されてからは、組織のあらゆる
側面を見ることにより、さらに冷静に考えることが出来るようになりました。
 母親は、1975年を真剣に信じていたようですが、最近では私たち以下に述べる子供たちの考え
もようやく理解してくれています。時間がかかりましたが、それでも平衡の取れた見方をするよ
うになってくれて嬉しく思っています。
 たとえば、地上の組織は霊感を受けていないためエホバとの関係において「単なる助け」であ
ると認識することが必要だと思います。また、誰もが生きていくことが必要であり、地上の組織
にはそこで生活をするものが存在するためにさまざまな問題が生じていることも認めないわけに
はいけません。さらに、組織を拡大したいという気持ちが行き過ぎるために、画一的な行動を取
らせようとして、これまで組織は時折、あるいは頻繁に間違いを犯してきたことを認識する必要
があります。
 問題なのは、このような状況において、組織がすべてであり、自分自身の主体的な考えを持た
ない人々が増えることであり、そのような人々は、組織のどの立場にいても(伝道者、開拓者、
長老、奉仕の僕、べテル奉仕者を問わず)道理にかなった判断や行動が出来ません。私個人とし
ては、この巨大な組織を自らの手で変えたいとかあるいは変えられるとは思っていませんが、そ
れでも会衆の成員に自己をはっきりと持ち、また苦痛となるほど取り決めに忠実であることが必
ずしも真の幸福につながらないことを非公式に伝えるようにメッセージを送信しているつもりで
す。(公式にやれるわけがありません。(笑))
 これからの証人たちは、やはり自分で受け入れるできるものと出来ないものをはっきりと認識
すべきであると思います。というのは、長年そうだと教えてきたため、急に変えられない教理が
明らかに存在すること(1914年、血の問題、誕生日等)を認めないわけにはいきませんし、
また、教理の変更により、自分の人生が180度変わってしまった若者たちや過去の決定を残念に
思っている人々も何人も知っています。私自身も危くそのような若者の仲間入りをするところで
した。
 それでも、会衆が和気あいあいと聖書の原則に従って生活しているのを見るのは快い点でもあ
ります。また、この組織が果たしてきた道徳的な役割と非キリスト教諸国に聖書を紹介した役割
には一定の評価を下すこともできると思います。また、このような組織がないと元来生きていけ
ないごく少数の人々がいるのも見過ごすことができません。(このような理由と主に家族の理由
により、現在もとどまっています。)
 会衆の中では、引き続き老若男女を問わずストレスなくエホバにお仕えできるよう皆を助ける
のが目下の目標です。会衆には集会には出席するものの奉仕には出ていない若者が大勢います。
しかし、物事には得手と不得手がありますし、まだまだ自分の信仰について確信を持てない若者
もいるので、無理に奉仕に出なさいとは言いません。それでもレクレーション時には心から仲間
同士楽しんでくれているのも見るのは嬉しいことです。
 話は変わりますが、私のクリスチャン人生の中で感じたことの一つに、証人たちが社会的弱者
になることは決して勧められないということがあります。つまり、組織の寄付で生活する一部の
人たちを除けば、ほとんどの証人たちは手ずから働き、自らの人生を設計していく自由と責任が
あるという事実を認識すべきだからです。本当は,こうしたことを親は,子供が年若いうちから
聖書の原則のすばらしさを教えながらも、組織の果たしてきた一定の役割と自分の人生における
自己責任と社会的常識の釣り合いを保って考えるように勧めていかねばなりませんが、ここまで
認識している親は非常に少ないのが現状です。
 そして私の切なる願いは、組織に交わっているこれらの若者が、聖書の原則に従って生活して
欲しいとは思うものの、彼らの人生は彼らが切り開くものであり、決して組織の教理や取り決め
によって彼らの人生が翻弄されてはいけないということをすべての若者に知ってもらうことです
。そのためには、今後もできるだけ若者たちと一対一で話し合える機会を持ち、親が出来ないこ
とを補うべきであると,最近特に痛切に感じています。
 思ったことはこれ以外にもいくらもありますが、今回はここまでにします。どうか、有意義な
HPをこれからも続けてください。
                   「物事をいつも理性を持って考えたい」長老より

《編集者より》
現役の長老として、率直なご意見を披露していただき、ありがとうございました。ずっとROMしてきたそうですが、ここで発言をするようになったきっかけは何でしょうか。理由がなければ発言すべきではないという積もりは全くありませんが、何か最近心境の変化でもあったのでしょうか。どうか理性を持って指導的立場の重要性を認識して、長老の勤めを果たして下さい。この読者の広場には既に他に何人かの長老が発言をしています。今後、様々な問題について率直な意見を聞かせていただければ幸いです。ここに発言していただいたと言うことは、エホバの証人内外の率直な対話の重要性を認識していられるのだろうと推察しますので。